イタリアのワンデーレース、ジロ・デル・べネト。Giro del Veneto(1.1)
2010年で途切れていたけど、フィリッポ・ポッツァートが動いて2021年から復活している。レースは、50年前に世界チャンピオンになったヴィチェンツァ生まれのマリノ・バッソへのオマージュとして始まっている。
過去の優勝者
- 2021 クサンドロ・ムーリッセ
- 2010 ダニエル・オス
- 2009 POZZATO Filippo
- 2008 GINANNI Francesco
- 2007 BERTOLINI Alessandro
- 2006 NOCENTINI Rinaldo
- 2005 MAZZOLENI Eddy
- 2004 SIMONI Gilberto
- 2003 MORENI Cristian
- 2002 ダニーロ・ディルーカ
パドバ~ビチェンツァ 159.8km

コースプロフィール photo girodelveneto
ルートはエウガニア丘陵を通り、アバノ テルメ、トレリア、ガルツィニャーノ、ロボロン、テオロを通過し、最初の60kmを過ぎるとヴィチェンツァ県に入いる。
21.5kmのサーキットを2周してゴールとなる。獲得標高は1,600m。サーキットの登りも、それほど厳しい登りではない。
最後の登り頂上からゴールまで5kmしかないので逃げるパンチャーを捕まないといけない。
- 山岳ポイント Ca’Lema 2.9km・5.1%
- 山岳ポイント Bacca d’Ansiesa 1.5km・6.0%
- 山岳ポイント Peraolo 4.3km・3.5%
- 山岳ポイント Arcugnano 2.8km・4.4%
- 山岳ポイント Arcugnano 2.8km・4.4%
注目のライダーは
- Israel – Premier Tech アレッサンドロ・デマルキ、セップ・ファンマルク
- Astana Qazaqstan Team ミゲルアンヘル・ロペス
- Bardiani-CSF-Faizanè サーシャ・モードロ
- UAE Team Emirates ダヴィデ・フォルモロ、ディエゴ・ウリッシ、アレッサンドロ・コーヴィ、マッティオ・トレンティン
- Cofidis ブライアン・コカール
- Alpecin-Deceuninck マチュー・ファンデルプール、ジェイ・ヴァイン
- Team BikeExchange – Jayco ルカ・メズゲッツ
- Lotto Soudal フロリアン・フェルメルシュ、アンドレアス・クロン
- Trek-Segafredo アレクサンダー・カンプ
Alpecin-Deceuninckのメンバーについては以下の記事を参考までに。
スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
Alpecin-Deceuninckの目玉はマチュー・ファンデルプールだ。もう、今シーズンはロードレースは出ないと思っていたから本当に驚き。グラベル選手権は本当にいい時期にあってくれた。
Israel – Premier Techの手を上げているのはイスラエル王者のイタマル・アイホルン。
UAE Team Emiratesはかなりメンバーがいい。イタリアのライダーが多数参加。誰をエースにするのかな。
Astana Qazaqstan Teamは、ミゲルアンヘル・ロペスがエース。
イタリアは21度と丁度いい気温。
ニュートラルではUno-X Pro Cycling Teamが先頭に。
オフィシャルスタートからアタックのかけ合い。
3人の逃げ
最初は4人が逃げていたけど、現在は3人。
- Robeet Ludovic(Bingoal Pauwels Sauces WB)
- マッテオ・ベルチェ(TotalEnergies)
- マッテオ・ズーロ(Zalf Euromobil Fior)
追走が集団から追っている。
追走のメンバーは
- ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceunin
- 二コラ・コンチ Alpecin-Deceuninck
- ミゲルアンヘル・ロペス Astana Qazaqstan Team
- ダヴィデ・フォルモロ UAE Team Emirates
- マッティオ・トレンティン UAE Team Emirates
- アンドレアス・クローン Lotto Soudal
- アレッサンドロ・デマルキ Israel – Premier Tech
- ナットネル・テスファション Drone Hopper – Androni Giocattoli
- レミ・ロシャス Cofidis
- アレッサンドロ・トネッリ Bardiani-CSF-Faizanè
- アレクサンドル・バルマー Team BikeExchange – Jayco
- ダヴィデ・バイス EOLO-Kometa
山岳ポイント Peraolo 4.3km・3.5%
先頭3人は登りに。
Zalf Euromobil Fiorのマッティオ・ズーロがアタック!
