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Wippermannのコネックスリンク 徹底解説

メンテナンス
この記事は約11分で読めます。

皆さんは、チェーンの清掃とかどうしてますか?

私は、通勤で毎日乗りますし、土日は仲間と走る。

通勤の雨の日は、カッパ着て走る。

と、いうことでほとんど毎日乗ってます。

 

そうするとチェーンって凄く汚れるんですよね。

今回は、チェーンを清掃するために簡単で永続的に使用する事のできるコネックスリンクを紹介したいと思います。

 

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チェーンの清掃は

雨の中や、泥の浮いている道路を走った場合などで、チェーンが物凄く汚れた場合には私の場合には、チェーン自体を外して洗浄しています。メカニック師匠に教えて貰いました。

 

油汚れなので、基本は中性洗剤をペットボトルの広口サイズの物にいれてシャカシャカと振り続けます。ワザワザ、高い洗浄剤とか買う必要はないと思います。

 

ペットボトルなので、このように出なくなったら、ハサミでカットすればOKですね。

まだまだ、洗浄が足りてないですね。何度かふらないと落ちないです。

実は、これは撮影用に交換する古いチェーンを洗浄しています。最終的には何度も振ってウエスで拭いて綺麗にしました。古いチェーンの活用方法ですが、実はチェーン交換の時に役に立つのです!  これについては又後ほど

 

洗浄して油やゴミ、拾った塵などを落としたチェーンは天日干しにして水を切ります。

 

チェーンオイルは、チェーンを立てて1コマづつ注油してます。

 

では、チェーンは毎回洗浄する度に、チェーン切りで切らないといけないのかとなりますが、世の中には考える人がいるもので、チェーン切りで毎回チェーンを切って、コネクトピンで繋がなくても、簡単に外せる部品を考えた人がいるわけです。

それはなにかというと

マスターリンクといって、チェーン端同士を連結するためのリンクがあります。

  • 保持クリップ
  • 連結ピン
  • クイックリリース

があります。今回は、クイックリリースのチェーンの内リンク同士を容易に連結および取外しができるようにしたマスターリンクの紹介となります。

 

それが、次に紹介するチェーンを繋ぐ部品のミッシングリンクとコネックスリンクとなります。

リンクの名称の呼び方です。メーカーによって呼び方が違います。
KMC=ミッシングリンク
Wippermann=コネックスリンク
Shimano=クイックリンク

 

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KMCミッシングリンク

ミッシングリンクというのは、皆さんも聞いたことがあるのではないかと思います。

台湾のチェーンメーカーのKMCは昔から、ミッシングリンクと言うマスターリンクを出しています。これは、チェーンを繋ぐ部分をコネクトピンでつなぐのではなく、1個の部品としてチェーンを繋ぐものです。1コマのチェーンの接続の出来るものと考えると、想像がつくかと思います。

 

こちらは10速用です。ネットでは2個セットが主に売れられたりしてますね。

ゴールドだとつないだ場所が一目でわかるので良いですね。

こちらが11速用です。

 

ミッシングリンク取外しには工具が必要

基本的にはラジオペンチのような工具を使って着け外しします。 手で着脱するのは個体差もあるのですが、基本的には工具でないと着脱できない仕様になっています。力がいるんですね。

10速までは数回の再使用可能と言われてましたが、11速になってから一度きりの再使用不可になっています。

ここでもう一度考えて見ます。 ラジオペンチみたいな専用工具での着脱をしないと通らない理由をです。赤丸の所が、かしめたようになっています。 そのかしめてある部分にピンを通すわけです。

外すときもそこを無理やり通します。つまり、何度も使用すると、そのかしめた部分が緩んできて再利用が出来くなるという構造になっているんですね。

少し小さな通り道のサイズの所に、それよりも大きなピンを力をかけて通していると考えられます。構造的に何度も使用すると緩むので、再利用が出来ないとなっているのでしょうね。

使い続けていると、どうなるかはWEBを検索してみて下さい。怖い画像が結構出てきます。

 

着ける時は、軽くはめておいてから、 ブレーキ握って思いっきりペダルを踏むと言う裏ワザもありますが・・・

常人では、かなり難しい技ですね。

 

シマノのクイックリンク

シマノは2009年にクイックリンクというものを出しましたが、 すぐに廃止になりました。

画像を見ると、かなりの肉抜きがされてますね。

 

 

 

 

 

 

 

ピン自体が可動して動くようになっています。しかし、市場からはあっという間になくなりました。肉抜きによる強度不足からか、伸びる、曲がる、外れるなどの事象があいついだようです。

事象が続くといけないので、早期の撤退をしたのでしょうね。

11速化となってから、新たにクイックリンクをシマノは出しましたね。これについては実際に使用していますが、1回だけの使用を進められているようです。

値段自体は安いですね!

 

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コネックスリンク

コネックスリンクは、Wippermannというバイクチェーンを作っている海外ブランドの会社がが製造しています。
Connex bicycle chains - for all types of bicycles and gears
Bicycle chains from Connex for all types of bicycles and gears. Learn more about the exceptional properties of our chain...

コネックスリンクの特徴ですが、工具を使わなくても手で簡単に着脱が出来るのです。材質は、ステンレスですから強度はミッシングリンクと変わりません。

では、ミッシングリンクと何処が違うのでしょうか?

やはりコネックスのハート形に見えるくびれで、お互いを90度に傾けてフックをかけるような構造で繋ぐようになっているのが良いのだと思います。良く考えられていますね!

