2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ なんという結末!

リーダーのベン・オコナーとプリモッシュ・ログリッチのタイム差は1分21秒。

この差は、このステージで逆転となるかもしれない。

 

第15ステージ    インフィエスト〜バルグランデ＝パハーレススキー場  143km

 

古い教会のある小さな村、インフィエストからスタート。1級山岳アルト・デラ・コッラディエラは2回上る。

最後はスキー場への登りで決戦だ。

 

超級山岳　バルグランデ＝パハーレススキー場

 

もう、こりゃなんだというほどの登り。ゴール手前には24%勾配という劇坂が待ち受ける。間違いなく、単独での登頂となりそうだ。

 

 

1. 1級山岳　アルト・デラ・コッラディエラ  (6.5 km・8%)
2. 3級山岳　アルト・デ・サント・ エミリアーノ (5.6 km・4.9%)
3. 1級山岳　アルト・ デラ・ コッラディエラ (6.5 km・8%)
4. スプリントポイント　Pola de Lena
5. 超級山岳　バルグランデ＝パハーレススキー場(18.9 km・7.1%)

 

スタート

Team Visma | Lease a Bikeのセップ・クスは、連覇の夢はなくなっている。ステージ優勝があるのか。

 

第15ステージのスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team
• ポイント賞　ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
• 山岳賞　マルク・ソレル　UAE Team Emirates
• 新人賞　カルロス・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers

 

DNSは

• シアン・エイテブルックス　Team Visma | Lease a Bike　コロナ

 

スタート前。

 

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタートからカスパー・アスグリーンがアタック。

1. カスパー・アスグリーン　Soudal – Quick Step
2. トクソミン・ジュアリスティ　Euskaltel – Euskadi

 

5人となったけれど、これは捕まる。

 

EF Education-EasyPostのハーリー・スウィニーがバイク交換。

 

集団は棒状となって逃げが出来つつある。

 

8人が逃げに。ジェイ・ヴァイン、カスパー・アスグリーンが入っている。決まるか。

 

ワウト・ファンアールトが、キャスパー・ピーダスンと共に追走に。

 

まだ、集団から20秒差。

 

ワウト・ファンアールトは追いついてこなかった。

 

集団はDecathlon AG2R La Mondiale Teamが前に集まってきだした。逃げを容認か。

 

残り115.1km。決まった。集団が落ち着いた。

 

8人のメンバーは

1.  ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates
2. カスパー・アスグリーン　Soudal – Quick Step
3. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech
4. ライリー・シーハン　Israel – Premier Tech
5. マックス・プール　Team dsm-firmenich PostNL
6. ヨナス・グレゴワール　Lotto Dstny
7. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma
8. ヨン・イサギレ　Cofidis

 

1級山岳　アルト・デラ・コッラディエラ  (6.5 km・8%)

マルク・ソレルがマイケル・ウッズと共に追走に。間にルイス・メインチェスもいる。

 

先頭にIntermarché – Wantyのルイス・メインチェスが追いついた。

 

ポイント前でジェイ・ヴァインが先頭に。

 

ジェイ・ヴァイン先頭で越えた。

1.  ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates　10ポイント
2. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech　6ポイント
3. マックス・プール　Team dsm-firmenich PostNL　4ポイント
4. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma　2ポイント　
5. ヨン・イサギレ　Cofidis　1ポイント

 

なんと先頭が捕まってしまった。

 

集団は36秒しか離れていない。ベン・オコナーもしっかりといる。

 

残り84.6km。タイム差は1分11秒に。

 

新たにできている先頭は8人。生き残りは5人。

1. マルク・ソレル　UAE Team Emirates
2. ヨナス・グレゴワール　Lotto Dstny
3. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma
4. ヨン・イサギレ　Cofidis
5. ライリー・シーハン　Israel – Premier Tech
6. ルイス・メインチェス　Intermarché – Wanty
7. クエンティン・パチャー　Groupama – FDJ
8. ブルーノ・アルミライル　Decathlon AG2R La Mondiale Team

 

3級山岳　アルト・デ・サント・ エミリアーノ (5.6 km・4.9%)

あら、結局集団に追い付かれた。

 

ダニエル・マルティネスがアタック。

 

17人が抜け出した。

 

集団はSoudal – Quick Stepのカスパー・アスグリーンが引く。

 

ジェイ・ヴァイン先頭でポイントを通過。

1. ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates　3ポイント
2. マルク・ソレル　UAE Team Emirates　2ポイント
3. ダニエル・マルティネス　Red Bull-BORA-hansgrohe　1ポイント

 