追走は40秒差に。Alpecin-Deceuninckのマチュー・ファンデルプールはチームメイトのステファノ・オルダーニと共に残り100kmでリタイヤしている。勝利はジェイ・ヴァインと二コラ・コンチに託された。
先頭からちぎれた二人が追走に捕まる。
先頭から落ちた二人は追走の最後尾についている。
残り50kmで先頭と22秒。集団とは1分25秒と離れてきた。勝ち逃げとなるかな。
下りで先頭は吸収。先頭は13人となった。
残り2周
集団に55秒差をつけて先頭集団がゴールラインを通過。
ジェイ・ヴァインは調子良さそうだ。二コラ・コンチもいるし、逃げ切りたいはず。
山岳ポイント Arcugnano 2.8km・4.4%
先頭から二コラ・コンチとアレッサンドロ・トネッリが少しだけ抜け出すがすぐに捕まる。
登りに先頭がはいる。
これはメンバーがいいから逃げ切りしそうだ。
ミゲルアンヘル・ロペスが先頭でペースを上げる。
カメラは先頭ばかり写している。集団はどのチームが引いているのだろう。UAE Team Emirates、Alpecin-Deceuninck、Astana Qazaqstan Team、Lotto Soudalなどは引いてないはず。
残り1周
先頭の残り1周に。
集団はコンチネルタルチームが引いている。これでは追いつかない。Cofidisはレミ・ロシャスが先頭にいるけど牽引している。ブライアン・コカールで勝負したいのだろう。
先頭はこのまま行くと、UAE Team Emiratesのマッティオ・トレンティンが有利。
集団はCofidisが必死で引いている。Uno-X Pro Cycling Teamなども手を貸すべきではないのだろうか。
山岳ポイント Arcugnano 2.8km・4.4%
先頭から、最初に逃げていたマッティオ・ズーロがアタック。
マッティオ・ズーロはUAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシの引きでつかまってしまう。
逃げていたライダーを捕まえてUAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシが先頭を引きまくる。
ミゲルアンヘル・ロペスがアタック!
これにマッティオ・トレンティンが反応。
先頭は少し後続を引き離した。
Cofidisのレミ・ロシャスが先頭で下りに入る。
先頭は5人に絞られた。
- ミゲルアンヘル・ロペス Astana Qazaqstan Team
- マッティオ・トレンティン UAE Team Emirates
- レミ・ロシャス Cofidis
- アレッサンドロ・デマルキ Israel – Premier Tech
- マッテオ・ベルチェ TotalEnergies
追走は追えていない。14秒差がついている。Alpecin-Deceuninckのジェイ・ヴァインは切れている。
このまま行くとマッティオ・トレンティンにかなうライダーはいない。
残り2.9kmで追走とは14秒差。
ミゲルアンヘル・ロペスが橋の登りで仕掛けるがマッティオ・トレンティンがマーク。
Israel – Premier Techのアレッサンドロ・デマルキが最後尾からアタック!
アレッサンドロ・デマルキがマッティオ・トレンティンに捕まると、今度はCofidisのレミ・ロシャスがアタック!
完全に、レミ・ロシャスがマッティオ・トレンティンのリードアウト役になってしまっている。
マッティオ・トレンティンは余裕でついている。
カーブを曲がってすぐにマッティオ・トレンティンが前に。
レミ・ロシャスが追えるはずもない。
マッティオ・トレンティンが余裕のスプリント。
マッティオ・トレンティンは、ゴール手前20mから、もうバンザイゴールとなった。まあ、このメンバーでゴールまで来たら、その時点で結末は見えていた。
マッティオ・トレンティンは、今シーズン最後のレースで勝利。今シーズンの3勝目を上げて気持ち良くシーズンオフとなる。
リザルト
マッティオ・トレンティンのコメント(公式サイトより)
前回の2位という悔しさを晴らすような、本当に素晴らしい勝利だった。非常に競争力のあるチームであることは分かっていたし、レースをうまく解釈して、素晴らしい脚と、ディエゴ・ウリッシの並外れたサポートに頼ることができた。
この地域に住み、ルートを熟知している2人のスポーツディレクターが準備したレースプランを実行することができた。私たちの状況を最大限に生かし、効果的なレースを展開することができた。すべてがうまくいき、成功がもたらされたので、この日は完璧だったと判断できる。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 | TRENTIN Matteo | UAE Team Emirates | 125 | 3:37:54 |
2 | ROCHAS Rémy | Cofidis | 85 | 0:01 |
3 | VERCHER Mattéo | TotalEnergies | 70 | 0:02 |
4 | LÓPEZ Miguel Ángel | Astana Qazaqstan Team | 60 | ,, |
5 | DE MARCHI Alessandro | Israel – Premier Tech | 50 | 0:04 |
6 | ULISSI Diego | UAE Team Emirates | 40 | 0:21 |
7 | CONCI Nicola | Alpecin-Deceuninck | 35 | ,, |
8 | BAIS Davide | EOLO-Kometa | 30 | ,, |
9 | BALMER Alexandre | Team BikeExchange – Jayco | 25 | ,, |
コメント