1876年に初開催されており、今年で102回目となるミラノ~トリノ。
通常ミラノ~トリノは、ミラノ~サンレモの準備レースとして春におこなれるのだけど、コロナの関係でシーズン最後に開催となっている。
ジュリアン・アラフィリップは、新しいアルカンシェルを着て登場するので注目される。
過去10年の優勝は
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2020 アルノー・デマール
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2019 マイケル・ウッズ
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2018 ティボー・ピノ
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2017 リゴベルト・ウラン
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2016 ミゲルアンヘル・ロペス
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2015 ディエゴ・ローザ
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2014 ジャンパオロ・カルーソ
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2013 ディエゴ・ウリッシ
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2012 アルベルト・コンタドール
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2007 ダニーロ・ディルーカ
今年は誰が優勝するだろう。
マゼンタ~トリノ 190km
イタリアのピエモンテ州北部のトリノのマゼンタからスタート。途中にあるのはジモーネの短い登り。
決戦は、2度上がるスペルガの登りで行われる。
- 山岳 ジモーネ 4km・4.8%
- 山岳 スペルガ 4.9km・9.4%
- 山岳 スペルガ 4.9km・9.4%
2度上がるスペルガの登りは、最大勾配が14%。短い距離ながら、平均勾配9.1%と厳しい。この登りを飛ぶように走るライダーは誰だろう。
新たに、アルカンシェルジャージで登場するジュリアン・アラフィリップか、プリモッシュ・ログリッチか、タデイ・ポガチャルか。
ただ、昨年はスプリンターが生き乗ってバトルを展開した。落とされなければ、スプリンターの競演となることも考えられる。面白い戦いを見せてくれるはずだ。
注目されるライダーは
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Deceuninck – Quick Step ジュリアン・アラフィリップ、ジョアン・アルメイダ
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Astana – Premier Tech アレクサンドル・ウラソフ
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BORA – hansgrohe エマヌエル・ブッフマン
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Cofidis, Solutions Crédits ギヨーム・マルタン
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EOLO-Kometa ロレンツォ・フォルトゥナート
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Groupama – FDJ ティボー・ピノ、ダヴィ・ゴデュ
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INEOS Grenadiers アダム・イェーツ
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux レイン・タラマエ
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Israel Start-Up Nation マイケル・ウッズ、ダン・マーティン、フルーム
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Team Jumbo-Visma プリモッシュ・ログリッチ、セップ・クス
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Movistar Team アレハンドロ・バルベルデ
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Team Arkéa Samsic ナイロ・キンタナ
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Team DSM ティシュ・ベノート
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Team Qhubeka NextHash ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
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Trek – Segafredo ヴィンチェンツォ・ニバリ、バウケ・モレマ
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UAE-Team Emirates タデイ・ポガチャル
スタート前
2年連続のアルカンシェルとなったジュリアン・アラフィリップ。新しいレインボーのバイクもすでに用意されている。
昨日のトレ・ヴァリ・ヴァレジーヌでは、レムコのマネをしてみたというタデイ・ポガチャル。逃げるのは、見ていても面白い。
アレハンドロ・バルベルデも、激坂は得意だ。間違いなく、最終局面では顔を見せてくれるはずだ。
イネオスからは、テイオ・ゲイガンハートも出場。
プリモッシュ・ログリッチは、直前のジロ・デッレミリアでも登りゴールで優勝している。今日も当然優勝候補の筆頭だ。
スタートではアルカンシェルが真ん中に。
まずは、市内をパレード走行。
スタートしてすぐにアタックがかかる。
スタート直後から飛び出したのは4人。
- 67 オイエラズ・カノ (Caja Rural – Seguros RGA)
