ドイツで5番目に大きな都市であるフランクフルトアムマインを中心に展開されるワンデーレース。Eschborn-Frankfurt(1.UWT)
レースの起源は、1961年にドイツのフランクフルトの中心部にあるヘニンガービール醸造所によって建設された穀物貯蔵用サイロであるヘニンガートーレンを宣伝するために始まったレース。
メインスポンサーのヘニンガーは、ドイツ南部でのブランド認知度を高め、より大きな販売市場を実現することを望んでいた。
2017年ワールドツアーレースに昇格している。
過去の優勝者は
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2021 ジャスパー・フィリップセン
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2019 パスカル・アッカーマン
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2018 アレンサンダー・クリストフ
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2017 アレンサンダー・クリストフ
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2016 アレンサンダー・クリストフ
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2014 アレンサンダー・クリストフ
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2013 ŠPILAK Simon
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2012 MOSER Moreno
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2011 ジョン・デゲンコルプ
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2010 WEGMANN Fabian
ディフェンディグチャンピオンのジャスパー・フィリップセンと4年連続優勝のアレクサンダー・クリストフは出場するが、2019年優勝のパスカル・アッカーマンは当分お休み。
エッシュボルン~フランクフルト・アム・マイン 185km

コースマップ photo eschborn
スタートは、ゴールするフランクフルトの北西約15kmにある控えめな町エッシュボルンから。
ビジネス都市フランクフルトの中心部を最初に周回した後、北に向かい、タウヌス山脈のふもとにある中規模の町、オーバーウルゼルに向かう。

コースプロフィール photo eschborn
登りは8か所あり、途中同じ場所を周回してマンモスハインの登りを合計4回登る。ゴール前にフニッシュラインを通過。6.7kmのローカルラップを2周する。
獲得標高は3,422mにもなるが、ほとんどがスプリントで勝利が決定される。
- KOM1 フェルトベルク(11km・4.8%)
- KOM2 Ruppertshain(1.3km・8.6%)
- KOM3 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)
- KOM4 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)
- KOM5 ビルタルヘーエ(2.7km・5.9%)
- KOM6 Ruppertshain(1.2km・8.3%)
- KOM7 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)
- KOM8 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)
注目されるライダーは
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Alpecin-Fenix ジャスパー・フィリップセン
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Team DSM ジョン・デゲンコルプ、ケース・ボル
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux アレクサンダー・クリストフ、ビニヤム・ギルマイ
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BORA – hansgrohe サム・ベネット
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Bahrain – Victorious 新城幸也、ヒィル・バウハウス
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UAE Team Emirates フェルナンド・ガビリア
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Israel – Premier Tech ジャコモ・ニッツォーロ
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EF Education-EasyPost 中根英登
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Cofidis シモーネ・コンソンニ
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Team Arkéa Samsic ユーゴ・オフステテール
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Trek – Segafredo エドワード・トゥーンス
パリ~ルーベの落車から新城幸也が復帰のレースだ。
スタート前

ディフェンディグチャンピオンのジャスパー・フィリップセン。ここは顔認証とかではなくて昔ながらの手書きサイン。

ツール・ド・ロマンディをリタイヤして、こちらにきたフェルナンド・ガビリア。ジロのための仕上げのレースだ。

サム・ベネットも優勝候補。今シーズンはここまで勝利がない。アシストにダニー・ファンポッペルがいるのにまだ連携で勝ててないのがいけない。時間がかかるということか。

地元エリトリアから帰ってきたビニヤム・ギルマイ。今日はアレクサンダー・クリストフのアシストかな。
地元のジョン・デゲンコルプ。昨年は2位でゴール後に泣き崩れていた。2011年の優勝者だ。

先頭にはジャスパー・フィリップセン。ビニヤム・ギルマイ。サム・ベネットなどが並んでスタート。
スタート

さあオフィシャルスタート。

逃げたい選手が前で展開するけど、中々決まらない感じか。

5人が逃げを決めて集団は容認。タイム差は5分まで広がる。
- ダーン・ホール (Trek – Segafredo)
- ビエール・ロラン (B&B Hotels – KTM)
- ヨハン・ミーンズ (Bingoal Pauwels Sauces WB)
- LÓPEZ-CÓZAR Juan Antonio (Burgos-BH)
- REYNDERS Jens (Sport Vlaanderen – Baloise)

