Sticky bottleという自転車で使われる言葉がある。直訳すると粘着ボトル。
「スティッキーボトル」という言葉は、チームカーからボトルを渡されたときに、必要以上に長く持ちこたえることによって得られるライダーのアドバンテージを表すために作られた言葉だ。
だが、これをアタックに使ってはいけない。2023 ツール・デ・アルプ第2ステージで、それは起こった。
Sticky bottleアタック
2023 ツール・デ・アルプ第2ステージでは、序盤から4人が逃げていた。だが、長い2級山岳で最後は二人となる。
- オーデネ・ホルター Uno-X Pro Cycling Team
- マチュー・ブルゴドー TotalEnergies
事件は、残り39kmで起こる。
サポートカーからボトルを貰っていたマチュー・ブルゴドーが突然、猛烈なスピードでオーデネ・ホルターを置き去りにしたのだ。
Chapeau @TeamTotalEnrg 🥰👏🏻 #GreatMove pic.twitter.com/AukF21XTW8
— Ådne Holter (@adneholter) February 18, 2023
ボトルを軸にして、車のスピードも使ってスパートしている。
ただ、動画では、どれくらいホールドしていたかは、わかりにくい。しかし、これにはオーデネ・ホルターもついていけない。
レース後、ホルターは動画をTwitterに投稿し、「シャポー TotalEnergies🥰👏🏻 #GreatMove」
ハッシュタグ #GreatMoveを追加している。そこには皮肉が込められている。
補給するだけならば良いけれど、Sticky bottleを攻撃に利用してはいけないだろう。
結局マチュー・ブルゴドーの逃げは捕まったけれど、これが優勝でもしていたら、もっと問題となっていたはず。折角の良い逃げが台無しだ。
補助が最大2秒を越えた場合には、ライダーは処罰される可能性があるが、これは笑ってしまうほどだ。
コメント
ニバリの魔法の絨毯はイル・ロンバルディアではなくブエルタ・ア・エスパーニャでの行為ですよ。
この行為によりニバリは2015年のブエルタは第2ステージ終了後に失格となっています。
DragonMasterさん、教えていただきありがとうございます<(_ _)>
まあ、これだけの引きがあったら失格ですよね。