タデイ・ポガチャルは、2022ツール・ド・フランス総合2位を除いては、ほぼ完璧なシーズンを過ごしたと言っても良い。
ポガチャルはインタビューで、来シーズンの目標について語っている。
春のモニュメントから8月の世界選手権まで、野心に満ちた2023年のカレンダーの最大の目標は、3度目のツール・ド・フランスのタイトル獲得であることを認めている。
また、モニュメントではロンド・ファン・フラーンデレンを補うこともターゲットの一つとしているようだ。
ツール3度目の制覇に
タデイ・ポガチャルは、取材に対して2023ツール・ド・フランスを最優先し、ジロ・デ・イタリアのデビューは後回しにすることを確認している。
「今年の2位の後、来シーズンの目標はツールを取り戻すことだ。
そのため、いつマリアローザに挑戦できるかわからない。大好きなレースで、僕を魅了する。でも、事情があって、ツール・ド・フランスを優先することになったんだ。
大きなレースに勝つことができた前シーズンと同じような成績を残せたらうれしい。もちろん、目標はツールに再挑戦することだが、それは簡単なことではない。」
やはり、ツールのコースを見てタデイ・ポガチャルは決めているようだ。UAE Team Emiratesとしても、タデイ・ポガチャルの3度目の制覇のために大きく補強もしている。
ロンド・ファン・フラーンデレンを補う
2022年、タデイ・ポガチャルはロンド・ファン・フラーンデレンに初めて出場した。このレースでは、レースメイクをして、残り17kmからマチュー・ファンデルプールと逃げる。
二人のスプリントで決着かと思われたのだけど、上記動画のようにディラン・ファンバーレとヴァランタン・マデュアスに追いつかれる。
タデイ・ポガチャルは、最終的に4位に落ち着かなければならなかった。
ポガチャルは、現代のグランツールチャレンジャーの定義を書き換えている。グランツールまでを調整レースとするのではない。
24歳の彼は今年もモニュメントやワンデーレースを次々と制し、ストラーデビアンケでは大きな単独勝利を上げた。
また、最後のイル・ロンバルディアでは2連覇を達成している。石畳のモニュメントへの復帰は、ポガチャルにとって今後のカレンダーにある多くのワンデイの優先事項のひとつとなっている。
獲得できるモニュメントの一つとしてターゲットに定めているようだ。
「ロンド・ファン・フラーンデレンでの4位を補いたいという思いがある。また、イタリアのレースを欠場することはありえない。
ミラノ~サンレモはまだ勝てていないので、もう一つの目標となる。
そして、スコットランドで開催される、2023年の世界選手権は、夏にレインボージャージが手に入るという斬新さもあり、いいチャレンジになると思う。」
2023年の世界選手権は「メガワールド」と呼ばれ、8月3日から13日までグラスゴーで13の種目が開催される。
タデイ・ポガチャルは、結局全てのレースをターゲットにするつもりのようだ。
モニュメントもイル・ロンバルディアを2年連続制覇。2021リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制覇しているので、残るは3つだ。
そのうえ、世界選手権も取ってしまうと何もかも制覇することになる。
欲張りだが、獲得できる可能性はとても高い。モニュメントでは、まずはロンド・ファン・フラーンデレンを狙ってくる。
タデイ・ポガチャルから目が離せない来シーズンとなりそうだ。
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