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Mythosから世界初の3Dプリントされた急進的なデザインのMythosElixステム登場

機材情報
Image credit: mythos
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これは急進的なデザインのステムだ。

英国のブランドMythosは、世界初の3DプリントされたMythosElixステムを発売。

Mythos Elixはチタンではなく、エアバスが3D印刷用に開発したスカンジウム、アルミニウム、マグネシウムで作られた金属合金であるScalmalloyから作られている。

宇宙工学で使われる素材だ。

 

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MythosElix

Image credit: mythos

 

3Dプリントされたフレームパーツ、シューズ、コンピューターマウント、パワーメーターなど目にすることができるようになった。

3Dプリントされた自転車部品やアクセサリーは数多く、その勢いが衰える気配はない。

この傾向は、サイクリング分野で豊富な経験を持つアディティブ・マニュファクチャリングのスペシャリストであるMetronが、Mythosを通じて、世界で初めて商業的に利用可能な3Dプリントステムを発表したことからも伺える。

Metron Additive Manufacturingは、3Dプリントを専門とし、革新的な自転車用コンポーネントの長い歴史を持っている。

代表はDimitris Katsanis氏。Metronは、British Cycling、Team Sky、Pinarello、ブラットリー・ウイギンズの2015年のアワーレコードのためのカスタムコンポーネントを開発したブランドだ。

今回Mythosは、Metronの力を借りている。

 

Image credit: mythos

 

Mythosは、Elixステムが最高のパフォーマンスと「最高の見た目」を両立するステムを提供することで、「有用な剛性」の向上を実現すると主張している。

Mythosは、ある部分を強化し、他の部分を軽量化し、モダンなデザインを作り出す鍵として、3Dプリントを挙げている。

積層造形や3Dプリントの仕組みは、簡単に言うと、粉末状の材料を重ねて溶かし、層ごとに構造を作るものだ。

このプロセスにより、メーカーは従来の製造プロセスでは不可能だった、より複雑なデザインを開発し、印刷することができる。

Mythosは、3Dプリントにより、少量の局所的な補強で応力の高い部分を排除し、不要な材料を取り除くことで他の部分の重量を減らすことができると説明している。

積層造形、スカンジウム、航空宇宙……どれも高そうに聞こえるが、その通りでElixステムはMtyhos.bikeで500ポンド(約8万円)で販売される。

 

安全なのか?

Image credit: mythos

自転車の部品といえば、ステムは最も重要な部品の一つ。

もし失敗すると、良い結果は望めない。当然ながら、多くのライダーは、3Dプリントされたステムの知恵/強度/安全性に疑問を抱くだろう。

Mythosはそのような問題はなく、Metronの3Dプリントと自転車部品の豊富な経験を指摘し、Mythosが最終的なステムデザインに至ったのは、広範囲にわたるテストであったと説明している。

Mythosは、設計とテストのプロセスについて、「FEA(有限要素解析)モデリングとCADソフトウェアを切り替えて、負荷経路、つまり材料が多く必要な部分と少ない部分を特定し、それを反復して変更するという、手動によるトポロジー最適化の手法」を用いたと説明している。.

最終的な設計が受け入れられると、Mythosは各サイズの試作品の試験を開始。

これらの疲労試験には、ISO 4210試験規格に概説されている試験方法が用いられた。過去数シーズン、多くのイネオスのライダーが使用してきたTTコックピットを制作してきたブランドにとって、これはステムデザインへの最初の進出には程遠いものだ。

しかし、3Dプリントされた一般向けのロッドとしては、これが初の市販品であり、少なくともある程度大量に生産されたものであることは間違いない。

 

MythosElixステムの仕様

  • 素材:Scalmalloy®
  • 長さ:100-130mm
  • 角度:+/-8度
  • クランプ径:31.8mm
  • ハードウェア:チタンM5 x 16 mm
  • スタックの高さ:45mm
  • カラー :  ブラック、シルバー
  • 重量:150gから
  • FSAACR統合コックピットシステムと互換性
  • 内部ケーブルルーティングと互換性
  • 価格:£500(約8万円)

 

3Dプリント技術を使えば、設計図さえあれば数日で製品が完成する。Mythosとしては、これは第1歩で、次の製品が発表されるのも時間の問題だろう。

今は、エアロ効果や重量削減も出来ていないけど、近い将来可能となるのは間違いない。価格も考えてくれないと一般ユーザーには買える値段ではない。

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