先頭をマルク・ソレルが引く。パヴェル・シヴァコフが6分31秒遅れの総合13位なので、逃げ切りたいところ。

 

あっと、マルク・ソレルが止まる。

 

フロントタイヤがパンクか。

 

これでジェイ・ヴァインがパヴェル・シヴァコフを引くことに。ジェイ・ヴァインは山岳ポイントでワウト・ファンアールトまで、あと10ポイントと迫ったのだけど、ここでアシストすると以降のポイントがとれなくなるのでは。

 

1級山岳　アルト・ デラ・ コッラディエラ (6.5 km・8%)

マルク・ソレルは集団に捕まってしまう。

 

今度はパヴェル・シヴァコフが先頭に。ポイントはジェイ・ヴァインに狙わせるようだ。3番手にアレクサンドル・ウラソフがいる。前待ちするのだろう。

 

先頭からGroupama – FDJのシュテファン・キュングも切れた。これで先頭は8人に。

 

ジェイ・ヴァインが10ポイント獲得に。これでワウト・ファンアールトと並んだ。

1. ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates　10ポイント・6秒
2. パヴェル・シヴァコフ　UAE Team Emirates　6ポイント・4秒
3. アレクサンドル・ウラソフRed Bull-BORA-hansgrohe　4ポイント・2秒
4. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma　2ポイント　
5. ブルーノ・アルミライル　Decathlon AG2R La Mondiale Team　1ポイント

 

集団は3分差で通過。

 

残り35.1km。Soudal – Quick Stepが集団を引くパターンに変わりなし。ミケル・ランダは期待に応えることができるだろうか。

 

現在の先頭7人のメンバーは

1. ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates　
2. パヴェル・シヴァコフ　UAE Team Emirates　
3. アレクサンドル・ウラソフRed Bull-BORA-hansgrohe　
4. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma　
5. ブルーノ・アルミライル　Decathlon AG2R La Mondiale Team
6. シュテファン・キュング　Groupama – FDJ
7. クエンティン・パチャー　Groupama – FDJ

 

スプリントポイント　Pola de Lena

シュテファン・キュングがスプリントポイントを狙ったのだけど、サポートカーに邪魔されてしまった。このタイミングで、ボトルを渡そうとしなくても良いものを。

1. パヴェル・シヴァコフ　UAE Team Emirates　20ポイント
2. アレクサンドル・ウラソフRed Bull-BORA-hansgrohe　　17ポイント
3. シュテファン・キュング　Groupama – FDJ　15ポイント
4. ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates　13ポイント
5. ブルーノ・アルミライル　Decathlon AG2R La Mondiale Team　10ポイント

 

最後尾を走る、Equipo Kern Pharmaのパブロ・カスティーリョは5回目の逃げ。今回も上位に入ると面白いのだけど。

 

あっと、プリモッシュ・ログリッチが止まる。

 

バイク交換して走り出す。

 

チームメイト2人にひかれて集団復帰に。

 

プリモッシュ・ログリッチは、すぐに戻った。

 

これは～。プリモッシュ・ログリッチは、24%勾配に備えてフロントシングルで上がるつもりだ。ジロでもやっていた劇坂仕様だ。

 

残り19.1km。タイム差は3分4秒。ジェイ・ヴァインが最後の引きを。

 

超級山岳　バルグランデ＝パハーレススキー場(18.9 km・7.1%)

集団けん引にMovistar Teamも加わる。

 

Soudal – Quick Stepのアシストが一人ずつ切り離されていく。

 

ベン・オコナーの後ろにプリモッシュ・ログリッチ。情報ではフェリックス・ガルが遅れていると。

 

集団はSoudal – Quick Stepのウィリアム・ジュニア・ルカーフが引く。

 

先頭はパヴェル・シヴァコフ固定で引いている。これは厳しい。

 

先頭からGroupama – FDJのクエンティン・パチャーがシュテファン・キュングに続いて切れていく。

 

先頭は3人に。パヴェル・シヴァコフはアレクサンドル・ウラソフの拷問に耐えている。

1. パヴェル・シヴァコフ　UAE Team Emirates　
2. アレクサンドル・ウラソフRed Bull-BORA-hansgrohe　
3. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma　

 

ミケル・ランダは、マウリ・ファンセヴェナントとマティア・カッタネオのアシストが終わったら、アタックするのだろうか。かなりの距離になりそうだけど。

 

残り8.7km。マティア・カッタネオがどこまで引けるか。アシストが終わった時が攻撃開始の合図だ。

 

集団は数えたら13人しかいない。

 

あらあら、頂上は霧に覆われそう。

 

さあ、ミケル・ランダが攻撃開始。

 

すぐにプリモッシュ・ログリッチが2番手に。

 

ミケル・ランダは、攻撃というよりもアシストになってないか。

 

さあ、残り5kmに。1分55秒差。

 

Red Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツが引き出す。後ろはリチャル・カラパスエンリク・マス、プリモッシュ・ログリッチ、ベン・オコナー。

 

残り4km。劇坂が始まる。まだ、タイム差は1分59秒ある。

 

ベン・オコナーは後方に。

 

おおっ、パブロ・カスティーリョがアタックだ!

