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2022 ドワルス・ドール・ヘット・ハーヘラント  ディースト城塞の登りゴールを制したのは?

海外情報
Photo credit: Rutger van der Maar on Visualhunt.com
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ベルギーのワンデイレース、ドワルス・ドール・ヘット・ハーヘラント。Dwars door het Hageland(1.Pro)

14の石畳のセクターのある非常に厳しいコース。実にコースの4分の1に当たる41kmは未舗装の道路。ほこりに、砂利、石畳の登りと大変だ。

 

過去の優勝者

  • 2021 ラスムス・ティレル 
  • 2020 ジョナス・リッカールト
  • 2019  VANBILSEN Kenneth
  • 2018  NEILANDS Krists
  • 2017 マチュー・ファンデルプール
  • 2016 ニキ・テルプストラ
  • 2012  STEVENS Timothy
  • 2011  HABEAUX Grégory
  • 2010  AMORISON Frédéric

2017年にはマチュー・ファンデルプールが優勝。昨年はチームメイトのジョナス・リカールトが優勝している。

 

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アールスコート~ディースト 177km

コースプロフィール    photo dwarsdoorhethageland.bi

 

全長 177 キロのコースうち、14 のストリップにまたがる合計 41kmの未舗装と石畳。

これらのうち、グルートブルックストラート(Grootbroekstraat) は 5400 mで最長となる。

フィニッシュへの最後の登りは、オールセインツ・マウンテン(Allerheiligenberg) としても知られるディースト城塞(シタデル)に登ってゴールとなる。

ライダーは、石畳の小道を通ってディーストの村の中心部から出て、急な左カーブで斜面の最も急な部分を上がる。

最後の 700 mは、登っているのでスプリンターには厳しいコースだ。

 

  1. Grootbroekstraat – 5,400 m  残り140.3km
  2. Demervallei Aarschot – 3,300 m  残り131.5km
  3. Demerdijk Zichem – 4,000 m  残り117.9km
  4. Citadel – 1,000 m   残り109.6km
  5. Grootbroekstraat – 5,400 m    残り78.4km
  6. Demervallei Aarschot – 3,300 m   残り69.6km
  7. Demerdijk Zichem – 4,000 m   残り55.9km
  8. Citadel – 1,000 m   残り47.6km
  9. Prinsenbos – 1,800 m   残り43.6km
  10. Demerdijk Zichem – 4,000 m   残り32.6km
  11. ディースト城塞– 1,000 m   残り24.3km
  12. Prinsenbos – 1,800 m   残り24.3km
  13. Demerdijk Zichem – 4,000 m   残り9.3km
  14. ディースト城塞– 1,000 m

 

注目のライダーは

  • Uno-X Pro Cycling Team ラスムス・ティレル
  • Quick-Step Alpha Vinyl Team イブ・ランパールト
  • Lotto Soudal アルノー・デリー、ヴィクトール・カンペナールツ、ティム・ウェレンス、フロリアン・フェルメルシュ
  • Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux タコ・ファンデルホールン、クイントン・ヘルマンス
  • Cofidis マキシミリアン・ヴァルシャイド、ピート・アレハールト
  • Israel – Premier Tech セップ・ファンマルク
  • Team BikeExchange – Jayco カーデン・グローブス
  • UAE Team Emirates パスカル・アッカーマン、フェルナンド・ガビリア、ミッケル・ビョーグ
  • Alpecin-Fenix ティム・メルリエ、ジャンニ・フェルメルシュ
  • Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト、アモリ・カピオ
  •  Baloise – Trek Lions   ティボー・ネイス

スタートリストを確認すると、UAE Team Emiratesのマキシミリアーノ・リケーゼも出場している。ジロ・デ・イタリアで引退かと思われていたけど、今シーズン一杯は走るようですね。

これは、相棒のフェルナンド・ガビリエにとっては有難いことでしょう。是非、二人で勝利を。

 

スタート前

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのエースナンバーはイブ・ランパールト。さて、調子はいかに。ファンとパチリ。

