レース前から、ツアー・オブ・ブリテンは、Jumbo-Vismaのワウト・ファンアールトとINEOS Grenadiersのトム・ピドコックの総合争いとなることが予想されていた。
シクロクロスの元王者同士でもあり、最後の2ステージでの決戦が心待ちにされた。
しかし、トム・ピドコックは戦うことなく第7ステージをスタートしなかった。ピドコックに何が起こっているのだろうか?
持続的な痛み
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トム・ピドコックはInstagramで以下のようにコメント
ボール3個あるんだけど、誰かスペアいる?❌
真面目な話、今日、ツアー・オブ・ブリテンをスタートしないのは辛い。サドルの痛みが化膿してしまって、痛くて座れないんだ。
今週末の大きなGC争いに備えて、息子たちが1週間、僕の安全を守ってくれた。第6ステージを突破するために戻ってくるよ!
INEOS Grenadiersは、第7ステージで、コナー・スフィフトのアタックから始まり、ベン・ターナーが逃げに長く乗る。
さらに、ワウト・ファンアールトのアタックにベン・ターナーが追従。カルロス・ロドリゲスは落車したが、最後は、マグナス・シェフィールドがステージ8位に走り新人賞ジャージを獲得している。
サドルの痛みに苦しむライダー
🇪🇸 #LaVuelta23
Cian being typical Cian at the finish line today 😃 pic.twitter.com/rqc4nZdxFh
— BORA – hansgrohe (@BORAhansgrohe) September 9, 2023
トッププロでもサドルの痛みで走れなくなることは良くある。現在、ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージで総合9位につけているシアン・エイテブルックスもその一人だ。
このブエルタでも2週間サドルの痛みに苦しんでおり、それでも山岳で残っているのは凄いことだ。
過去には、アイルランドのショーン・ケリーが1987ブエルタ・ア・エスパーニャで総合トップに立ちながら第19ステージでリタイヤしている。
ショーン・ケリーは最高のクラシックハンターと呼ばれており、パリ~ルーベ以外のモニュメントを制覇している。
トム・ピドコックはツール・ド・フランスを総合13位でおえて、MTBクロスカントリー世界選手権で優勝。
MTBからロードに帰ってきたが、このサドルの痛みでロードシーズンは終了してしまいそうだ。
下手をすると、シクロクロスシーズンにも影響を与えてしまう。サドルに座れないのでは、自転車どころではない。難しい問題だ。
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