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2021ツール・ド・ワロニー第5ステージ Fumyが逃げたぜ!

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Photo credit: Eric@focus on Visualhunt
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ツール・ド・ワロニーもあっと言う間に最終ステージ。

ここまでリーダージャージは、Trek-Segafredoの20歳。クイン・シモンズが守っている。2位のステン・デウルフとは3秒差なので十分に逆転は可能だ。

だが、Trek-Segafredoは全力でクイン・シモンズの総合優勝を決めてくるだろう。問題はクイン・シモンズがバットディとならなければ守れるのではないかな。

 

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第5ステージ ディナン~カレニョン 192.4km

第5ステージ photo trworg

 

ワロン地域で最も観光客の多いアドルフサックスの街からスタートし、ナミュール地域を横断してエノーに向かい、カレニョンに到着する192.4kmのコース。

まだ、勝利していないチームは最後のアタックをかけまくるだろう。前半から全く等級のない丘があり、丘の頂上を越えると下り基調なので、逃げ切りには向くコースだ。

 

  1. スプリントポイント フラムリー
  2. スプリントポイント ティエンヌデュドラゴン1回目ボーナスタイム
  3. 2級山岳 ウィッチーズ・リープ 0.5km・7.8%
  4. スプリントポイント  ティエンヌデュドラゴン2回目ボーナスタイム

さらに、21.6kmのローカルサーキットには、ボーナスタイムが設定されている。250mだが、勾配が13.6%となっており厳しいスプリントになる。これが2回あるのだから大変だ。

秒差の総合順位なので逃げが捕まっていない場合には、順位争いが激しく起こることが予想される。

総合勢は最後まで気の抜けないコース設定だ。

 

スタート前

クイン・シモンズは20歳だけど、髭がボウボウで可愛い顔のおじいさんにしか見えない。

 

ティム・ウェレンスは人気者だ。サインするのに順番待ちだ。

 

ディラン・フルーネウェーヘンはステージ2勝で完全復活かな。

 

Fumyが逃げた

 

スタートから10km程度で、5人の逃げが出来ている。別府史之が逃げている!

  1. 別府史之 (EF Education – Nippo) +30:53
  2. センヌ・レイセン (Alpecin-Fenix)  +22.43
  3. ファン・ホーフワード (Sport Vlaanderen – Baloise)  +0:35
  4. クイン・シモン (Hagens Berman Axeon)  +0:35
  5. ジャスパー・ハンセン (Riwal Cycling Team)  +3:49

 

ただ、逃げているメンバーが35秒しか遅れていないので、逃げ切るのは無理だ。逃げ切るつもりならば、もっとタイムが悪くないと集団が見逃してくれない。

 

Fumyは登りでは、先頭を引いてペースを設定。最大7分30秒あったタイム差だが、残り74.2kmで5分38秒まで削られている。

下り基調なので、上手くいけば逃げ切れるが、メンバー的にワールドチームはFumyだけ。出来るだけ長く逃げて貰いたい。

 

Trek-Segafredo、AG2R Citroën、UAE Team Emiratesと全開で追ってくるので、タイム差がどんどん縮まってしまう。

わずかな間で、4分台になってしまった。

 

すでに回せないメンバーも先頭に出てきている。秘技交代飛ばしをやっている。

 

逃げ集団は、118km走ってav45.796km/h。凄いペースで走り続けている。

 

少し、ポツポツと雨が落ちてきた。暑さがやわらぐので逃げには向いているかも。

 

Fumyには、1分くらいまで迫られたら単独で逃げて貰いたいなあ~。走れる所をアピールして貰いたい。

 

Trek-Segafredoがじわじわと先頭を追い詰めていく。タイム差は3分30秒ほどだ。長い直線が多いので、前に見えてくると力が入るだろう。

 

3時間10分54秒で、138kmを走破。av43.373km/h。いいベースだ。

 

集団は、ボーナスタイムがあるスプリントポイントまでに逃げを捕まえるだろうか。捕まえると、今度はボーナスタイムの争いをしないといけない。捕まえるタイミングも大切だ。

 

それにしていも直線の良い道が延々と続く。そろそろ中間スプリントポイントが近い。

 

スプリントポイント フラムリー

あと400mでポイントだ。Fumyに獲得して貰いたい。それかポイント後に逃げて貰いたいな。

 

誰もペースを上げないので、どこがスプリントポイントかわからなかった。逃げ切ることだけに専念している。

  1. クイン・シモン (Hagens Berman Axeon)  5ポイント 
  2. ファン・ホーフワード (Sport Vlaanderen – Baloise)  3ポイント 
  3. センヌ・レイセン (Alpecin-Fenix)  1ポイント 