 

石畳と言えば、昨年のパリ~ルーベ2位のLotto Soudal、フロリアン・フェルメルシュも有力。

 

少し注目しているのはトレックに移籍が決定したティボー・ネイス。今日はシクロクロスの強みを生かせるのでは。

 

 

Alpecin-Fenixののコナー・スウィフトには、是非アタックを期待。

 

前年優勝のラスムス・ティレルは、このレース以降パットしていない。

 

ベルギーは快晴の中スタート。

 

一旦止まってオフィシャルスタート。

 

4人の逃げ

4人が逃げている。

  1. Jens Reynders (Sport Vlaanderen)
  2. Ward Huybs (Baloise-Trek)
  3. Kobe Vanoverschelde (Tarteletto)
  4. Joseph Thomas (Minerva)

 

さらに一人合流して先頭は5人に。

  1. Jens Reynders (Sport Vlaanderen)
  2. Ward Huybs (Baloise-Trek)
  3. Kobe Vanoverschelde (Tarteletto)
  4. Joseph Thomas (Minerva)
  5. DANIELS Simon(Tarteletto – Isorex)

 

Baloise – Trek LionsのRONHAAR Pimが落車。再び走りだす。シクロクスでも活躍する選手だ。

 

Grootbroekstraat – 5,400 m    残り78.4km

おっと、先頭を走るライダーがパンクでサポートカーを呼んでいる。

 

かなり走ってから、シマノのサポートバイクからホイールを貰う。

 

集団はLotto Soudalのヴィクトール・カンペナールツが引く。残り74.2kmでタイム差は2分11秒。

 

先頭はパンク二人で3人に。どうしても、パヴェの上を走るとパンクしてしまう。

  1. Jens Reynders (Sport Vlaanderen)
  2. Joseph Thomas (Minerva)
  3. DANIELS Simon(Tarteletto – Isorex)

 

Alpecin-Fenixが先頭でペースを上げる。集団は二つに分断されている。

 

こちらは集団からちぎれてメンバー。Israel – Premier Techが多数いる。

 

Demervallei Aarschot – 3,300 m   残り69.6km

砂塵を上げてベースが上がりまくる。集団を絞るつもりだ。

 

Lotto Soudalのティム・ウェレンスもペースを上げる。

 

前でペースが上がる。

 

Team Arkéa Samsicのコナー・スウィフトがアタック!

 

先頭集団でパンクした二人が復帰。

 

コナー・スウィフトにトム・デヴリーント (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)が追いつく。

 

コナー・スウィフトは追いつかれる。

 

集団はアタックの掛け合いで、先頭に近づいている。次の逃げを作るみたいだ。

 

最強の逃げ屋、タコ・ファンデルホールンとヴィクトール・カンペナールツも仕掛ける。まあ、当然逃がして貰えない。

 

先頭まで19秒。カウンターアタックに備えて道端一杯に。歩道を走っているけどいいのか?

 

Lotto Soudalが次のセクターに向けて位置取りを行う。

 

Demerdijk Zichem – 4,000 m   残り55.9km

集団は長く伸びている。後方にいたら間違いなく中切れの餌食となる。

 

先頭は3人となって頑張るが14秒しかない。

 

先頭もばらけ始める。

 

さあ、アタックが掛かり始める。まずは、ティム・ウェレンスだ。

 

いい感じで抜け出したけど、後ろにも見えている。

 

集団は逃げを一人づつ捕まえながら進む。ティム・ウェレンスのアタックで集団は絞られている。一列棒状だ。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのミケル・モルコフも切れた。

 

Citadel – 1,000 m   残り47.6km

集団は石畳の登りを走る。

 

逃げている先頭に追いついた。

 

残り2周

逃げを捕まえて、振り出しに戻った。

 

おっと、イブ・ランパールトがパンク。中々サポートカーが来ない。

 

これは痛い。1分くらいのタイムロスだ。

 

二人がアタック。Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのロイック・ヴリーヘン。

 

Prinsenbos – 1,800 m   残り43.6km

後方が追いついてきた。

 

またも、ティム・ウェレンスがアタック!

