ツアー・オブ・ブリテンは6日目で、またも獲得標高3,044mの山岳コースを用意。
これで、3回目の3,000mオーバーのコースとなる。このコースも最後は登りゴールが待っており、それにたどり着くまでに、山岳地帯が待っている。
総合の順位は、またしても変わる可能性があるコースだ。
第6ステージ カーライル~ゲーツヘッド 198km
イングランド北部の、カーライルから西に渡り、南にあるゲーツヘッドに向かう。フィニッシュは再びニューカッスルの港湾都市となる。
今回も中間に1級山岳が3か所連続して登場。
- スプリントポイント マザービー ボーナスタイム
- スプリントポイント ペンリス
- 1級山岳 ハートサイド 7.3km・5.2%
- 1級山岳 キルホープクロス 2.1km・8.8%
- 1級山岳 バーツリー 2.8km・6.0%
- スプリントポイント プルードホー
ゴール前の15kmでも、3 kmで6.2%の未分類の登りがある。さらに、ゴールも登っているので純粋なスプリンターが残るレイアウトではない。
またも、ワウト・ファンアールトとジュリアン・アラフィリップのゴール勝負が展開されるかも。
スタート前
第5ステージでスプリント勝利したイーサン・ヘイターがリーダージャージ。このステージも最後は登りゴールなのでしっかりとボーナスタイムを獲得したいところ。
イネオスのオウェイン・ドゥールの落車により、ゴールではスプリントに絡めなかったワウト・ファンアールト。8秒差なので今日の結果で変わる可能性はある。
19秒差の3位のジュリアン・アラフィリップにもチャンスはあるだろう。ただ、普通の登りスプリントになると難しいかも。
なお、Team Qhubeka NextHashのスプリンター、ジャコモ・ニッツォーロはDNS。昨日も2位に入っていたのにどうしてだろう。
アタック合戦
0kmからスパート。まずは逃げたいライダーが前で争う。
モビスターのガブリエル・クレイもアタックをかけるが決まらない。
おっと、ダヴィデ・バッレリーニもアタックするが、当然逃がして貰えない。
前にライダーが出ているのけど、良いメンバーが多いので決まらないかな。
やはり、集団が追ってくる。ローハン・デニスも追いついた。
昨日集団牽引していた、メイソン・ホリーマン(Israel Cycling Academy)もアタック合戦に加わる。
ティム・デクレルクもアタックをかける。いつもは牽引役だけど、スピードは抜群だ。
Alpecin-Fenixのスイスチャンピオン、シルヴァン・ディリエの本気アタック!
どうだろう。これは決まるかな。後ろからローハン・デニスが追ってきている。
ローハン・デニス先頭。コナー・スウィフトも前に来た。これは当分決まりそうもないな。
二人が前に出たけど、決まるかな。
決まらない。
今度はなんとアンドレ・グライペルもアタックに加わる。
ただ、これも決まらない。
マーク・カヴェンディシュのアタックに3人が反応。
カヴのアタックをきっかけに、ようやく5人のメンバーの逃げが決まる。
マーク・カヴェンディシュは、先頭集団を引きまくる。
後続からティム・デクレルクを含む3人が追いついた。これで9人の逃げとなる。
- ジミー・ヤンセンス (Alpecin-Fenix)
- マーク・カヴェンディシュ (Deceuninck – Quick Step)
- ティム・デクレルク (Deceuninck – Quick Step)
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma)
- ジョイス・コーリン(Rally Cycling)
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod)
- メイソン・ホリーマン(Israel Cycling Academy)
- ダニエル・マクレー(Team Arkéa Samsic)
- マーク・ドノヴァン(Team DSM)
スプリントポイント マザービー ボーナスタイム
先頭が1回目のスプリントポイントを通過。
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod) 3ポイント 3秒
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma) 2ポイント 2秒
- ジミー・ヤンセンス (Alpecin-Fenix) 1ポイント 1秒
CMが終わると、何故か先頭が割れている。後ろにジョージ・ベネット、マーク・カヴェンディシュ、マーク・ドノヴァンが取り残されている。
