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2021 アントワープ・ポート・エピック マチュー・ファンデルプールの復帰はどうだったのか?

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Photo credit: Eugene Kaspersky on Visualhunt.com
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アントワープ・ポート・エビックは2018年からベルギーのアントワープで始まった1クラスのワンデイレース。

東京オリンピックで落車したマチュー・ファンデルプールが復帰するレースとなる。

これで、どれだけ走れるかでマチュー・ファンデルプールが世界選手権に出場可能かをテストすることになる。

 

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アントワープ~アントワープ  170.25km

コースマップ photo firstcycling

 

アントワープの港の周辺を回るレースで、綺麗な舗装路もあるけれど、47か所の未舗装路(36km)と石畳(28km)のセクションがあるコース。

上のコースマップのグレーの部分が未舗装と石畳のセクションで合計64km

プロトンは、アントワープ港を通ってアントワープ干拓地まで走る。スタブルク、ベレンドレヒト、ザンドヴリエット、フーヴェネンを通るループが完成し、未舗装の道路と石畳の帯が次々と続く。

 

注目は、なんといってもマチュー・ファンデルプール。

 

マチュー・ファンデルプールがエースナンバーだけど、ティム・メルリエがゴールで残っていればアシストをするだろう。

Alpecin-Fenixのメンバー

  • 21   マチュー・ファンデルプール
  • 22  ティム・メルリエ
  • 23  ドリース・デポンド
  • 24  ジョナス・リカールト
  • 25  オスカル・リースベーク
  • 26   ギヨーム・ファンケイルスブルグ
  • 27  フィリップ・ワルスレーベン

かなり、気合の入ったメンバーだ。ギヨーム・ファンケイルスブルグは2020年までCCC Teamで走っていた。現在は、契約ライダー数の問題もあり開発チームで走っている。

フィリップ・ワルスレーベンは、ブックル・ドゥ・ラ・マイエンヌでアルノー・デマールを破っている。

ワールドチームの参加は、Intermarché – Wanty – Gobert MatériauxTeam DSMのみ。

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

ドリース・デポンドと並んでいるマチュー・ファンデルプール。腰痛は100%治った訳ではないと言う。今日は目標に向けて、努力しても良いのかテストすると言う。

 

Team DSMのエースはティシュ・ベノート。石畳も得意だ。ストラーデビアンケで勝ってますからね。

 

4人の逃げ

ローリングスタートの時に、中央分離帯でドリース・デポンドが落車しそうになる。

 

スタートして、すぐに4人が飛び出す。

 

  

これがすぐに確定。今回はコンチネンタルチームの4人。

  1. Lars Loohuis(Abloc CT)
  2. Lucas Carstensen(Bike Aid)
  3. Stijn Siemons(Evopro)
  4. Toni Franz( Lviv Continental Cycling Team

 

なんと、歩道を走るライダーもいる。だけど、段差があるのでどこで降りるのやら。残り128kmで2分56秒のタイム差。

 

石畳で滑って、側溝に落ちる選手も。

 

先頭から、CARSTENSEN Lucas(Bike Aid)がパンクで遅れてしまう。

 

更に、 FRANZ Toni( Lviv Continental Cycling Team)も石畳で遅れる。

 

二人のタイム差は21秒まで縮まってきた。

  1. Lars Loohuis(Abloc CT)
  2. Stijn Siemons(Evopro)

 

ティム・メルリエが、未舗装路でアタックをかけている。

 

今度は、マチュー・ファンデルプールが石畳で集団の先頭を引く。

 

逃げていた2人もつかまる。

 

カウンターアタックで新たな逃げが発生。BEAT Cyclingの ピョートル・ハヴィックのハンドル幅に注目だ。

BEAT Cyclingは、ヤン・ウィレム・ファン・チップやダン・ヴィンガムなど、幅の狭いフレアハンドルを使うライダーが多い。見ている側はとても面白い!