後ろには、Team Arkéa Samsicのジャンニ・フェルメルシュ。タコ・ファンデンホールンなどがいる。

 

これは勝ち逃げになるか。

  1.  ティム・ウェレンス Lotto Soudal
  2. フロリアン・フェルメルシュ Lotto Soudal
  3. タコ・ファンデルホールン Intermarché – Wanty – Gobert Matériau
  4. ファピオ・ファンデンボッシュ Alpecin-Fenix

 

先頭4人は、残り32.4kmで32秒までタイム差を広げる。カメラの調子が悪くて中々映像が入ってこない。

 

Demerdijk Zichem – 4,000 m   残り32.6km

Team BikeExchange – Jaycoのカーデン・グローブスが落車しそうに。彼は、Alpecin-Fenixに移籍するという噂がある。ティム・メルリエの代わりらしい。

 

集団はTeam Arkéa Samsicのコナー・スウィフトが引して、カーデン・グローブスを捕まえる。

 

4人もタイム差を広げることが出来ない。29秒のままだ。

 

集団はコナー・スウィフト単独で引いていて、タイム差を縮めている。

 

タイム差22秒まで縮まる。これは一回捕まえのか。

 

残り25kmで22秒まで詰めてきた。Alpecin-Fenixが後ろでフタをしている。イブ・ランパールトはパンクから復帰。かなり足を使ったのでは。

 

コナー・スウィフトが単独で引きだした。

 

ディースト城塞– 1,000 m   残り24.3km

さあ、先頭は石畳に入った。

 

残り1周

先頭がゴールラインを通過。

 

コナー・スウィフト先頭で、12秒差。

 

後ろに集団が見えてきた。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのピーター・セリーがパンク。

 

先頭は6秒まで迫られる。ここまで引いたコナー・スウィフトは降りて行った。

 

Prinsenbos – 1,800 m

先頭はセクターに。

 

Alpecin-Fenixのティム・メルリエがカーブで落車。シクロクロスライダーでも落車はする。完全に止まってしまった。

パリ~ルーベで痛めた肘にまだサポーターが巻かれている。

 

集団はどのチームが追いだすか。

 

残り17km。中々、後ろを追いつかせない。

 

イブ・ランバールトが自ら集団を引き始める。これはチームメイトのためか。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamが先頭を追い詰める。

 

 

先頭は捕まった。

 

ここから、振り出しだ。

 

後方で落車が。

 

なんと、Team Arkéa Samsicのコナー・スウィフトだ。接触したようだ。勿体ない。

 

こうなると、石畳でアタックをかけて抜け出すパターンか。

 

Alpecin-Fenixのオスカル・リースベークがペースアップ。

 

オスカル・リースベークが反対側に振って後ろを伺う。

 

前でペースが上がり続ける。

 

オスカル・リースベークが先頭交代すると、誰もついていけなかった。スルスルと抜け出た感じだ。

 

一度、後ろを振り向いて間が空いているのを確認すると踏み込んだ。誰もが見送りモードだ。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Team先頭で追う。

 

あ~、なんとティム・ウェレンスが切れてしまう。

 

オスカル・リースベークは10秒差をつけた。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamが引き続けるが追いつかない。

 

残り3.2km。オスカル・リースベークの後ろに集団は見えない。

 

Alpecin-Fenixが追走を邪魔している。

 

集団から単独のアタックがかかるが、これはAlpecin-Fenixは追わない。

 

残り1.8kmで20秒差まで開いた。

 

集団から、逃げていたライダーは捕まる。

 

ディースト城塞– 1,000 m

オスカル・リースベークがディースト城塞の登りに入る。

 

この石畳の登りで最後だ。

 

ここでAlpecin-Fenixのジャンニ・フェルメルシュが先頭を引きだす。何故?

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのフロリアン・セネシャルにAlpecin-Fenixのジャンニ・フェルメルシュがマークして走る。

 

城門に入った。二人がオスカル・リースベークの後ろに迫る!

