ベルギーのロエンハウトで行われるX2Oトロフェー第3戦。
Azencrossと呼ばれており、1984年が最初の大会で2020年はコロナの為に中止。今回で37回目の開催となっている。
3大シクロクロスの一つであるX2Oトロフェーは、ランキングポイントではなく、通算タイムで争われる。各ステージの合計タイムで争われるので、出場しないと5分のタイム差を失うため、順位にも大きく影響する。
現在のランキングは
- トーン・アールツ(BALOISE TREK LIONS)
- エリ・イーゼルビット(Pauwels Sauzen-Bingoal) +0:43
- コルネ・ファンケッセル(TORMANS CYCLO CROSS TEAM) +4:21
- マイケル・ファントーレンハウト(Michael – Pauwels Sauzen – Bingoal)+5:22
トーン・アールツが43秒のリードを奪って首位となっている。
X2Oトロフェー第3戦ロエンハウト
今回の大会では、史上初めて観客のいない大会となる。コースは2年前と95%は同じ。観客はいないけどブリッジはそのまま設置などはなくなった。
最初の牧草地はかなり湿地だけど、ドロドロのシクロクロスになることはない。
ロエンハウトには、自然の障害物、森の中の技術的な通路、いくつかの橋、そしてもちろん、2004年から導入されている象徴的なWashbord(洗濯板)もある。
スタート前
2017年から3年連続で優勝しているマチュー・ファンデルプールが椎間板の腫れにより欠場。
トム・ピドコックも休養のために欠場。こうなると、優勝候補は目下5連勝中のワウト・ファンアールトとなる。ここでは2014年と2016年に優勝。これで勝利すると6連勝となるけど、果たしてどうかな。
X2Oトロフェーのシリーズトップライダーのトーン・アールツ。調子は良いので表彰台を狙うのとトップの死守が目標だろう。
ワウト・ファンアールトは、自分の走りに集中するけど、走りを難しくする必要があれば行うと言っている。最初から独走となるか?
1周目
さあ、スタート。
スタートしてトップは、Alpecin-Fenixのダヴィド・ファンデルプール。弟の分まで頑張れるか。
すぐにバラバラに。ティム・メルリエも姿が見える。
ワウト・ファンアールトは、まだ8番手。
トップは、ローレンス・スウェークに。2番手にトーン・アールツ。3番手にエリ・イーゼルビットがいる。
10人くらいが、前に抜けている。
2周目
ここでトーン・アールツがトップに立つ。
今度はクイントン・ヘルマンスがトップに。今日はマチュー・ファンデルプールがいないので、ワウト・ファンアールトはゆっくりとベースを上げていくようだ。
クイントン・ヘルマンスのトップは変わらず、3位にワウト・ファンアールトが上がってくる。
3周目
ゴール前の舗装路でワウト・ファンアールトがトップに立つ。
4人が少し先行する形に。リーダーのトーン・アールツは5位グループで走っている。
ここでワウトの走りについていかないと独走されてしまう。
ワウトが少しスパートしたか。
クイントン・ヘルマンスとローレンス・スウェークがなんとか持ちこたえている。
ワウトのエンジンが暖まってきたか。3秒のタイム差がついた。
4周目
ゴール付近で、クイントン・ヘルマンスが再びトップに立った。この3人のバトルが続きそうだ。4番手はマイケル・ファントーレンハウト。その後ろにトーン・アールツが続いている。
路面はドロドロではないけど、バイク交換を結構している。
マイケル・ファントーレンハウトが3人のパックに追いつく。
5周目
舗装路でローレンス・スウェークがトップに立つ。まだ4人のパックだ。5秒差でトーン・アールツが続く。
泥区間で、マイケル・ファントーレンハウトがスパートをかけて、ワウト・ファンアールトと抜け出しをはかる。
二人が少し抜け出した。どこまで続くかな。
ワウト・ファンアールトがペースを上げ始めた。
6周目
ワウトがマイケル・ファントーレンハウトに11秒もの差をつける。これは決まったかな。
後ろのマイケル・ファントーレンハウトがあっと言う間に見えなくなってしまう。どれだけペースアップしているんだか。
リーダーのトーン・アールツは4位グループの先頭を走る。
マイケル・ファントーレンハウトの後ろにも、ライダーは見えない。
7周目
トーン・アールツが3位に上がるが、ワウトから33秒遅れている。シリーズ2位のエリ・イーゼルビットは大きく遅れているのでリーダーの座は安泰だ。
ワウトは2位のマイケル・ファントーレンハウトに24秒のタイム差をつけた。誰も今のワウトを止められない。
ワウトはガッツボーズもなく、何度か胸をたたいて前を指さしてゴール。
ポーズの意味はほんどないと。
なぜ私はそれをしたのですか?わからない。本当にインスピレーションはありませんでした。奇妙に思えたかもしれませんが、私は勝利に満足していました。
ワウト・ファンアールトは今シーズン負けなしの6連勝。最後の周回は少しペースを落として回っていた。あまりにも余裕のあるゴールだった。
マイケル・ファントーレンハウトとトーン・アールツが表彰台を獲得だ。
リザルト
- ワウト・ファンアールト(Jumbo-Visma) 56:15
- マイケル・ファントーレンハウト(Michael – Pauwels Sauzen – Bingoal)+0:14
- トーン・アールツ (BALOISE TREK LIONS) + 0:27
- コルネ・ファンケッセル(TORMANS CYCLO CROSS TEAM) +0:40
- ローレンス・スゥーク (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL) +0:54
- クイントン・ヘルマンス(TORMANS CYCLO CROSS TEAM +0:58
- Felipe Orts Lloret +1:04
- ティム・メルリエ(Alpecin-Fenix) +1:09
- Vincent Baestaens +1:17
- Toon Vandebosch +1:25
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