 

後方に集団が見えるが、300mは離しただろう。

 

ドリース・デポンドに、ダニー・ファンポッペルも入っている。8人の逃げが出来る。

 

これに、後方からマチュー・ファンデルプールがアタックをかける。

 

マチュー・ファンデルプールは、何百mもあるギャップを一人で一気に埋めていった。まるで飛んでいるようなスピードだ。

 

さあ、マチュー・ファンデルプールが先頭に追いついた。

 

Alpecin-Fenix主導で逃げのタイム差を開いていく。マチュー・ファンデルプールは、先頭に立って順調にタイム差を広げていく。

 

後続からも追いついて13人の決定的な逃げとなる。

  1. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
  2. ドリース・デポンド Alpecin-Fenix
  3. ジョナス・リカールト Alpecin-Fenix
  4. ティム・メルリエ Alpecin-Fenix
  5. タコ・ファンデルホールン  (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  6. ダニー・ファンポッペル  (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  7. トビアス・ルンド・アンドレセン(Development Team DSM)
  8. ラスマス・ティラー(Uno-X Pro Cycling Team)
  9. トーマス・ジョセフ (Tarteletto – Isorex)
  10. キャスパー・ファン・ユーデン(Development Team Sunweb)
  11. ルドヴィク・ロヴェイ(Bingoal – Wallonie Bruxelles)
  12. スチュワート・キャンベル(Black Spoke Pro Cycling Academy)
  13. ピョートル・ハヴィック(BEAT Cycling)

 

Alpecin-Fenixは、ティム・メルリエもいるのでスプリントにかけるのか。それともマチュー・ファンデルプールがアタックをかけて逃げるのか。ただ腰痛では無理をしないほうが良いけれども。

 

マチュー・ファンデルプールが残り25.1kmでアタック!

 

ダニー・ファンポッペルと、タコ・ファンデルホールンが追う。

 

一気に引き離した~。

 

だが、タコ・ファンデルホールンが後ろから追いついてきた。

 

逃げが完全に決まるまで、タコ・ファンデルホールンは前に出ないようだ。それか、ダニー・ファンポッペルのためか。

これは、マチュー・ファンデルプールのテストはなんだろう。

 

二人は、未舗装路を走る。まだ、先頭交代はない。

 

スプリントとなっても、マチュー・ファンデルプールが負けるとは思えない。ただ、タコ・ファンデルホールンもスプリントで勝っているからどうだろう。

 

残り10kmでタイム差は1分。まだ、パンクなどのリスクがあるので最後までわからない。

 

タコ・ファンデルホールンがサングラスをサポートカーに預ける。本気モードの合図か。

 

残り5.9kmで更に、タイム差が開く。最後はスプリントで決着だ。

 

二人共、すでに下ハン持ってスプリントに備えている。

 

タコ・ファンデルホールンがアタックをかける!

 

だが、すぐに捕まる。スプリントでは勝てないから逃げるしかない。

 

こうなると、後ろについてなんとかまくるしかない。

 

さあ、スプリント開始だ。

 

あ~、だがタコ・ファンデルホールンは、スプリントを諦めてしまう。

 

まあ、仕方ない。世界最高峰のスプリント力を持っているマチュー・ファンデルプールが相手ではねえ~。

 

マチュー・ファンデルプールは、見事な復活勝利をあげた。世界選手権は、これよりも距離が長いけど、テストとしては上々だったのではないかな。

Alpecin-Fenixは、しっかりと3位にティム・メルリエが入り最高の結果を得ることができた。

マチュー・ファンデルプールは

勝つことはとても素晴らしいことだ。しかし、不安は完全に消えたわけではない。過去数ヶ月は私にとって重要な目標であり、それらを逃したが、今これを行うことができてとてもうれしい。

今後数日で私がどのように反応するかはまだ分からない。この勝利はすでに非常に素晴らしいものだが、ワールドカップとルーベは別のレースだ。

出場を決めるのは、来週になると思う。様子を見よう。まず、この勝利を楽しむよ。

このレースは家に近く、自分に合ったセクションにあるので、長い間乗りたかった。満足している。

レースの最後は最も難しい部分だった。タコ・ファンデルホールンが最後の1キロまで乗ったのは幸運だった。彼がどのようにレースをしたかを尊重したい。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Time
1
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 125 4:12:03
2
 VAN DER HOORN Taco
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 85 0:01
3
 MERLIER Tim
Alpecin-Fenix 70 1:14
4
 VAN POPPEL Danny
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 60 ,,
5
 TILLER Rasmus
Uno-X Pro Cycling Team 50 ,,
6
 HAVIK Piotr
BEAT Cycling 40 ,,
7
 ROBEET Ludovic
Bingoal Pauwels Sauces WB 35 ,,
8
 JOSEPH Thomas
Tarteletto – Isorex 30 ,,
9
 DE BONDT Dries
Alpecin-Fenix 25 1:19
10
 BENOOT Tiesj
Team DSM 20 1:30

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