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2026 ジロ・デ・イタリア第15ステージ 何故4人は逃げ切れたのか?

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2026年のジロ・デ・イタリア第15ステージは、もっとも簡単なステージだと思われていた。

距離も150kmと短く、全くの平坦。だが、4人の逃げ集団が最後までプロトンの追撃を振り切ってフィニッシュラインに到達した。

スプリンターチームが万全の態勢でコントロールしていたように見えた展開の中で、なぜ彼らの逃げ切りが決まったのか。そこには複雑な要因が絡み合っている。

 

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記録的な高速ペース

 

上記のように残り76kmで約2分差。まあ、普通だと思っていた。通常10kmで1分のタイム差を詰められるから、捕まると誰もが思っていたはず。

私はレース掛け持ちで3レース見ていたので、何も気にしていなかったけれど、この時点で平均時速は51km/hを越えていた。気温30度の中でだ。

最終的なレースの平均時速は51.064 km/hという驚異的な数値を記録した。これは、2020 ジロ・デ・イタリア第7ステージで、アルノー・デマールが記録した51.234km/hの最速記録に肉薄している。

プロトン内のスプリンターチームはタイム差を詰めるために全開で追走を行ったが、この猛烈なペースの中で逃げ集団も強力な脚力を維持しており、プロトンの計算通りにはタイム差が縮まらなかった。

平均51km/hだから、通常はもっと速く走っている。アマチュアライダーだったら、50km/hなんて下りでしか維持できないスピードだ。

これを集団の先頭で約25人のライダーが立ち代わり引き続けた。先頭も集団も時速50km/hを下回るのはカーブだけだったはず。凄いペースだ。

 

サーキットの特性

 

残り40kmで2分。タイム差変わらず。まあ時速50km/hオーバーで走っていれば追いつくのは大変なのだ。

さらに、フィニッシュ地点に設定されたサーキット(周回コース)のレイアウトが、追う集団にとって圧倒的に不利に働いた。

平らな長い直線であれば、大集団の力を結集して時速70km/h近いスピードで一気に差を詰めることが可能だ。

 

 

さらに、リーダーのヨナス・ヴィンゲゴーが指摘した通り、フェンスの設置などが危険。良く見るとフェンスの足が道路側に少し出ている。

Movistar Teamのライダーだったか、落車するなどしており、大集団スプリントに向かうのは危険だとコミッセールに直談判して残り1周で総合のタイムは決定していたほど。

コーナーが連続するサーキットでは、大集団はコーナーのたびに減速を強いられ、立ち上がりで再び加速を繰り返さなければならない。

集団が長く伸びてしまい、実質的なスピードリミットが生じるため、少人数の逃げ集団とのタイム差を劇的に詰めることが物理的に困難だった。

束で次々に先頭交代をすることができないのは厳しい。さらにUno-X Mobilityは先頭交代を見事に邪魔。カメラが近づくとあっちにいけと指示していた。

 

モトバイクの影響

 

上記映像ではモトバイクとオフィシャルカーは結構離れている。50mは離れているだろう。でも、この両側に建物があるところで、車とモトバイクが走ると少なからず影響はあっただろう。

時速50km/hを越えればさらだ。

 

先頭集団の前方を走るカメラバイクやオフィシャルバイクが作り出すスリップストリームが、逃げの4人を大いに助けたという指摘もライダーから寄せられている。

 

 

Lidl-Trekのティム・トルン・トイテンベルクやUnibet Rose Rocketsのエルマー・ラインダースといった選手たちは、レース終盤におけるモーターバイクの影響について不満の声を上げている。

彼らは、プロトンが猛追する中で、先頭集団がバイクの恩恵を受けて不当にスピードを維持していたことに苦言を呈した。

そして、Lidl-Trekのマキシミリアン・ヴァルシャイドは「信じられない。今日は時速50km/hを下回って走ったことなんてない。」と驚きの発言もしている。

結果として、猛暑と高速ペースによる疲労、サーキット特有の追走の難しさ、そしてモーターバイクの影響とすべての要素が組み合わさったことで、プロトンはあと一歩のところで逃げ集団を捕まえることができなかったのである。

 

 

ただ、みてもわかるように先頭集団は良くまとまっており、速かったのは確か。フレドリック・ドゥバースネスは、153km走って最後に1,300wも出している。

集団もモトバイクが結構近くから撮影されていたように見えたから、条件は同じだと思うけどね。なんせ4人対集団だったのだ。

 

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