1986 ツール・ド・フランスは、自転車ロードレースの歴史において間違いなく画期的な大会だった。
グレッグ・レモンがヨーロッパ圏外出身者として初の優勝を飾っただけでなく、彼が駆ったバイクは、史上初めてカーボンフレームでツールを制覇するという快挙を達成したからだ。
しかも、8秒差で逆転総合優勝。ツール史上最少のタイム差。最終個人タイムトライヤルで、エアロバーの新しい技術を採用したことが、このレースでの勝利につながった。
この記念すべきフレーム、LOOK KG86の誕生から約40年の時を経て、フランスの老舗ブランドLOOK Cycleは、その革新的な精神と偉業を讃え、特別記念モデル795 Blade RS KG Editionを発表した。
LOOK 795 Blade RS KG Edition
当時、KG86は比類なき革新性を誇っていた。モノコック構造のカーボンとケブラーチューブをアルミニウムのラグに接着したハイブリッド構造は、当時のスチールバイクを凌駕していた。
グレッグ・レモンの完成車は、当時としては驚異的な9kgを下回る重量で、軽さ、強度、剛性、そして当時前例のない振動吸収性を兼ね備えていた。
特徴的な三色使いのグラフィックと角ばったジオメトリーは、すぐに未来的なシンボルとして認識され、サイクリングの歴史に確固たる地位を築いた。
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そのDNAを受け継ぐ795 Blade RS KG Editionは、現代の技術と製造の粋を集めたモデルとなる。
Cofidisが使用する795 Blade RSをベースとし、剛性、軽量性、空気抵抗効率において今日の最高水準を体現している。
KG Editionでは、レトロな三色モチーフ、シルバーのアクセント、そして特徴的な生カーボン仕上げ(Raw Carbon finish)を施したアートワークで、革命的なオリジナルモデルへの敬意を表している。
これは、先進的な795 Blade RSのエアロダイナミクスプラットフォームに、KG86のパイオニア精神を融合させたものだ。
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- フレーム重量: 905g(サイズS)
- カーボン構成: 25%の超高弾性カーボンを採用
- エアロダイナミクス: シートステー、シートポスト、トップチューブ、フォークにエアロセクションを導入
- コックピット: ケーブルを完全に内蔵したフルカーボン製のエアロコックピット
- フレームセット価格: $5,800(約90万円)
- 完成車価格: $10,700から(約165万円)



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