ジロ・デ・イタリア第11ステージは、オフィシャルスタートから二人のイタリアチームのライダーが逃げ続けた。
これは長いレース時間になると思われたけど、終わってみると203kmを4時間19分。av47.015km/hという高速レースとなった。
これには、残り58kmから単独アタックをして逃げたAlpecin-Fenixのドリース・デポンドもスピードアップに貢献している。
当初は、単独なので残り10kmまで持たないだろうと思っていたけど、ゴール手前1.3kmまで逃げ続けた。
これだけ逃げ続けられた理由をドリース・デポンドが明かしている。
ゴール直前までの逃げ
De Bondt spends 50+km in break, 15 mins doing interviews, then finally heads off towards team bus…sees this group of kids, does U-turn & spends another several mins taking pics/signing autographs. pic.twitter.com/FwWfzcMbjp
— Daniel Friebe (@friebos) May 18, 2022
ドリース・デポンドは、昨年のジロでは何度も逃げに乗って二つの賞を獲得。
スーパーコンバット賞(敢闘賞)
- ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix) 53ポイント
- エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers) 51ポイント
- シモン・ペロー (Androni Giocattoli-Sidermec)39ポイント
中間スプリント賞
- ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix) 70ポイント
- ウンベルト・マレンゴ(Bardiani-CSF-Faizanè) 64ポイント
- シモン・ペロー (Androni Giocattoli-Sidermec) 53ポイント
今年は、マチュー・ファンデルプールが出場しているので、集団牽引が主な役割だった。だが、第11ステージでは、マチュー・ファンデルプールは後方で休むことが決定していた。
これもあって、ドリース・デポンドは逃げることを決めた。
ゴール後のインタビューで単独アタックをかけた理由と逃げ続けられた理由を語っている。
単独で逃げた理由は?
よく考えてみた。一瞬の期待とドリンク補給のタイミングで攻めたんだ。
ボトルはいつも右側で配るものだけど、反対側にいた。だから、少し離れたところにいたチームカーから水をもらうために、集団の前に出たんだ。
風の攻撃の後ということもあったし、前に乗れば逃げれるだろうと思った。
それから、死なない程度のペースで走ることを心がけた。あの追い風があったからこそ、今日はできたんだ。
結局、非常に長い間、持ちこたえましたね。勝利を信じていましたか?
スプリンターチームを疑わせるために、加速するタイミングを選ぶようにした。ゴールが近くなることは分かっていたけど、惜しいことをしたね。撃たなければ何もない。
実際に離れているときは、よく考えるようにした。
私たちがここに来た目的はただひとつ、マチューがステージで勝つことだ。マチューは今日、集団スプリントをする気があまりないようだったので、僕は別のトリックを使おうとしたんだ。
また、逃げますか?
思っている。誰にでもわかるけど、うまくいくかもしれない。今回のジロではあまり多くの矢を撃っておらず、今回が初めての矢だった。また、チャレンジするよ。
Stravaの記録をみると、後半では時速56km/hを越えている区間も沢山ある。残り33kmで、14秒まで迫られてから、ペースアップして再び30秒まで盛り返したのは、意図的だった。
絶妙な走りで、ゴール前まで持ち堪えたのは流石だ。57kmも逃げ続けたのは、タイミングとベース配分、追い風も手伝ってくれていたということだ。
また、果敢な逃げを期待したい。
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