ベルギーのロエンハウトで行われたX2Oトロフェー第3戦。
このシクロクロスレースには、3強のうちのマチュー・ファンデルプールとトム・ピドコックが欠場。
そのため、ワウト・ファンアールトが最初から独走で走るのかと思われた。だが、レースは予想に反してワウト・ファンアールトはパックの中で走ることを選択。
その理由について、インタビューに答えているので聞いてみよう。
レース状況を冷静に判断
ワウト・ファンアールトの連勝記録はこれで6連勝。だが、これまでのレースとは違う走りを今回は見せた。
隙を見て、独走で長い時間走り続ける圧倒的な走りを展開した訳ではなかった。
最初は、マチュー・ファンデルプールとトム・ピドコックがいないので様子を見ていたのかと思っていたけれど、インタビューではそうではないことを明かしている。
正直なところ、今日は経済的に乗った。なるべく無駄なエネルギーを使わないようにしたかったんだ。
風が強かった。ウォッシュボード(洗濯板)からフィールドでのターンまで、風は私の頭の上にあった。
だから、あまり早くからレースを先行させたくなかった。だけど、それは難しかったね。
最初の頃はちょっと裏方に回ったんだ。途中まで、先頭集団で走っていたのが、マイケル・ファントーレンハウトが加速してきた。
私は、彼について行くためにすべてを捧げなければならなかった。そして、もうこれ以上ペースを落とさないようにしようと思ったんだ。
少し差をつけたが、ミスをしてしまい追いつかれた。その後、なんとか自力でトップに立つことができた。
Great save by @WoutvanAert 🇧🇪 after his back wheel slides out on the mud! pic.twitter.com/q3AFLwluXe
— GCN Racing (@GcnRacing) December 30, 2021
これまでのシクロクロスレースについては、
今のところ順調であることは否めません。次のレースをうまく乗り切ることが重要だ。
短期間に多くのレースが控えている。私の体調には何の問題もない。ここで勝てるのは嬉しいですね。
ローエンハウトは、私が住んでいるところからそう遠くないところで、育ったところでもある。
小さい頃はいつもここに見に来ていた。だから、アーゼンクロス(Azencross)の思い出は、3回目の優勝だけではない。
マイケル・ファントーレンハウトと二人になってからは、一度のベースアップで突き放している。
最終周回は、かなりペースを落としても追いつかれることなく、勝利を決めた。中一日で元旦からレースがあるので疲れを残さないためもあっただろう。
ここまでのシクロクロス結果とスケジュール
- 12月4日:ボーム(スーパープレスティージュ第5戦)ワウト・ファンアールト優勝
- 12月5日:アントウェルペン(ワールドカップ第9戦)中止
- 12月11日:エッセン(Ethias Cross)ワウト・ファンアールト優勝
- 12月12日:ヴァル・ディ・ソーレ(ワールドカップ第10戦)ワウト・ファンアールト優勝
- 12月18日 : ルッフェン(ワールドカップ第11戦)観客なし トム・ピドコック優勝
- 12月19日 : ナミュール(ワールドカップ第12戦)マイケル・ファントーレンハウト優勝
- 12月26日:デンデルモンデ(ワールドカップ第13戦)ワウト・ファンアールト優勝
- 12月27日:ヒュースデン=ゾルダー(スーパープレスティージュ第6戦)ワウト・ファンアールト優勝
- 12月29日:ディーゲム(スーパープレスティージュ第7戦)中止
- 12月30日:ロエンハウト(X2Oトロフェー第3戦)ワウト・ファンアールト、マチュー、ピドコック
- 1月1日:バール(X2Oトロフェー第4戦)ワウト、ピドコック
- 1月2日:フルスト(ワールドカップ第14戦)マチュー、ワウト、ピドコック
- 1月5日:ヘーレンタルス(X2Oトロフェー第5戦)ワウト
- 1月9日:ザルトボメル(オランダ選手権)マチュー
- 1月9日:ミッデルケルケ(ベルギー選手権)ワウト
- 1月22日 : ハンメ(X2Oトロフェー第6戦)マチュー、ピドコック
- 1月23日 : ホーヘルハイデ (ワールドカップ第15戦)マチュー、ピドコック
- 1月30日 : フェイエットビル(世界選手権) マチュー、ピドコック
世界選手権について、ワウト・ファンアールトは出場を明言していない。走れば間違いなく、今の調子ならば優勝の可能性は高い。これについては別記事で紹介したい。
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