工具なしで、つなぐことが出来るので応急修理などの時にも大変助かります。

 

GOLDも買いました。こちらは応急修理の時の予備です。

 

見えにくいので、WippermannのHPから画像を引用してます。

 


引用 http://www.connexchain.com/en/product/connex-link.html

コネックスリンクの着脱方法

コネックスリンクの説明書を拡大して解説してみます。

ご丁寧に6カ国語で解説してあるのですが、何故か日本語がない(>_<)

 

1  自転車を横から見た図ですね。クランクのある側です。
2  まず、1方にコネックスリンクを取付ます。
3  もう一方にもとりつけます。この時に図のようにお互いを90度回転させておきます。
4  それぞれの相手側のハート形の穴にお互いのピンを刺すようにして取付ます

 

取付の向きですが、上の解説図では小さくて見えないので、メーカーにマニュアルがあったので、それも参考にして下さい。逆ハート型で覚えましょう!

 

マニュアルがHPにありました。

赤で囲んだ部分が、コネックスリンクのマニュアルになります。

Download catalogues, operating instructions, test and terms and conditions - Connex by Wippermann
In our download section you will find comprehensive information on all Connex products.

Service & Downloads

 

以下は、マニュアルの抜粋です。

 

下で繋いだ時に、逆ハート型になっていたら正解です。

実際のやり方と解説

図解だけでは、わかりにくいので実際のチェーンを使って解説してみますね!

1  チェーンの向きですが、文字が書いてあるほうをクランク側にします。私のチェーンはアルテグラなのでこのような文字が見えます。
2  コネックスリンクをこのように90度回転させて取付ます。

1  90度にしたまま、相手のこの画像で言うと下側の穴にお互いのピンを指します。そして、上の穴にずらす感じで動かします。

動画でお見せします。何度か練習してから実際に取り付けるといいかもです。

 

はずす時には、逆ですね。お互いのコネックスリンクを90度にしてからピンを下側にずらす感じで外れます。

 

コネックスリンクの使用回数

まず、KCMのミッシングリンクの場合には、 9-10速でも数回程度まで
11速については1回きりの使用となります(外したら再利用不可)

コネックスリンクの場合の着脱の制限回数については、「特になく、チェーンの寿命と同じタイミングで交換すればいい」とのことです。

これまで、シクロクロスやロードなどで長年使用してきたメカニック師匠によると、はずれたことも、破損したことも、変形したこともないそうです。シクロクロスなどでは、激しい動きや衝撃などあるはずなのですが、問題なしとのことです。

はずすのには、手の力で簡単に外れるのですが、外れる条件としてお互いが90度になっていないとはずれません。試しに片一方だけを90度にしてはずそうとしても無理でした。

乗車中にお互いのリンクが90度になるようなことは考えにくいですね。

 

コネックスリンクが硬い場合

上手く入らない場合、こんな感じで中途半端な位置で止まってしまいます。

どうして上手くはいらなかったのでしょうか?

入らなかった原因究明

  1. リンクのはめ方が中途半端なせいで、うまくスライドしないってことはありませんか?(はめかたの確認)
  2. チェーンにはめない状態で、ふたつのリンクは、うまくはまってスライドしますか?(コネックスリンクが曲がっていないかどうかの確認)

 

まず単体でうまく取り付けできるか確認して、うまくいったなら、チェーンにつける時にキチンとはまっているかどうかを確認してください

 

購入にあたって

コネックスリンクを扱っている店舗は少ないです。そのためネット販売か大きな自転車屋でないと取り寄せ出来ないかもしれません。

10速だと以下のお値段です。

 

11速用は、こちらです。amazonでは取り扱いがないようなので楽天かYahooですね。

楽天で買うと、ミッシングリンクもコネックスリンクも11速では、あまり値段変わらないですね。11速で1回の使用で捨てる。  or   複数回使えるコネックスリンクを使用するかの判断となります。

 

コネックスリンクの利点

  1. 工具不要で手ではずせる
  2. 変形とかしない限り永続使用が可能
  3. はずれる条件は、お互いを90度に傾けないとはずれない。
  4. 上記の条件を考えると走行中に外れることは考えられない。
  5. 日本でも安く手にはいるようになった
  6. 掃除、輪行、チェーンの交換にも便利
  7. チェーン切れの際のつなぎにも応用可能

応急修理に対応できる

  1. チェーンが切れた場合
  2. ハンガーが折れた場合

上記の場合に、つなぎとしてコネックスリンクが使えます。

チェーン切れたり、そんなことありえんでしょう。と思うかもしれませんが、私はハンガー折れもチェーン切れもあります。チェーン切りとコネックスリンクのセットで応急修理BOXの中にいれておくと安心です。チェーン切りの携帯用工具の紹介は以下でどうぞ。

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私は10速なのですが、緊急用として使う場合には、11速のチェーンでも利用することは可能のようです。実際、リンク外幅は10速が5.88mm。11速が5.62mmです。あくまで緊急用ならば使用可能と言った所でしょう。

 

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まとめ

Wippermannのコネックスリンクと、KMCのミッシングリンクについて紹介してみました。それぞれ同じ用途で使うことになります。あとは、使用回数の問題だけですかね。私は、海外サイトから輸入したのですが、最近は日本でも安い値段で買えるようになりました。

私も使用して、かなり使ってますけれども便利です。何の不都合もないばかりか工具不要で着脱できるのは緊急事態の時にも助かります。(ディレーラーハンガーが折れた時とか)

追加で予備用に楽天で買いました。

これらの部品のメリットは、チェーンの洗浄以外にもあります。輪行などでディレーラーまではずしてチェーンをはずさないといけない時などにも、有効に使えますね。

 

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