INEOS Grenadiersのクリスツ・ニーランズが第10ステージでも果敢な逃げを見せた。レース序盤からアタックを繰り返しており、調子が良いのは間違いなかった。
しかし、残り32kmからのアタックは勝利を目指したものだ。先頭集団にはスプリントに強いペッリョ・ビルバオがいたので逃げて勝つしか勝利の道はないとの判断だ。
もし、勝てれば第9ステージのマイケル・ウッズの勝利に続いて連続での勝利となるはずだったのだが、残念ながら粘りも及ばず残り3.2kmで捕まる。
この走りでクリスツ・ニーランズは敢闘賞を獲得。さらにIsrael – Premier Techからは契約延長という大きなプレゼントを貰っている。
2016年まで契約延長
IPT and Krists Neilands to celebrate a decade together 🤝
On the back of his heroic solo attack yesterday, there’s no better time to say cheers to three more years with Krists Neilands! He’s extended his contract until 2026 to make it ten years together 👊
“We have already… pic.twitter.com/5m6Xbe4uhm
— Israel – Premier Tech (@IsraelPremTech) July 12, 2023
クリスツ・ニーランズは、ラトビア出身の28歳。チームには、Axeon Hagens Bermanから2016年にIsrael Cycling Academyに所属。
ツール・ド・フランス初出場は2020年。第4ステージでは敢闘賞を獲得する逃げを見せている。これはチーム発足以来、初めての表彰台となった。
だが、2021ジロ・デ・イタリアでは、ゴール後に悲劇が起こっている。
ホテルに戻る途中に落車して、右鎖骨骨折。手術するので第2ステージからスタート出来ていない。
2017・2018ラトビアロードチャンピオンでもあり、2019年にはラトビアTT王者にもなっている。キャリアでの勝利は9勝。
2019年のツアー・オブ・ハンガリーではステージ2勝に総合優勝もしている。
クリスツ・ニーランズは、公式サイトで喜びのコメントを出している。
「次の契約を結ぶのは簡単な決断だった。このチームで本当にいい気分だ。他のチームではどうなのかわからないけど、ここではひとつの大きな家族のように感じているから、何かを変える理由はない。
僕はただ、このチームとこの旅を続けたいだけなんだ。私たちはすでに多くのことを成し遂げてきた。
だけど、まだ一緒に成し遂げなければならないことがたくさんあるから、IPTとともに成長し続け、夢を追い続けたいんだ。」とニールランズは説明する。
クリスツ・ニーランズは、このツールで逃げまくっている。
- 第5ステージ 121km 39位
- 第6ステージ 81km 71位
- 第10ステージ 145km 4位
勝利はないけれども、2023ジロ・デ・イタリアでチームメイトのデレク・ジーが獲得したようにツール全体を通じての敢闘賞を目指して貰いたい。
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