2025年のツール・ド・フランスで圧倒的な強さを見せ、総合優勝を果たしたタデイ・ポガチャル。
その栄光の裏側で、彼が極秘の緊急事態に直面していたことが、ティム・ウェレンスの証言により明らかになった。
タデイ・ポガチャルが第3週で笑顔がなかった理由。アタックをしなかった理由がこれで分かった。
あまりにも痛い
Tour de France – Tim Wellens : “On a même pensé à ce que Tadej Pogacar abandonne” #TDF2025 #Wellens #Pogacar #WeareUAE #TV #TDF #UAE https://t.co/aGz0y3AECO
— Cyclism’Actu (@cyclismactu) November 4, 2025
すでにタデイ・ポガチャル自身が膝の痛みについては語っていた。
だが、ティム・ウェレンスの話によると膝の痛みだけでなく実際に病院に行き検査を受けていたことも明らかになった。
ティム・ウェレンスのコメント
ヴァランスへのステージで、タデイは私にこう言っ。『ティム、問題が発生した。膝がとても痛い』と。
あまりにひどい痛みだったので、彼は診察のためにドクターカーまで歩いて行った。ステージ後、彼は病院に行ったんだ。
病院では炎症か何かを発見したが、誰も知ることはなかった。彼の体調が優れないのは明らかだった。
彼はひどく痛がっていて、私たちは彼がフィニッシュまでたどり着けるのかどうか、疑っていたんだ。
リタイアすることさえ検討した。チームバスの中でも、私たちは彼が調子を崩しているのが分かった。むくみ、体重が増えていた。
彼が山岳で諦めなかったのには安心した。誰もがなぜ彼がアタックしないのかと不思議に思っていたが、それも無理はない…。
その後、彼の体力面を心配したが、精神的には、彼が家に帰りたいと言っているのを聞いて驚いた。実際、私たちは一緒に素晴らしい時間を過ごしたのだから。
パリに到着した彼の姿を見て、本当に安心した。
タデイは24時間ずっとそのプレッシャーを感じている。レース中にトイレで立ち止まらなければならない時、彼は隠れる。人々がすぐに写真を撮ろうと駆け寄ってくるからだ。
気づかないかもしれないが、時々、限界を感じている様子を見かけるが、彼はそれを非常にうまく処理している。
タデイは本当に自分のやっていることを愛しているので、長くレースを続けるだろう。
タデイ・ポガチャルが弱気な発言をしていたのは、この膝の炎症を秘密にしておく必要があったからかもしれない。精神的にも参っていただろうけど、もし病院に行ったことなどが他チームに漏れていたら、総攻撃を受けていたかもしれない。
タデイ・ポガチャルの身体もロボットではない。膝の痛みはツール・ド・フランスでの過酷な走りと雨による寒さなどもあったのだろう。
ツール後には、世界選手権、ヨーロッパ選手権と4連勝してシーズンを終えたので膝は問題ない。タデイ・ポガチャルが楽しんで走っている限り、レースを止めることはない。
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