シクロクロスワールドカップ2023-2024第2戦マースメヘレンの勝者は?

ワールドカップ第2戦はベルギーのリンブルフ州マースメヘレンで開催。

第1戦はティボー・ネイスがエリートで初勝利。今週はこの第2戦にかけて前日のスーパープレスティジュも出場していない。

女子エリートは、世界王者のフェム・ファンエンペルを邪魔するライダーはいそうもない。3強のパック・ピーテルス、シリン・ファンアンローイもまだワールドカップに来ない。

 

第2戦マースメヘレン

 

ホーヘケンペン国立公園のターヒル自然保護区のマースメヘレンにコースは設定されている。

昨年のコースは石が多いことで、多くの選手から批判が。特に、エリ・イーゼルビットは、来年も石が多いならばこのコースでは走らないと言っていたほど。

そのために、コースは一部変更されている。今週もボランティア3人が石の除去をしていたそうだ。

 

女子エリート

優勝候補は世界王者のフェム・ファンエンペル。手前は英国のゾーイ・バクステッド。

 

スタートからフェム・ファンエンペルが飛ばす。隣は、マリン・シュライバー。

 

最初にコーナーでクラッシュ。

• アンネマリー・ワースト　Cyclocross Reds
• マノン・バッカー　Crelan – Corendon

 

フェム・ファンエンペルが先頭を譲らない。

 

2番手にセイリン・アラマバードが上がってきた。マリン・シュライバーは、3番手に後退。

 

フェム・ファンエンペルがピットに何か指示。次のピットでバイク交換か。

 

登りも降りずにクリアーした二人が早くも抜け出す。

 

砂場から少し差がつき始めたか。

 

残り5周

後続が早くも見えない。

 

どこで差がついたのか。セイリン・アラマバードは落車したとの情報が。

 

セイリン・アラマバードは16秒差。

 

フェム・ファンエンペルは、サンドボックスもなんなくクリアー。

 

残り4周

もう後ろは全く見えない。

 

セイリン・アラマバードはシューズを交換。走っている途中にシューズを指さしていた。この間に、アニーク・ヴァンアルフェンにも抜かれる。

 

雨がパラパラと降ってきた。コンデションは悪くなる。

 

セイリン・アラマバードは、すぐに2番手に復帰。

 

残り3周

セイリン・アラマバードは、37秒差で通過。

 

フェム・ファンエンペルが、この場所で初めて足をついた。ここをクリアーできるのはフェムとセイリンのみ。

 

残り2周

もう勝利は間違いない。少し安全に運転するだろう。

 

セイリン・アラマバードは、サンドボックスで足を取られる。

 

さらに下りで滑ってしまう。

 

さらにバイク交換で遅れる。

 

サンヌ・カントはバイクが故障したのかパンクなのか担いで走っている。

 

セイリン・アラマバードが抜き返している。

 

残り1周

残り1周に。

 

最後のバイク交換。

 

フェム・ファンエンペルは一度も先頭を譲らずに独走で勝利。強すぎる世界チャンピオン。

 

4は、今シーズンの勝ち数だ。ただC2もいれると5連勝。圧倒的。

 

1分28秒差でセイリン・アラマバードが2位。

 

こちらは嬉しいワールドカップの表彰台獲得のアニーク・ヴァンアルフェン。

 

リザルト

フェム・ファンエンペルのコメント

スタートはかなり良かった。でも1周目のフィーリングはあまり良くなかった。でも2周目以降はうまくいったから、残りのレースには満足しているよ。

セイリン・アラマバードはシューズに問題があることが判明した。その不調が大きな違いを生んだのだろうか？

もちろん。セイリンは今日はとても強かった。しかし、ヨーロッパ選手権への準備はできている。

単独で走るのはとても難しい。重要なのはタイトなペースで走ること。自分がどれくらい前にいるのか、推し量るのが難しいこともあるけれど、沿道の人たちが情報を伝えてくれるから。