集団は、リッチー・ポートが先頭で引く。タイム差は、1分33秒。マーク・ドノヴァンが1分33秒遅れなので逃がしてはいけない。
マーク・カヴェンディシュがジョージ・ベネットを引き連れて、先頭に復帰。
マーク・ドノヴァンとメイソン・ホリーマンも必死で前を追う。まあ、追いつくだろうと思っていたけど、追いつかない。
先頭には、タイムの良いマーク・ドノヴァンが降りてくれると好都合だ。
マーク・カヴェンディシュはカメラマンと、盛んに何かしゃべっている。多分、モトバイクとライダーの距離が近いので、スリップストリームになっていると言っているよう。
平行に走っていた場合には、空気抵抗になるけど。前だとドラフティング効果が得られる。
マーク・カヴェンディシュが怒った理由については以下で
スプリントポイント ペンリス
2回目のスプリントポイント。
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod) 3ポイント 3秒
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma) 2ポイント 2秒
- ジミー・ヤンセンス (Alpecin-Fenix) 1ポイント 1秒
1級山岳 ハートサイド 7.3km・5.2%
6%勾配で、22km/hで上がっている。信じられない。私なら余裕で15km/h以下だ(^^:
昨日ゴール前で落車したオウェイン・ドゥールが先頭を引く。左膝には包帯が巻かれている。後ろは、リッチー・ポート、ミハウ・クフィアトコフスキと続く。
マーク・カヴェンディシュは、どこまで登りを走れるだろう。先頭をタンタンと引く。
先頭から切れてしまった、マーク・ドノヴァンとメイソン・ホリーマンは集団に吸収される。これで、先頭で最もタイムが良いのは、ジョージ・ベネットの3分18秒となる。
先頭集団は、1級山岳をクリアー。集団には3分29秒のタイム差をつけている。
集団トップは、山岳賞ジャージのスコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod)が先頭。もう山岳賞は間違いない。
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod) 10ポイント
- ティム・デクレルク (Deceuninck – Quick Step) 9ポイント
- ジョイス・コーリン(Rally Cycling) 8ポイント
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma) 7ポイント
- ジミー・ヤンセンス (Alpecin-Fenix) 6ポイント
- ダニエル・マクレー(Team Arkéa Samsic) 5ポイント
- マーク・カヴェンディシュ (Deceuninck – Quick Step) 4ポイント
- スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
1級山岳 キルホープクロス 2.1km・8.8%
先頭集団は、かなりの急こう配な街中を登る。
集団後方で落車。自転車が横に吹っ飛んでいる映像が見られたけど、何故登りで落車が起こるのだろう。
頂上手前で、マーク・カヴェンディシュが危ない。
先頭集団が2番目の1級山岳もクリアー。マーク・カヴェンディシュもギリギリでクリアーした。
集団はチームメイトにアシストして貰ってスコット・ジェイコブが先頭で通過。
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod) 10ポイント
- ティム・デクレルク (Deceuninck – Quick Step) 9ポイント
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma) 8ポイント
- ジミー・ヤンセンス (Alpecin-Fenix) 7ポイント
- ジョイス・コーリン(Rally Cycling) 6ポイント
- ダニエル・マクレー(Team Arkéa Samsic) 5ポイント
- マーク・カヴェンディシュ (Deceuninck – Quick Step) 4ポイント
- スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
1級山岳 バーツリー 2.8km・6.0%
マーク・カヴェンディシュは、なんとか3番目の1級山岳も越えれそうだ。
