ベルギーのリンブルフ州の街ヒュースデン=ゾルダーでおこなれるスーパープレスティージュ2021-2022第6戦。
シクロクロス3強が揃う2回目の戦いとなる。前日のデンデルモンデではワウト・ファンアールトが圧勝。
マチュー・ファンデルプールはシクロ初戦で2位発進。トム・ピドコックは2分59秒遅れの8位と沈んでいる。
ただ、このヒュースデン=ゾルダーでの過去の記録を見るとマチュー・ファンデルプールが近年圧倒的に勝利を収めている。
過去10年の優勝者
- 2020:マチュー・ファンデルプール
- 2019:マチュー・ファンデルプール
- 2018:マチュー・ファンデルプール
- 2017:マチュー・ファンデルプール
- 2016:ワウト・ファンアールト
- 2016:ワウト・ファンアールト(世界選手権)
- 2015:マチュー・ファンデルプール
- 2014:ラース・ファンデルハール
- 2013:ラース・ファンデルハール
- 2012:スヴェン・ネイス
得意のコースで、マチュー・ファンデルプールはワウト・ファンアールトに対抗する走りが出来るだろうか?
スーパープレスティージュ2021-2022第6戦ヒュースデン=ゾルダー

コースマップ photo superprestigecyclocross
コースのほぼ全体がテルレーメンサーキットの壁の中にある。サーキットには、現代のトップクロスが必要とするすべてのものが用意されている。
2.7kmのコースは、過去3年間のコースのほぼコピー。コースは、水はけも良く泥だらけとなることは少ない。
レースは高速となることが予想される。
スタート前

photo Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様
ワウト・ファンアールトは、5連勝なるか。好調なのは間違いないと思うけど、まだ最高潮ではないというから凄いことだ。

スーパープレステージュでもポイントランキングトップのエリ・イーゼルビット。このところ少し調子を落としているように見えるけど、今日はどうかな。

マチュー・ファンデルプールは、得意のコースで本領が発揮できるか。

ワウト・ファンアールトとトム・ピドコックは2列目スタート。マチューは3列目スタート。

スタートダッシュで、ワウト・ファンアールトは2番手に。素晴らしいスタートを切った。

トム・ピドコックは7番手。マチューは13番手を走っている。

まだ、一列棒状で進む。ミスをしないようにしたい。高速コースなので、一つのミスで大きく順位を落としてしまう。
2周目

2周目に入る舗装路でワウト・ファンアールトがトップに立つ。トム・ピドコックは7位。マチューは10位で通過。

ワウトが少しずつリードを築き始めるか。

マチューが8位に上がってきた。まだ、トップとはかなりのタイム差がある。

ワウトに続いて、トーン・アールツが2位に上がる。好調だ。

クイントン・ヘルマンスを含む3人が少し抜ける。ただ、4位にはマチュー・ファンデルプールが上がってきた。

マチュー・ファンデルプールが落車しそうになり、片足を外す場面も。後ろは、トム・ピドコックだ。

ワウト・ファンアールトが少し抜けて、2位グループにマチューとピドコックが追いつく。
3周目

2位グループは7人。マチュートップでワウトを追う。

マチュー・ファンデルプールが2位。3位はトム・ピドコック。後ろはエリ・イーゼルビット。

ワウトは絶好調じゃないのかな。後続のマチューが見えない。

2位グループは崩れない。ワウトが完全に抜けた。21秒差まで開く。

トム・ピドコックが2位に。マチューは完全に遅れてしまう。カメラのないところで、落車したようだ。すでに45秒もワウトと開いた。
4周目

これはもう止められない。ワウトの一人舞台になってしまった。

ここまで遅れるマチューの姿を見ることはない。全く走れていない。9番手で、すでに1分のタイム差が。落車で遅れたのが大きい。

トム・ピドコックはエリ・イーゼルビットを落とせない。ランデブー状態が続く。
5周目

2位グールプは3人に絞られたか。しかし、タイム差はワウトから41秒も離された。
6周目

ワウト・ファンアールトが木の根っこで落車。しかし、すぐに立ち上がって走り出す。全く問題はないようだ。

2位グループの3人は、競り合っているが、ワウトから54秒も離された。

マチューは13位くらいを走っている。すでに2分15秒も遅れた。

7周目

ピドコックが前に出た。そろそろゴールに向けてペースを上げるか。

ワウト・ファンアールト一人が別次元の走りを続けている。後続とのタイム差を着々と広げていく。

ピドコックが引き離そうとするが、高速コースなので中々千切れない。
8周目

またも、エリ・イーゼルビットが前に出た。2位争いは激しい。

エリ・イーゼルビットが登りでペースを上げる。
9周目

二人の争いはゴール勝負になりそうだ。そうなるとピドコックが強いけど。

ピドコックは完全に後ろで待機している。

ワウト・ファンアールトは後ろを振り返って余裕の表情でゴール。これで負けなしの5連勝となった。負ける感じがしないのだけど。

二人はロードのゴールのように牽制。

だが、最後はトム・ピドコックがエリ・イーゼルビットをまくる。まあ、ワウト・ファンアールトにもスプリントで勝ったことがあるくらいだから、ロードも強いピドコックにはかなわないだろう。
リザルト

- ワウト・ファンアールト(Jumbo-Visma) 1:03:36
- トム・ピドコック(INEOS Grenadiers) +1:04
- エリ・イーゼルビット(Pauwels Sauzen-Bingoal) +1:04
- クイントン・ヘルマンス(TORMANS CYCLO CROSS TEAM)+ 1:21
- トーン・アールツ (BALOISE TREK LIONS) +1:45
- コルネ・ファンケッセル(TORMANS CYCLO CROSS TEAM) +1:57
- ローレンス・スゥーク (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL)+2:04
- ケビン・クーン(Tormans) +2:09
- ティム・メルリエ(Alpecin-Fenix) +2:15
- ラース・ファンデルハール(BALOISE TREK LIONS) +2:15
マチュー・ファンデルプール(Alpecin-Fenix)は7周目でリタイヤ。



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