残り152.8kmでは5分3秒まで広がる。
KOM1 フェルトベルク(11km・4.8%)

先頭5人は最初の山岳に入っている。タイム差は4分13秒ほどに縮まる。

集団先頭はBORA-hansgrohe、Bahrain Victoriousの台湾チャンピオン、フォン・チュンカイ。Alpecin-Fenixはジュリアン・ヴェルモートが引く。

先頭は最初の山岳を通過。
KOM2 Ruppertshain(1.3km・8.6%)

先頭は2分41秒差で2番目の山岳を通過。
KOM3 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)

登りとなるとTrek-Segafredoのダーン・ホールが前に出る。

先頭は2分15秒差で通過。大観衆だ。

各チーム横一線で追い始める。全てのチームがスプリントに賛成だ。
KOM4 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)

4番目の山岳だ。

大観衆の中先頭が通過。1分46秒差。

集団は登りで引きのばされる。

これはもう前を捕らえてしまいそうだ。
KOM5 ビルタルヘーエ(2.7km・5.9%)

ヘリからの映像では、後ろの集団が見えてきた。

まだ、86kmもあるのに先頭は捕まる感じだ。

ベテランのピエール・ロランが最後まで粘る。

二人が逃げ続ける。
- ビエール・ロラン (B&B Hotels – KTM)
- ヨハン・ミーンズ (Bingoal Pauwels Sauces WB)

再び20秒まで開いた。二人だから容認するのかな。
KOM6 Ruppertshain(1.2km・8.3%)

いや、後ろにみえてきた。

ビエール・ロランはヨハン・ミーンズを登りで切り離す。

ビエール・ロランは単独で逃げ始める。

集団は22秒差。結構なペースで走っているのだけど、追いつかない。

ピエール・ロランは30秒までタイム差を開く。Team Europcarで新城幸也と走っていたベテランライダー。だが、それでも35歳だから、新城幸也よりは2歳若い。

ピエール・ロランに援軍が到着。
- ヨナス・ルッチ EF Education-EasyPost
- ピエール・ロラン B&B Hotels – KTM
- エドワード・トゥーンス Trek-Segafredo
- デサル・セリエル Bingoal Pauwels Sauces WB

ビエール・ロランは後方待機。
KOM7 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)

7番目の山岳。タイム差は27秒だ。

先頭は3人に。
- ヨナス・ルッチ EF Education-EasyPost
- ピエール・ロラン B&B Hotels – KTM
- エドワード・トゥーンス Trek-Segafredo

一度切れていた、デサル・セリエルが戻って先頭は4人。だけど集団が後ろにみえてきた。

ここで、デサル・セリエル(Bingoal Pauwels Sauces WB)が一人で最後まで粘りを見せる。

粘るデサル・セリエルは単独となる。

しかし、一人では続かない。
KOM8 マンモルスハイン(2.3km・7.6%)

