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Colnagoから7年振りとなるトラックバイクT1Rs

機材情報
Image credit: chan
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イタリアの老舗ブランドColnagoが、7年間の沈黙を破り、トラックレースの世界に帰ってきた。

Colnagoが満を持して発表した新型トラックバイクT1Rsは、史上最もエアロダイナミクスに優れたバイクと謳われている。

ColnagoはT1Rsの設計において、ロードバイクの制約であるブレーキや変速機を一切排除し、エアロダイナミクスと剛性を極限まで追求したと明言している。

 

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Colnago T1Rs Track Bike

 

T1Rsの最も驚くべき点は、その空力性能が時速60km/h以上でピークに達するように最適化されていること。

CFD解析と風洞実験の結果、T1Rsは一般的なバイクとは異なり、時速70km/hでのCdA(空気抵抗係数)が時速50km/h時よりも低いという特性を示している。

これは、速度が上がるほど空気の流れが安定し、よりクリーンになることを意味しており、トラックレースの勝負所である超高速域で、ライダーの渾身の1ワットを無駄にしない。

T1Rsには、ロードバイクでは採用できないトラック専用の設計が多数盛り込まれている。

  • 極限まで細いハブ幅: フロント65mm、リア100mmという超ナローハブを採用し、前面投影面積と空気乱流を最小限に抑える
  • デュアルクラウンフォーク: TT1から応用されたこのフォークは、ステムとヘッドチューブを強固に結びつけ、正面からの空気の流れを整えると同時に、フロントエンドのねじれ剛性を劇的に向上
  • バルジ型チェーンステー: Y1Rsから着想を得た、ふくらみを持たせたチェーンステーが、ドライブトレイン周りの空気の乱れをスムーズに処理
  • フルインテグレーテッドステムとエアロドロップアウト: どこまでも空気の流れを途切れさせないための徹底した設計

 

 
 
 
 
 
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T1Rsには、ロードバイクでは採用できないトラック専用の設計が多数盛り込まれている。

  • 極限まで細いハブ幅: フロント65mm、リア100mmという超ナローハブを採用し、前面投影面積と空気乱流を最小限に
  • デュアルクラウンフォーク: TT1から応用されたフォークは、ステムとヘッドチューブを強固に結びつけ、正面からの空気の流れを整えると同時に、フロントエンドのねじれ剛性を劇的に高める
  • バルジ型チェーンステー: Y1Rsから着想を得た、ふくらみを持たせたチェーンステーが、ドライブトレイン周りの空気の乱れをスムーズに処理
  • フルインテグレーテッドステムとエアロドロップアウト: どこまでも空気の流れを途切れさせないための徹底した設計となっている

 

 
 
 
 
 
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トラック競技、特にスプリントでは、ライダーは瞬間的に1500ワットを超える強大なトルクを生み出して走る。

T1Rsは、このパワーを逃すことなく推進力に変換するため、徹底的に剛性が強化されている。

  • T47-A規格のオーバーサイズBB: シートチューブの補強と組み合わせることで、スプリント時のねじれを抑制
  • 内部リブ構造: シートポスト、BB、フォーククラウン内部には、航空宇宙産業でも用いられるPPマンドレルによって成形されたリブ構造が設けられており、エアロ形状でありながら最高の剛性を確保
  • コンパクトなリアトライアングル: 横方向の剛性を高めるとともに、Qファクター(ペダル間の幅)を狭く保ち、ペダリング効率とエアロ効果を両立させている。

 

究極のトラックバイクとして開発されたT1Rsだけど、ロードバイクから逆輸入した形で設計されている。

フレームセットの価格は€6,500(約115万円)。これでも、他社のハイエンドトラックバイクと比較すると抑えられている。T1Rsは、UCIロンドン3日間でデビューを果たす。果たして結果はどうなるだろう。

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