まだ始まったばかりのシクロクロスシーズンで5連勝となりましたが。

この夏、父とその話をしていたんだ。去年よりうまくいったらクレイジーだねと。でも今のところ、利益率という点では去年よりもいい走りができている。

これはとても特別なことだとわかっているし、すべての瞬間を楽しんでいる。でも、それにも耐えられるよ。

来週はワールドカップのレースはないが、ヨーロッパ選手権が予定されている。絶対的な最有力候補とされていますが。

そう言えると思うけど、とにかく選手権はいつも1日違いなんだ。来週の水曜日はコッペンベルグクロスだ。うまく消化できればいいのだけど……。

ヨーロッパ選手権では、すべてが自分の思い通りにならなければならない。どうなるかわからないが、ベストを尽くすつもりだ。

 

2位のセイリン・アラマバードのコメント

かなり良い感触だったが、第2ラウンドで転倒してしまった。砂利セクションの上でかなり激しく転倒した。すぐにかなりの痛みを感じた。

転倒した際に膝に力が入らなくなった。30秒近く離れていたので、残念ながら実際にはすでに終わっていることがすぐにわかった。

クラッシュがなければレースは大きく違った展開になっていたでしょうか?

決勝まで最後まで戦えたと思う。今日は本当に調子が良くて、かなり強かった。今日は彼女が私を解放してくれるとは思っていなかったけど、残念ながら結果は違った。

来週には欧州選手権でフェム・ファンエンペルと戦うチャンスが再び与えられるでしょうか?

クラッシュからうまく回復できれば、来週も同じような戦いができることを願っている。そして、1ラウンドではなく、試合全体でだ。

 

 

男子エリート

スタート前。手前はニルス・ファンデプッテ。

 

ファーストコーナーはニルス・ファンデプッテがトップ。

 

スタートからニルス・ファンデプッテが快調に飛ばしていく。

 

ニルス・ファンデプッテ、マイケル・ファントーレンハウト、エリ・イーゼルビットと続いている。

 

ここで順位が変わるかと思ったけれど、ニルス・ファンデプッテが粘る。

 

わずかな登りでマイケル・ファントーレンハウトが先頭に。

 

晴れてきたけど、ここは水しぶきをあげてクリアーしていく。

 

残り7周

ピム・ロンハールがトップで通過。ティボー・ネイスは7番手。

 

ピム・ロンハール、マイケル・ファントーレンハウトが少し抜け出したか。

 

2位グループは5秒引き離されている。

 

先頭はマイケル・ファントーレンハウトに。

 

残り6周

ピム・ロンハール先頭で通過。3番手にラース・ファンデルハールが上がっている。

 

マイケル・ファントーレンハウトがタイヤを気にしている。パンクか。

 

ピム・ロンハール、エリ・イーゼルビット、ラース・ファンデルハールと続く。

 

ティボー・ネイスが3番手に上がってきている。

 

残り5周

またも、ピム・ロンハール先頭で通過。

 

リーダーカップジャージのティボー・ネイスは無理をしている感じがしない。

 

先頭はエリ・イーゼルビットに。

 

ティボー・ネイスがついに先頭に立つ。

 

ここでエリ・イーゼルビットがまたも態勢を崩す。

 

ティボー・ネイスが少しリード。

 

ついに二人の勝負となるか。

 

残り4周

ここはラース・ファンデルハールが追いついて3人で通過。

 

3人が少し抜け出したか。

 

今度はラース・ファンデルハールが先頭に。

 

3人がずっとバトル。少し、ラース・ファンデルハールがリード。

 

ティボー・ネイスが、登りで少し遅れる。

 

このすきにラース・ファンデルハールが先頭でリードを広げる。

 

残り3周

ラース・ファンデルハールの後ろに二人が見えない。

 

マイケル・ファントーレンハウトが止まっている。リタイヤか。

 