デサル・セリエルは、頂上手前で捕まってしまう。

集団はAlpecin-Fenixが引く。

新城幸也は、集団やや後方で頂上をクリアー。

集団はスプリントに向けてゴールに向かう。

先頭は、BORA-hansgroheのベン・ツボィホフ。番手はAlpecin-Fenixのシルヴァン・ディリエ。

残り14.8kmで先頭はAlpecin-Fenixのシルヴァン・ディリエ。ずっと引いている。

残り6.5kmで新城幸也は3番手。
残り1周

Bahrain Victoriousの先頭は新城幸也だ。

シルヴァン・ディリエと並んで先頭で走る新城幸也。

残り4.7kmまで新城幸也が先頭を引いて降りて行く。

残り3.9kmではIntermarché – Wanty – Gobert Matériauxが先頭に。

Cofidis、Israel – Premier Techも先頭に上がってくる。

残り2.1kmで先頭はIsrael – Premier Tech。

残り1kmのゲートをくぐって、先頭はBahrain Victoriousが先頭に。

先頭はBahrain Victoriousのフィリップ・マチエユク。ビニヤム・ギルマイが3番手に。

ヒィル・バウハウスでBahrain Victoriousは狙う。

フィリップ・マチエユクが最後の引きを見せる。

ビニヤム・ギルマイがアレクサンダー・クリストフを引いている。

ビニヤム・ギルマイがヒィル・バウハウスを抜く。

真ん中からダニー・ファンポッペルがサム・ベネットを引く。後ろは、フェルナンド・ガビリアだ。

ダニー・ファンポッペルの後ろから、サム・ベネットが発射だ!

後ろから、アレクサンダー・クリストフ、フェルナンド・ガビリアがまくりに入る。

だが、サム・ベネットがゴールをかけた抜けた~!
後ろでは、二人で初めての勝利を作り出したダニー・ファンポッペルもパンザイゴールだ~。ついに、移籍してきた二人が初めてリードアウトを成功させた。
リザルト

サム・ベネットのコメント
彼らは一日中僕を支えてくれて、レースをコントロールしてくれたんだ。決勝では、完璧なポジションにいた。
ダニー・ファンポッペルが最後にリードアウトしてくれましたね。
ダニーのリードアウトのタイミングは完璧だった。最後の200mでスピードに乗った彼が私を連れてきたんだ。そして、私自身もとても良い脚を持っていた。
昨年クイックステップから、BORA-hansgroheに戻ってきましたが、ここまでを振りかえってどうですか?
チーム全体、そしてスタッフにも感謝したい。この数ヶ月間、私を支え、そして再び私を動かしてくれたこと、信じ続けてくれたこと。結果、とても満足している。特に、ドイツのチームであることと、ドイツのレースであることも理由だ。素晴らしいですね。
BORA-hansgroheの地元でのレースでプレッシャーは感じてましたか?
もちろん、いい結果を出すことが重要だとわかっていた。この数カ月はベースを、この10日間はピークの練習に励んだ。そして、それはすでに実を結んでいるのだ。これからは、6月、7月と、自分の目標に向かって努力し続けられるトレーニング期間が待っている。

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
BENNETT Sam
|
BORA – hansgrohe | 300 | 4:27:52 |
| 2 |
GAVIRIA Fernando
|
UAE Team Emirates | 250 | ,, |
| 3 |
KRISTOFF Alexander
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 215 | ,, |
| 4 |
BAUHAUS Phil
|
Bahrain – Victorious | 175 | ,, |
| 5 |
VAN POPPEL Danny
|
BORA – hansgrohe | 120 | ,, |
| 6 |
THEUNS Edward
|
Trek – Segafredo | 115 | ,, |
| 7 |
DE LIE Arnaud
|
Lotto Soudal | 95 | ,, |
| 8 |
CONSONNI Simone
|
Cofidis | 75 | ,, |
| 9 |
ALLEGAERT Piet
|
Cofidis | 60 | ,, |
| 10 |
MANZIN Lorrenzo
|
TotalEnergies | 50 | ,, |
| 11 |
PHILIPSEN Jasper
|
Alpecin-Fenix | 40 | ,, |
| 12 |
WARLOP Jordi
|
B&B Hotels – KTM | 35 | ,, |
| 13 |
GALLOPIN Tony
|
Trek – Segafredo | 30 | ,, |
| 14 |
DUJARDIN Sandy
|
TotalEnergies | 25 | ,, |
| 15 |
VAN DEN BERG Marijn
|
EF Education-EasyPost | 20 | ,, |
| 16 |
MCLAY Daniel
|
Team Arkéa Samsic | 20 | ,, |
| 17 |
VENDRAME Andrea
|
AG2R Citroën Team | 20 | ,, |
| 18 |
NIZZOLO Giacomo
|
Israel – Premier Tech | 20 | ,, |
| 19 |
HERREGODTS Rune
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 20 | ,, |
| 20 |
DOUBEY Fabien
|
TotalEnergies | 20 | ,, |



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