なんとか最後尾でこらえている。それにしても、なんでマーク・カヴェンディシュは逃げに乗ったのだろう。残り2ステージは、頑張ればスプリントに持ち込めそうなコースなんだけど。
さあ、最後の1級山岳を無事にクリアー。ここからは、しばらく下りだ。
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod) 10ポイント
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma) 9ポイント
- ダニエル・マクレー(Team Arkéa Samsic) 8ポイント
- マーク・カヴェンディシュ (Deceuninck – Quick Step) 7ポイント
- ジミー・ヤンセンス (Alpecin-Fenix) 6ポイント
- ジョイス・コーリン(Rally Cycling) 5ポイント
- ティム・デクレルク (Deceuninck – Quick Step) 4ポイント
- スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
英国は、またも雨。しかも、結構な振り方。これはやってられない。
モビスターが集団牽引に加わっている。かなりの雨で、雨粒が路面で跳ね返っている。
先頭は、ベテランのリッチー・ポートが引く。来年の契約はどうなるのだろう。
雨も止んで、ISNにTeam DSMも集団牽引に加わる。モビスターは、前半アタックをかけていた英国出身のガブリエル・クレイが引いている。
雨が止んだので、マーク・カヴェンディシュもレインジャケットをサポートカーに戻している。残り、46.2kmでタイム差は2分35秒。
アンドレ・グライペルも集団牽引に加わる。ダン・マーティンとマイケル・ウッズでゴールを狙う。
スプリントポイント プルードホー
先頭は最後のスプリントボイントを通過。残り33.4kmだ。
- タウンゼント・ロリー(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
- ジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma) 2ポイント
- ジョイス・コーリン(Rally Cycling) 1ポイント
ダニエル・マクレーが、登りで先頭から最初に切れてしまう。
ダニエル・マクレーは集団に吸収される。ゴールまで残り18.8kmだ。
ティム・デクレルクが軽くアタックをかける。
先頭は、残り14.1kmで捕まってしまう。
追いついたタイミングで二人がアタック。だが、差は開かない。モビスターはマッテオ・ヨルゲンソンだ。
あっと、ここでワウト・ファンアールトが上がってくる。
ワウト・ファンアールトは、そのままアタック。すぐにマイケル・ウッズとジュリアン・アラフィリップが付く。
ワウト・ファンアールトが後ろを確認。
ジュリアン・アラフィリップ、ダン・マーティン、マイケル・ウッズ、ミッケルフレーリク・ホノレの5人。
イーサン・ヘイターは少し離れているが追いつきそうだ。カルロス・ロドリゲスが引いている。
やはり、追いついて10人の先頭に。
マイケル・ウッズがペースを上げる。
ジュリアン・アラフィリップがアタック!
だが、イネオスのカルロス・ロドリゲスに引き戻される。
ミッケルフレーリク・ホノレがアタックすると、イーサン・ヘイターがチェックに。
少しまったりした所で、マイケル・ウッズがアタック!
これは決まった。抜け出したぞ。マイケル・ウッズはスプリントでは勝てないので逃げるしかない。
イーサン・ヘイターは最後尾にいる。
マイケル・ウッズは残り5.5kmで10秒を稼ぎ出した。
だが、残り4kmで捕まってしまう。
カウンターもかかるけど。
一塊に。これはゴール勝負だ。
残り2km。不気味なほど静かに進む。最後の決戦に備えてみな足を溜めている。
マッティオ・ヨンゲルソンからカルロス・ロドリゲスに先頭がかわる。
カルロス・ロドリゲスが先頭。ミッケルフレーリク・ホノレが3番手で、ジュリアン・アラフィリッを引く。その後ろに、イーサン・ヘイターとワウト・ファンアールト。
ミッケルフレーリク・ホノレがジュリアン・アラフィリップを後ろにつけてスプリント開始!
ゴールに向けて、突っ込む。
ジュリアン・アラフィリップをイーサン・ヘイターがまくり、さらにワウト・ファンアールトが伸びてくる。
ワウト・ファンアールトが横を向いた。なんて余裕だ。
最後は、ワウト・ファンアールトだ~!
