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サガンは緊張感の欠如を指摘「レース終了の2時間前に誰が勝つか分かることもある」

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Image credit: chan
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3度の世界チャンピオンのペーター・サガンが、インタビューで、現代ロードレースの戦術的な変化と、それに伴う「緊張感の欠如」についてコメントしている。

サガンは、タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーといった現世代のスター選手たちが示す驚異的なレベルを認めている。

だが、科学とコントロールが支配する現代のレース展開が、ファンにとっての興奮を一部奪っている可能性を指摘している。

 

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現代レースへの懸念

 

サガンは、長年にわたりその予測不能なアタックとエンターテイメント性で知られていた。ここからいくか~、という場面もしばしばあった。

だが、現代のレースでは、彼の代名詞であった本能的で即興的な動きが影を潜めていると感じているようだ。

 

現代のレースでは、本能的な要素が失われ、全てがコントロールされていると感じますか? タデイ・ポガチャルのような絶対的な勝者の存在は影響を与えていますか?

退屈だとは言わないが、フィニッシュの2時間前には、もう誰が勝つか分かっているという状況は確かにある。

それは少し感覚を変えてしまう。全体的に見ると、そうだね、すべてがずっとコントロールされている。

 

科学や規制がさらに進んだということでしょうか?

科学は新たな飛躍を遂げた。しかし、私がレースをしていた時も、ドーピングコントロール、体重、栄養、すべてがコントロールされていた。

 

マチュー・ファンデルプールやタデイ・ポガチャルのような選手は、今でもレースで驚きを提供できるでしょうか?

それは誰であるかによる。ファンデルプールやポガチャルにとっては、驚きを提供するのは難しくないだろう。他の選手にとっては、おそらく難しいかもしれない。

彼らのレーススタイルは確かに異なる。しかし、レベルは信じられないほど高い。彼らは共に、ファンのために素晴らしいショーを披露してくれる。

 

チームはコースを入念に分析し、風、天候、地形、高度、全てを勘案してアタックポイントを決めている。

サガンが長きにわたり体現してきた、中堅選手やスプリンターが戦略的・本能的な動きで戦況をひっくり返す機会は減少しているのは確かだ。

本能系と言えば、ジュリアン・アラフリップ、かつてのヴィンチェンツォ・ニバリなどがいた。ただ、現状はサガンのいうようにゴール前に予想がつくことも多々ある。

結末が分かっているとみる側としては、興味がわかないのも事実かもしれない。あまり興味のない人を引き付ける見どころ、予測不能な走りをするライダーの出現も必要だ。

 

 

 

 

 

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