 

これはいい判断だ。アレクサンドル・ウラソフはプリモッシュ・ログリッチが後ろにいるので追えない。

 

残り2.6km。ステージ2勝目となると凄い。

 

パブロ・カスティーリョは17秒引き離した。

 

フローリアン・リポウィッツが爆走。

 

なんと、ベン・オコナー以下をちぎった。

 

残り2km。逃げれるか。

 

さあ、プリモッシュ・ログリッチが発射!

 

残り1.8km。プリモッシュ・ログリッチが追ってくるぞ。

 

プリモッシュ・ログリッチが11秒ベン・オコナーを引き離した。

 

残り1.5km。1分35秒ある。

 

プリモッシュ・ログリッチの後ろから、エンリク・マスが現れる。

 

ベン・オコナーが遅れた。

 

なんと、エンリク・マスが前に。

 

あ～、アレクサンドル・ウラソフがきた。

 

アレクサンドル・ウラソフがせまる。

 

だが、パブロ・カスティーリョは抜かせない。再加速だ!

 

再度、アレクサンドル・ウラソフが迫るが。

 

またも、パブロ・カスティーリョが引き離す。なんという男だ。

 

アレクサンドル・ウラソフが負けるのか。

 

おおっ、なんとエンリク・マスがプリモッシュ・ログリッチを引き離した!

 

パブロ・カスティーリョは、アレクサンドル・ウラソフを引き離す。こんなことがあるのか。

 

パブロ・カスティーリョがアレクサンドル・ウラソフを引き離してゴールに向かう。

 

この差だ。

 

パブロ・カスティーリョは頭を何度も振る。

 

パブロ・カスティーリョがステージ2勝目だ。しかも、野獣の山岳を制してしまった。

 

新たなスタークライマーの誕生だ。

 

これは来シーズンの去就が注目される。

 

パブロ・カスティーリョは、Equipo Kern Pharmaにグランドツアー2勝目をプレゼントだ。凄いライダーが現れた。

 

アレクサンドル・ウラソフはパブロ・カスティーリョに12秒も離されてゴール。チームからステージを狙っても良いと指示を受けたのに取れなかったのは痛い。

 

プリモッシュ・ログリッチは、一時大きく引き離されていたがゴール手前でエンリク・マスに追い付いた。

 

リチャル・カラパスは、ステージ7位でゴール。

 

ベン・オコナーは粘った。ステージ11位、1分42秒遅れ。プリモッシュ・ログリッチに38秒縮められたが、43秒差でリードを保っている。これは素晴らしいことだ。

【追記】

ベン・オコナーとプリモッシュ・ログリッチのタイム差は変わってしまった。これについては別記事で。

 

リザルト

ステージ優勝したEquipo Kern Pharmaのパブロ・カスティーリョ

この勝利は、僕にとって大きな意味がある。第1ステージですでに満足していたけれど、今回はさらに素晴らしい。このブエルタの調子にはとても満足している。僕にとって本当に夢のような素晴らしい1日だった。

終盤は超急斜面だった。幸いなことに、フィナーレではパヴェル・シヴァコフのペースから多くの恩恵を受けることができた。

これは間違いなく、僕のキャリアの中で最高の勝利だ。

 

ステージ4位　Movistar Teamのエンリク・マス

 

5位　Red Bull-BORA-hansgroheのプリモッシュ・ログリッチ

 

ステージ8位　Team Visma | Lease a Bikeのセップ・クス

 

第15ステージ　リザルト

総合

ベン・オコナーのコメント

今日は楽観的だった。リーダージャージを失うと予想していた人たちが間違っていたことを証明できたと思う。かなりいい1日だった。

最後にちょっと爆発してしまったのはちょっと残念。でも、間違いなく今までで一番ひどい登りだった！アタックは本当に1回だけで、それはログリッチだった。

そのあとは本当にマンツーマンだった。霧で何も見えなかった。タフだったけど、僕はまだリードしているよ。

 

ポイント賞

山岳賞

新人賞

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