上から見ると、その差は歴然。イーサン・ヘイターは、かなわないという感じで苦笑い。
やはり、登りスプリントはワウト・ファンアールトが強い。イーサン・ヘイターを楽々と抜いてしまった。なんと、ワウト・ファンアールトはハットトリックを決めてしまう。
ワウト・ファンアールトは、ボーナスタイムを稼いだ。だが、トップは4秒差でイーサン・ヘイターが、辛うじて総合をキープすることに成功だ。
リザルト
第6ステージ リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 |
VAN AERT Wout
|
Team Jumbo-Visma | 20 | 30 | 4:35:56 |
2 |
HAYTER Ethan
|
INEOS Grenadiers | 10 | 18 | ,, |
3 |
ALAPHILIPPE Julian
|
Deceuninck – Quick Step | 5 | 12 | ,, |
4 |
SERRANO Gonzalo
|
Movistar Team | 7 | ,, | |
5 |
SHAW James
|
Ribble Weldtite Pro Cycling | 4 | ,, | |
6 |
WOODS Michael
|
Israel Start-Up Nation | 3 | ,, | |
7 |
MARTIN Dan
|
Israel Start-Up Nation | 2 | ,, | |
8 |
HONORÉ Mikkel Frølich
|
Deceuninck – Quick Step | 1 | ,, | |
9 |
JORGENSON Matteo
|
Movistar Team | 0:04 | ||
10 |
RODRIGUEZ Carlos
|
INEOS Grenadiers | ,, |
ワウト・ファンアールトは、チームメイトがいなかったが、全く関係なし。
総合
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
HAYTER Ethan
|
INEOS Grenadiers | 5 | 22:53:32 |
2 | 2 | – |
VAN AERT Wout
|
Team Jumbo-Visma | 0:04 | |
3 | 3 | – |
ALAPHILIPPE Julian
|
Deceuninck – Quick Step | 0:21 | |
4 | 4 | – |
HONORÉ Mikkel Frølich
|
Deceuninck – Quick Step | 0:35 | |
5 | 5 | – |
WOODS Michael
|
Israel Start-Up Nation | 0:54 | |
6 | 6 | – |
DENNIS Rohan
|
INEOS Grenadiers | 1:08 | |
7 | 7 | – |
MARTIN Dan
|
Israel Start-Up Nation | 1:10 | |
8 | 8 | – |
SBARAGLI Kristian
|
Alpecin-Fenix | 1:37 | |
9 | 9 | – |
DONOVAN Mark
|
Team DSM | 1:58 | |
10 | 12 | ▲2 |
RODRIGUEZ Carlos
|
INEOS Grenadiers | 2:01 |
ポイント賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
HAYTER Ethan
|
INEOS Grenadiers | 66 |
2 | 2 | – |
ALAPHILIPPE Julian
|
Deceuninck – Quick Step | 54 |
3 | 3 | – |
VAN AERT Wout
|
Team Jumbo-Visma | 45 |
4 | 7 | ▲3 |
WOODS Michael
|
Israel Start-Up Nation | 33 |
5 | 8 | ▲3 |
SERRANO Gonzalo
|
Movistar Team | 33 |
6 | 6 | – |
HONORÉ Mikkel Frølich
|
Deceuninck – Quick Step | 32 |
7 | 5 | ▼2 |
SBARAGLI Kristian
|
Alpecin-Fenix | 28 |
8 | 9 | ▲1 |
TOWNSEND Rory
|
Canyon dhb SunGod | 21 |
9 | 20 | ▲11 |
SHAW James
|
Ribble Weldtite Pro Cycling | 20 |
10 | 19 | ▲9 |
MARTIN Dan
|
Israel Start-Up Nation | 19 |
山岳賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
SCOTT Jacob
|
Canyon dhb SunGod | 66 |
2 | – |
TOWNSEND Rory
|
Canyon dhb SunGod | 30 | |
3 | 2 | ▼1 |
SESSLER Nícolas
|
Global 6 Cycling | 28 |
4 | – |
BENNETT George
|
Team Jumbo-Visma | 24 | |
5 | – |
DECLERCQ Tim
|
Deceuninck – Quick Step | 22 | |
6 | – |
JOYCE Colin
|
Rally Cycling | 19 | |
7 | – |
JANSSENS Jimmy
|
Alpecin-Fenix | 19 | |
8 | – |
MCLAY Daniel
|
Team Arkéa Samsic | 18 | |
9 | 3 | ▼6 |
CARPENTER Robin
|
Rally Cycling | 16 |
10 | – |
CAVENDISH Mark
|
Deceuninck – Quick Step | 15 |
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