ツール・ド・フランス第11ステージでは、Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセンがツール4勝目をあげた。
マチュー・ファンデルプールは、残り2.3kmではすでに集団から切れていた。ディラン・フルーネウェーヘンが、ルカ・メズゲッツ。アレクサンダー・クリストフはソーレン・ヴァーレンショルトがリードアウト。
だが。フィリップセンはリードアウトもなしで勝ってしまった。これには各スプリンターからはあきらめとも取れるコメントも聞かれるほど。
その、ジャスパー・フィリップセンが次に目指すものは何なのだろうか?
次の目標は?
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— Tour de France™ (@LeTour) July 12, 2023
ゴールでのディラン・フルーネウェーヘンとの差は、圧倒的だ。残りのスプリンターステージでも両者の戦いは続くはず。ツール5勝をあげているカレブ・ユアンは15位に沈んでいる。
すでに、ツール4勝と圧倒的な強さを見せてますが、次の目標は?
今年はパリ〜ルーベで2位と、あと一歩だった。コンディションが良ければ、勝てるレースなんだ。
毎年進歩を続けているし、この路線を続けてクラシックでも、もう少し強くなりたいと思っている。僕たちは正しい道を進んでいるんだ。
どのモニュメントで優勝したい？
パリ〜ルーベ。パリ～ルーベが一番特別なんだ。
フィリップセンはクラシックでは、シュヘルデプライスを2回(2021・2023)、2023ミネルヴァ・クラシック・ブルージュ～デ・パンネ、そして2023パリ～ルーベでは2位。
スプリントだけでなく、クラシックでの勝利。これも十分に狙っていける足を持っている。特にパリ～ルーベが最大の目標となる。そうなると、マチューとかぶってしまうけど、どうなるかな。
ワウト・ファンアールトは称賛
YouTube動画よりスクリーンショット
ワウト・ファンアールトは、ジャスパー・フィリップセンの真後ろにつけており絶好のポジションだった。だが、3位となったBahrain Victoriousのヒィル・バウハウスとぶつかりそうになってしまった。
このために、ワウトはスプリントすることなくゴールしている。これがなければ、ゴールでワウトとフィリップセンの戦いとなっていたかもしれない。
ワウト・ファンアールトは第11ステージ後のインタビューでフィリップセンの位置取りを褒めている。
決勝ではコーナーが多かったので、早い段階でポジションにつくことが重要だった。すべてうまくいった。
最後の1kmに向けて完璧なポジションにいた。しかし、突然後ろから追い詰められたんだ。そのため、スプリントを開始することはできなかった。
この結果にがっかりしている？
がっかりしていればよかったが、スプリントはしなかった。それについてはあまり言えない。振り返ると必ず間違いが見つかるものだ。
しかし、それはもし、もし、もし… シャポー・フォー・ジャスパー、彼は毎回ポジションについているという非常に賢い人だ。それは単なる幸運ではない。
ワウトの最後の言葉がフィリップセンの非凡さを表している。
このツールのスプリンターステージで負けたのは、1回だけ。その時には登りスプリントだった。マチューのリードアウトがあったとしても、常にポジションがキープできるとは限らない。
スプリンターとしての上手さ、ポジション取りも一流だ。
ツール4勝に
#TDF2023 – stage 11
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ツール・ド・フランスで今世紀、同一年で最も勝っているのはマーク・カヴェンディシュ。フィリップセンの4勝は歴代のスプリンターに肩を並べたことになる。
さらに、2ステージ勝てるチャンスがあるので、マーク・カヴェンディシュの記録に並ぶかもしれない。
2023: ジャスパー・フィリップセン 4勝
2021: マーク・カヴェンディシュ 4勝
2017: マンセル・キッテル 5勝
2016: マーク・カヴェンディシュ 4勝
2015: アンドレ・グライペル 4勝
2014: ヴィンチェンツォ・ニバリ 4勝
2014: マンセル・キッテル 4勝
2013: マンセル・キッテル 4勝
2011: マーク・カヴェンディシュ 5勝
2010: マーク・カヴェンディシュ 5勝
2009: マーク・カヴェンディシュ 6勝
2008: マーク・カヴェンディシュ 4勝
2004: ランス・アームストロング 5勝
2003: アレッサンドロ・ペタッキ 4勝
2002: ランス・アームストロング 4勝
2001: ランス・アームストロング 4勝
同一年の最多勝は8勝。
- エディ・メルクス 1970・1974
- フレディ・マルテンス 1976
- シャルル・ペリシエ 1930
ここには、届くことはないだろうけど、今世紀の偉大なスプリンターの一人となるかもしれない。それだけ、フィリップセンの強さは際立っている。
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