エリ・イーゼルビットが落車。これは痛い。

 

ティボー・ネイスが単独2位で追っている。

 

ラース・ファンデルハールは快調に飛ばしている。

 

二人のタイム差は10秒。

 

残り2周

10秒差でラース・ファンデルハールが逃げ切るか。

 

ティボー・ネイスは、エリ・イーゼルビットとの差も少ない。追いつかれそうだ。今日は調子が良くないのか。さかんに鼻もかんでいる。

 

ティボー・ネイスがエリに抜かれる。

 

ラース・ファンデルハールがバイク交換。

 

二人はすでに14秒離されている。

 

残り1周

ラース・ファンデルハールがラスト1周に。

 

あっと、ティボー・ネイスが落車。これで精神的に切れてしまった。

 

ティボー・ネイスが遅れたので、表彰台を巡る争いのメンバーがかわる。

 

ラース・ファンデルハールは、今シーズンの2勝目となった。そして、ワールドカップでは2年振りの勝利となった。これでリーダージャージも獲得だ。

 

2位はエリ・イーゼルビット。

 

3位争いを制したのはローレンス・スウィークとなった。

 

リザルト

ラース・ファンデルハールのコメント

勝つのは簡単ではない。本当に良い若者がいるよ。今日はチームメイトから恩恵を受けることができた。とても大変だったが、幸いなことに、とても大変だったのはサンドストリップからフィニッシュまでだけだった。

残りの周回ではあまり時間を取り戻すことができなかった。難しい部分に本当に集中して、残りの部分ではミスをしなかった。でも残り2周でパンクしてしまったので、もう終わったと思ったんだ。

でも幸いなことに、交換ポイントまではそれほど遠くなかった。

今日のコースについては?

依然としてトリッキーではあるが、石の数がわずかに減り、危険性が若干減った。その点ではラウンドの方が良かった。ただ追いつくのは非常に難しい。

この周回では少し最高速度を出して走っているので、差をつけるのは難しい。しかし、リードしている場合にはそれが有利になることもある。

来週の欧州選手権に向けて調子が整っていることも証明できたのでは?

そのラウンドが自分にぴったりかどうかは分からなかったが、もちろんチャンピオンを目指している。常にそこで良い状態でいたいと思っている。かなりうまくいっていると思うよ。

 

2位のエリ・イーゼルビットのコメント

小さなミスが多かった。コースは滑りやすかったけど、危険ではなかった。小さな登りでミスが多く、また転倒してしまった。技術的にはベストなレースではなかったけど、フィーリングは良かった。レースでは2番手か3番手だったと思う。タフなレースだったが、結果には満足している。

ラース・ファンデルハールは強かったですか?

ここでこれだけのリードを築くのは簡単なことではない。彼がこのレースでベストライダーであったことを示すものだ。

でも、誰かが自分の脚にぶら下がっているときは、もっと速く走らなければならない。価値比は明らかだったと思う。昨日は少し良かったし、今日はラースの方が良かった。いい週末だった。

 

3位のローレンス・スウィークのコメント

いい1日だったけど、グリッド2列目からのスタートだった。みんながスタートから飛ばしてくるから、パスするのが難しかった。そして最初のパンクに見舞われた。結局、2番手に上がったが、またパンクしてしまった。あれはちょっとひどすぎた。

これらのパンクがなければ、何があったのだろうか？

みんな不運だったと思う。ラースもパンクした。彼はこのレースで一番強かったと思うけれど、僕をライドオフできたかどうかはわからない。あの砂の帯の後、まだ条件的に難しいストレッチがあった。あそこで躊躇することはもう許されなかった。

ふくらはぎを痛めてシーズンをスタートしまししたが、調子は上がってますね。

このまま上昇トレンドが続き、来週には出場できることを願っている。いずれにせよ、今日のフィーリングは良かった。昨日（ロッデルヴォールデで5位入賞）の後ではいい兆候だ。