 

残り29kmで1分41秒。3時間43分54秒でav43.439km/h。162.1km走っている。

 

スプリントポイント ティエンヌデュドラゴン1回目ボーナスタイム

これはキツイ。石畳の登りだ。メチャクチャな勾配だ。

 

13.6%の勾配で、最後はアスファルトになるけど見上げるような登りだ。

 

通過順位は

  1. ファン・ホーフワード (Sport Vlaanderen – Baloise)  3ポイント 3秒
  2. クイン・シモン (Hagens Berman Axeon)  2ポイント 2秒
  3. センヌ・レイセン (Alpecin-Fenix)  1ポイント 1秒

Fumyは惜しくも4位通過。

 

あっと、先頭の3人が道を間違う。Fumyは二人で逃げている。

 

なんと同じ場所で後方のメンバーも間違ってしまう。係員が必要だ。

 

Fumyは後続を待って5人で進む。

 

さあ、残り1周のローカルラップだ。タイム差は58秒。

 

石畳の登りだ。先頭は一人遅れそう。

 

集団から4人が追走を仕掛けている。ニキ・テルプストラが入っているぞ!

 

2級山岳 ウィッチーズ・リープ 0.5km・7.8%

 

ここで、別府史之が切れてしまう~。

 

先頭は3人となった。

  1. センヌ・レイセン (Alpecin-Fenix)  +22.43
  2. ファン・ホーフワード (Sport Vlaanderen – Baloise)  +0:35
  3. ジャスパー・ハンセン (Riwal Cycling Team)  +3:49

 

3人で2級山岳を目指す。

 

先頭は二人となる。後ろに集団が見えてきた。

  1. センヌ・レイセン (Alpecin-Fenix)  +22.43
  2. ジャスパー・ハンセン (Riwal Cycling Team)  +3:49

 

あ~、ついに逃げが吸収だ。

 

2級山岳 ウィッチーズ・リープ 0.5km・7.8%

ここからアタックがかかる。エリクソン・ルーカス(Riwal Cycling Team)がアタック!

 

2級山岳通過。ティム・ウェレンスとクイン・シモンズがジョインする。

 

ティム・ウェレンスが攻撃だ。

 

ここからUAEのルイ・オリベイラとエリクソン・ルーカスが抜け出る。

 

スプリントポイント  ティエンヌデュドラゴン2回目ボーナスタイム

13.6%の石畳の登りも凄いスピードで上がっていく。

 

先頭はエリクソン・ルーカスだ。クイン・シモンズもしっかりと後ろにいる。

  1. エリクソン・ルーカス(Riwal Cycling Team) 3ポイント 3秒
  2. ルイ・オリヴィラ (UAE Team Emirates)  2ポイント 2秒
  3. クシン・シモンズ (Trek-Segafredo)  1ポイント 1秒

 

ディラン・フルーネウェーヘンは石畳の登りで遅れる。凄くキツソウだ。プロでも上がれない坂ってどんなんだ。

 

ウルフパックが攻撃だ。下りでもガンガン攻める。

 

ウルフパックが2人で攻撃を交互に仕掛ける。

 

ヨセフ・チェルニーがペースを上げる。

 

ヨセフ・チェルニーが後ろを見ながら走る。

 

目一杯ペースを上げて集団を粉砕。クイン・シモンズが遅れる。

 

イブ・ランパールトだろうか。アタックを仕掛ける。

 

ヨセフ・チェルニーとルイ・オリベイラが抜け出すが~。

 

あ~、結局最後のアタック合戦も実らず集団が追いついてくる。それにしても、目まぐるしい展開だった。追いきれない。

 

さあ、こうなると人数を揃えているウルフパックが強い!

 

この大混戦でも、メンバーは見事にトレインを組んでゴールに向かう!

 

ひとりずつトレインが外れていく。アンドレア・バジオーリも引き終わって、フロリアン・セネシャルが発射台へ。

 

最後は、フロリアン・セネシャルに発射されたファビオ・ヤコブセンが先頭で少し長いスプリントだ~。

 

後ろから追いこまれるがファビオ・ヤコブセンは伸びる~!

 

ファビオ・ヤコブセンは問題なく勝利だ~!