 

オスカル・リースベークがゴール前で後ろを振り返るが二人は見えない。

 

ジャンニ・フェルメルシュがフロリアン・セネシャルを抜いて2位だ。

 

 

Alpecin-Fenixがワン・ツーだ。

 

オスカル・リースベークは、29歳にしてプロ初勝利!

アシストとして走ることがほとんどなので、勝利を任されて走ることはない。今回は、後ろにチームメイトが多くおり追走を邪魔してくれたのが大きい。

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのフロリアン・セネシャルは3度パンクしたが、3位に入った。

気になるのは、2位となったジャンニ・フェルメルシュだ。チームメイトが勝ったのに、このボーズは何だ。多分、自分が勝つべきだろうという意味なのか。

最後も自分が先頭に立って追っている場面もあったし。チームからの指示があったのかはわからない。

 

こちらはラスト15kmからのフル動画

 

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リザルト

オスカル・リースベークのコメント

ジャンニ・フェルメルシュは最初は私たちの率直な男であり、彼も標的にされた。しかし、チームでは、決勝戦で戦術的なゲームをプレイするのに十分なライダーがいた。

しかし、最初のセクションからそれは多忙で、ますます多くのライダーが乗り降りしたので、明らかでなかった。それは攻撃者の利益になった。

しかし、その日の最後の未舗装のストレッチでのあなたの加速は、攻撃のようにも見えませんでしたが。

そうです、直前に攻撃された。彼らはすぐに私のホイールに飛び乗って、グループを残した。しかし、すべてが閉じられ、私たちが飲み込まれた瞬間、すべてのライダーが左側通行で、自分が右側通行だった。

それで考えて、試してみたんだ。スペースも確保できたので、見送ると思った。

チームメイトのジャンニ・フェルメルシュが最後に非常に接近するのを見ましたが。その時、あなたはどう思いましたか?

それ自体は私にとってそれほど重要ではなかった。私たちが勝利のために乗り、自分自身を失うことにならない限り、私にとっては問題はない。

オランダ選手権で繰り返しますか?

もちろん、最初のプロの勝利は特別だ。あまり勝てないけど、この気持ちが好きだね。今回が私の最後ではないことを願っている。

あなたは何度も勝利に近かった。昨年のジロでヴィクトール・カンペナーツと逃げて2位でした。

それについては考えていない。実際にはほとんど前向きに考えている。私は自分がしなければならないことに集中し、完璧ではなかったものをあまり振り返りたくない。

もう1つの素晴らしい栄誉は、昨年のオランダ選手権での銅メダルです。勝てる日もそう遠くはありません。

チャンピオンシップには間違いなくチャンスがある。Jumbo-Vismaが余っているので、読むのはいつも難しいコースだ。しかし、体調が良ければ、多くのことが可能だ。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 RIESEBEEK Oscar
Alpecin-Fenix 200 4:06:59
2
 VERMEERSCH Gianni
Alpecin-Fenix 150 0:01
3
 SÉNÉCHAL Florian
Quick-Step Alpha Vinyl Team 125 0:03
4
 VAN TRICHT Stan
Quick-Step Alpha Vinyl Team 100 0:06
5
 VLIEGEN Loïc
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 85 ,,
6
 DE LIE Arnaud
Lotto Soudal 70 ,,
7
 DEVRIENDT Tom
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 60 ,,
8
 ALLEGAERT Piet
Cofidis 50 ,,
9
 RUSSO Clément
Team Arkéa Samsic 40 0:09
10
 TILLER Rasmus
Uno-X Pro Cycling Team 35 ,,
11
 MERTENS Julian
Sport Vlaanderen – Baloise 30 ,,
12
 VERMEERSCH Florian
Lotto Soudal 25 0:12
13
 VANMARCKE Sep
Israel – Premier Tech 20 ,,
14
 AERTS Thijs
Baloise – Trek Lions 15 0:13
15
 JAUREGUI Quentin
B&B Hotels – KTM 10 ,,

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