2022 ZLMツアー第4ステージ　　オランダの平坦対決の勝者は?

ZLMツアーでは、全てスプリントで決着となる。

第4ステージも高低差がなく、風がなければ逃げも成功しない。総合では、オラフ・コーイがヤコブ・マレツコを12秒リードしている。

このステージのゴール順位で総合優勝が決まりそうだ。エリア・ヴィヴィアーニは15秒差で3位にいるが、2連勝でもしない限り総合優勝は難しい。

その前に、勝利が必要か。

第4ステージ    ルクフェン～ミールロ　196.5km

コースプロフィール　photo zlmtour

オランダのルクフェン市にあるシント・ウィッレブロルトからスタート。

157.7 km後、サクランボで知られるミールロに到着。ここで14kmのローカルラップを3周してゴールとなる。

またも、オラフ・コーイとヤコブ・マレツコの勝負となるか。エリア・ヴィヴィアーニはINEOS Grenadiersのチームメイトのアシストの働きに答えられるのか。注目してみておきたい。

1. スプリントポイント　Beekse Bergen
2. スプリントポイント　Mierlo

7人の逃げ

7人が早くから逃げている。タイム差は最大3分しか与えられない。

1. トム・ヴィルトゲン(Bingoal Pauwels Sauces WB)
2. ミヒケル・レイム (Burgos-BH)
3. Antti-Jussi Juntunen(ABLOC CT)
4. Dennis van der Horst(Allinq Continental Cycling)
5. Nick van der Meer (TeamVolkerWessels Cycling Team)
6. Léo Bouvier(Bike Aid)
7. Jarno Jordens(Tarteletto – Isorex)

集団はTeam DSM、Jumbo-Vismaが引いている。タイム差は残り35.6kmで57秒に。

典型的スプリンターステージでタイム差が徐々に縮まる感じ。

残り31kmでAlpecin-Fenixも先頭交代に加わる。

残り2周

先頭がゴールラインを通過。

続いて集団も通過。

残り20.9kmでタイム差は19秒に。

集団は前に先頭集団を泳がせている。

残り1周

先頭はトム・ヴィルトゲン(Bingoal Pauwels Sauces WB)一人になって逃げ続ける。

単独では厳しい。

単独で泳がされている。

トム・ヴィルトゲンは、足を止めてしまった。残り8.3kmで捕まる。

次に集団からAllinq Continental Cycling TeamのJelle Bootsveldが単独アタック。

単独アタックも残り3.1kmで捕まってしまう。

あとは、スプリントに向けての位置取り合戦だ。

残り2.2kmでJumbo-Vismaが昨日に続いて先頭を固める。

残り1kmでJumbo-Visma先頭。ここからヘリコプターの映像に切り替わる。

上空からのヘリコプターからの映像ではわかりにくい。

残り250m。先頭には、オラフ・コーイ、ヤコブ・マレツコの姿が見える。

オラフ・コーイとヤコブ・マレツコは左右に分れてスプリント!

オラフ・コーイが左側で先頭だ。ポイント賞ジャージのエリア・ヴィヴィアーニがヤコブ・マレツコをまくりに入る。

最後に3人がハンドルを投げた～!

誰も手を上げない。誰が勝ったのか?

勝ったのは、オラフ・コーイをまくったBingoal Pauwels Sauces WBのティモシー・デュポンだ!

2020年までIntermarché – Wanty – Gobert Matériauxにいたスプリンターで、34歳のベテラン。これでキャリア8勝目の勝利だ。

チームに待望のプロレースでの勝利をプレゼントした。

リザルト

第4ステージ　リザルト

ティモシー・デュポンのコメント

インタビューでは、最近、3人の大切な人を亡くされたことを話している。

妻の父が亡くなり、次に自分の父が亡くなり、その葬儀の翌日、妻は母をも亡くした。1ヵ月で、あれよあれよという間に。残酷だ。それを持っていくんだ。

そんなことは、すぐには解決できない。1ヵ月経った今も、私は喪に服している最中です。それに対応するのは簡単なことではありません。

休もうとは思わなかったのですか?

それも何の解決にもならない。前に進むことだ。またレースに出られるのが嬉しい。トレーニングを続けても、それは戦いであり、自分の職業に100％従事しているわけではない。

自転車に乗ることで、それなりに対処できている。家で考え続けていても、それは誰の役にも立たない。人生とはそういうものだ、

前に進まなければならない。それはそれでいいんだ。でも、3回はかなり予想外だった。妻の父は末期でしたが、頭から階段で落ちた。実の父親が自ら命を絶つなんて、予想もしなかったことだ。そして、妻の母が心不全になった。

1年以上も体の不調に悩まされ、精神的な面でも苦労しましたね。

2021年のノケレ・クルスで左側に大きく倒れた。私が苦労し続けるのは、腰が原因なんだ。横隔膜に当たった。その治療のたびに、呼吸困難に陥るんだ。思うように動かない。

ドライニードルは、筋肉をリラックスさせるので、効果がある。それだけが救いだが、一時的なものだ。この問題は、気持ちのいいものではない。

でも、賞金のために乗り続けなければならないが、契約は今年で終了する。だが、私がリーダーとしてモチベーションを保つことは、チームにとっても良いことだ。

今年35歳の誕生日を迎えますね。

このチームでの生活を長く続けたいし、そうでなければ、他の場所を探す。しかし、まだシーズンは始まったばかりだ。

私はスプリンターなので、スポットライトを浴びるのが早いというメリットがある。その点では、土曜日の午後に行われたZLMツアーでの勝利も、いい弾みになった。

速い足をまた見せることができた。もちろん、あそこでたくさんの力をもらったことは知っている。今でも苦労しているし、これからも苦労する。

総合

ポイント賞

新人賞