口を指さすボースは歯が治ったことをあらわしているのだろう。もう完全復調と言って良い。ディラン・フルーネウェーヘンが13.6%の石畳の登りで遅れる中、ファビオ・ヤコブセンはしっかりと集団に残っていた。

最後の、アタック合戦でもしっかりと集団内をキープしており、ウルフパックのトレインを十二分に活用しての勝利だ。

これで、ステージ2勝。ディラン・フルーネウェーヘンと同じ成績。同じオランダ人同士のライバルとして再び二人の物語が始まりそうだ。次は二人のガチンコスプリントで決着をつけて貰いたい。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第5ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step 20 30 4:32:31
2
 SELIG Rüdiger
BORA – hansgrohe 10 18 ,,
3
 MENTEN Milan
Bingoal Pauwels Sauces WB 5 12 ,,
4
 MOZZATO Luca
B&B Hotels p/b KTM   7 ,,
5
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic   4 ,,
6
 STEWART Jake
Groupama – FDJ   3 ,,
7
 KRISTOFF Alexander
UAE-Team Emirates   2 ,,
8
 TILLER Rasmus
Uno-X Pro Cycling Team   1 ,,
9
 VAN DER LIJKE Nick
Riwal Cycling Team     ,,
10
 OLDANI Stefano
Lotto Soudal     ,,

   

Fumyは逃げるし、最後はアタック合戦で目まぐるしい展開。さすがベルギーのレースだ。最後はきっちりとファビオ・ヤコブセンが決める当たり、作られた物語のようなレースだった。

総合

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 200 150 20:31:13
2
 DEWULF Stan
AG2R Citroën Team 150 110 0:04
3
 RENARD Alexis
Israel Start-Up Nation 125 90 0:20
4
 BARCELÓ Fernando
Cofidis, Solutions Crédits 100 80 0:24
5
 EENKHOORN Pascal
Team Jumbo-Visma 85 70 ,,
6
 HERMANS Quinten
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 70 60 0:27
7
 VAN GILS Maxim
Lotto Soudal 60 55 0:28
8
 QUINN Sean
Hagens Berman Axeon 50 50 0:31
9
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic 40 45 0:32
10
 MENTEN Milan
Bingoal Pauwels Sauces WB 35 40 ,,

クイン・シモンズはプロ2年目で初の総合優勝を獲得。ジュニアからU23を通り越してエリートでの勝利だ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 GROENEWEGEN Dylan
Team Jumbo-Visma 50
2 6 ▲4
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step 50
3 2 ▼1
 GAVIRIA Fernando
UAE-Team Emirates 39
4 4
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic 34
5 3 ▼2
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 33
6 5 ▼1
 NIZZOLO Giacomo
Team Qhubeka NextHash 26
7 7
 VERMEERSCH Gianni
Alpecin-Fenix 21
8 8
 DEWULF Stan
AG2R Citroën Team 20
9 13 ▲4
 MOZZATO Luca
B&B Hotels p/b KTM 20
10 9 ▼1
 HOFSTETTER Hugo
Israel Start-Up Nation 20

ポイント賞はディラン・フルーネウェーヘンが獲得。ファビオ・ヤコブセンと同ポイントでも完全復活だ。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 VERMEERSCH Florian
Lotto Soudal 32
2 2
 VAN ASBROECK Tom
Israel Start-Up Nation 26
3 3
 GOUGEARD Alexis
AG2R Citroën Team 18
4 4
 BRAMBILLA Gianluca
Trek – Segafredo 16
5 5
 PLANCKAERT Baptiste
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 16
6 6
 PAQUOT Tom
Bingoal Pauwels Sauces WB 16
7 7
 JOSEPH Thomas
Tarteletto – Isorex 16
8 9 ▲1
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 14
9 8 ▼1
 DE MARCHI Alessandro
Israel Start-Up Nation 14
10 10
 VLIEGEN Loïc
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 10

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 SIMMONS Quinn
Trek – Segafredo 20:31:13
2 2
 DEWULF Stan
AG2R Citroën Team 0:04
3 3
 RENARD Alexis
Israel Start-Up Nation 0:20
4 4
 VAN GILS Maxim
Lotto Soudal 0:28
5 8 ▲3
 QUINN Sean
Hagens Berman Axeon 0:31
6 5 ▼1
 VAN DEN BOSSCHE Fabio
Sport Vlaanderen – Baloise 0:33
7 6 ▼1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo ,,
8 7 ▼1
 OLDANI Stefano
Lotto Soudal 0:35
9 10 ▲1
 CARVALHO Andre
Cofidis, Solutions Crédits 0:36
10 11 ▲1
 COVI Alessandro
UAE-Team Emirates ,,

上位3人が総合と一緒。時代は変わっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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