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WilierのフラッグシップモデルFilante SLR ID2 が風洞実験で13.6%の抵抗削減

機材情報
Photo credit: Glory Cycles on Visualhunt.com
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イタリアの老舗ブランド、Wilier Triestinaから、フラッグシップのエアロロードバイクFilante SLR ID2が発表された。

ワールドチームGroupama–FDJと共同開発されたこの最新モデルは、単なるマイナーチェンジではなく、ライダーを含めた全体的な空力効率を徹底的に見直し、スピードの新しい基準を打ち立てている。

 

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Wilier Triestina Filante SLR ID2

 

Filante SLR ID2の最大の注目点は、その空力性能の大幅な向上だ。

  • 驚異の数値: 既存モデルと比較して、空気抵抗を13.6%削減
  • 実測効果: 時速40kmで走行した場合、14.15wの抵抗削減に相当。290wで70km走行した場合、1分45秒の短縮という、レースで大きな差を生むアドバンテージとなる

 

この空力改善は、フレームの全面的な再設計と、特注のコンポーネントによって達成されている。

詳しいデータは以下のホワイトペーパーで

 

Aerokit:ボトルまで空力パーツに

 

  • Eliteと共同開発した一体型ボトル&ケージシステム「Aerokit」を導入
  • ボトルとケージがダウンチューブの空力スポイラーとして機能し、標準的なボトルを使用した場合と比較して、抵抗を3分の2以上削減

 

フレーム細部の進化

 

ライダーの脚の動きとフレームが相互に作用する際の空気抵抗を最小限に抑えるため、シートステーを2.5度内側に傾斜。

この設計が、後部の気流を安定させ、より長い時間フレームに沿わせる効果を生み出している。 WilierのTTバイク「Supersonica SLR」からフィードバックされたエアロフィンを搭載。

 

これはディスクブレーキキャリパー周りで発生する乱気流を効果的に整えるためのもので、見えない部分での抵抗削減に貢献している。

フレーム単体(未塗装Mサイズ)の重量は860gという軽量さを維持。Shimano Dura-Ace Di2仕様の完成車重量は7.1kg。

パワー伝達の中心となるボトムブラケット(BB)部の剛性は、旧モデルから7.5%向上。これにより、スプリントや加速時において、ライダーの踏み込みをロスなく推進力に変える強靭な構造となっている。

価格は、フレームセット(F-Bar ID2コックピット、Aerokit、コンピューターマウント含む)が€5,800(約100万円)。

完成車は、SRAM Force AXS仕様で€9,900(約175万円)。Campagnolo Super Record Wireless仕様で€13,100(約230万円)。

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