- 85 マッティア・フラッポルティ (EOLO-Kometa)
- 91 ジョアン・ボゥ(Euskaltel – Euskadi)
- 224 ダヴィデ・オリコ (Vini Zabù)
メイン先頭は、 Deceuninck – Quick Step、Israel Start-Up Nation、Team Jumbo-Vismaが引く。
先頭には更に2人が追いついて6人となる。タイム差は最大でも3分30秒までしか貰えない。
- 47 ジュリ・ザノッティ(Bardiani-CSF-Faizanè)
- 187 ケビン・ヴェルマーク(Team DSM)
ジュリアン・アラフィリップは、やはりアルカンシェルが良く似合う。今回のチャンピオンバイクは、シルバーも混じったとても良い配色となっている。
集団は、ウルフパックの攻撃で大きく分かれる。逃げをあっと言う間に吸収して、23人という巨大な先頭グループが出来上がる。
- ジュリアン・アラフィリップ (Deceuninck – Quick Step)
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
- ドリス・デヴェナインス (Deceuninck – Quick Step)
- ファウスト・マスナダ (Deceuninck – Quick Step)
- ビーターセリー (Deceuninck – Quick Step)
- マウリ・ファンセヴェナント (Deceuninck – Quick Step)
- オイエラズ・カノ (Caja Rural – Seguros RGA)
- マッティア・フラッポルティ (EOLO-Kometa)
- ジョアン・ボゥ(Euskaltel – Euskadi)
- マイケル・ウッズ (Israel Start-Up Nation)
- クリス・フルーム (Israel Start-Up Nation)
- レト・ホレンシュタイン (Israel Start-Up Nation)
- ベン・ヘルマンス(Israel Start-Up Nation)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
- トビアス・フォス (Team Jumbo-Visma)
- ミシェル・ヘスマン (Team Jumbo-Visma)
- アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
- ダリオ・カタルド (Movistar Team)
- タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates)
- ヴァレリオ・コンティ (UAE-Team Emirates)
- マルク・ヒルシ (UAE-Team Emirates)
- ラファウ・マイカ (UAE-Team Emirates)
- ダヴィデ・オリコ (Vini Zabù)
集団は必死で追うけど、前のメンバーが良すぎる。
タデイ・ポガチャルも前でガンガン回す。
プリモッシュ・ログリッチに、アレハンドロ・バルベルデ、ジュリアン・アラフィリップと各チームのエースが乗っているのでペースは速い。
先頭からさらに4人が飛び出す。ウルフパック3人にトビアス・フォス。だが、これはすぐに捕まる。
ウルフパックが代わる代わる先頭でベースを上げていく。
ウルフパックのドリス・デヴェナインスは470Wで先頭を引き続ける。
山岳 スペルガ 4.9km・9.4%
登りまで1.8km。ウルフパックがベースを上げてメイン集団を追いつかせない。13秒まで迫られたが、また23秒まで戻す。
先頭は登りに入った。Team Jumbo-Vismaのミシェル・ヘスマンが先頭を引く。開発チームのライダーで20歳。
メイン集団はイネオス、FDJ、トレックが引いている。先頭に逃げを乗せてないので必死だ。
登りですぐに10人となる。
- ジュリアン・アラフィリップ (Deceuninck – Quick Step)
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
- ドリス・デヴェナインス (Deceuninck – Quick Step)
- ファウスト・マスナダ (Deceuninck – Quick Step)
- マウリ・ファンセヴェナント (Deceuninck – Quick Step)
- マイケル・ウッズ (Israel Start-Up Nation)
- ベン・ヘルマンス (Israel Start-Up Nation)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
- トビアス・フォス (Team Jumbo-Visma)
- アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
- ダリオ・カタルド (Movistar Team)
- タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates)
- ラファウ・マイカ (UAE-Team Emirates)
後続からイネオスのアダム・イェーツが追いつく。先頭はファウスト・マスナダ。
更に後方からナイロ・キンタナも追いついた。
ウルフパック先頭でジュリアン・アラフィリップをアシストする。
後方から、アレクサンドル・ウラソフ、ダヴィ・ゴデュ、パヴェル・シヴァコフ、マイケル・ストーラーも追いついた。17人まで膨れ上がる。
ジョアン・アルメイダも先頭を引く。
ここで、マウリ・ファンセヴェナントがアタック!
一気に抜け出したぞ。
マウリ・ファンセヴェナントは下りを単独で下る。どこまで逃げれるかな。
後続は、バウケ・モレマも追いついて23人になる。タイム差はわずか11秒。
マウリ・ファンセヴェナントは15秒まで開いたが、後ろはパヴェル・シヴァコフが全力で引いており、10秒まで詰められてしまう。最後の登りまで逃げ切れるだろうか。
ジュリアン・アラフィリップは、マウリ・ファンセヴェナントの引きを生かせるか。
残り、8.3km。登りまであと3.5kmだ。
ジュリアン・アラフィリップは3番手につけている。これはアタックの準備か?
マウリ・ファンセヴェナントはガシガシ踏んでいる感じだけど、25秒までタイム差を開いた。これはかなり逃げれそうだ。
集団も登りに入る。
ラファウ・マイカが先頭からアタックをかける。ジュリアン・アラフィリップは後ろについてマークする。
この後、二人はアダム・イェーツが引く集団に吸収される。
アダム・イェーツは、先頭でペースを上げる。この引きで集団はバラバラに。
ジュリアン・アラフィリップは一気に切れてしまった。今日のエースは、ジョアン・アルメイダだ。
アダム・イェーツの引きでマウリ・ファンセヴェナントも捕まってしまう。
アダム・イェーツは先頭を引き続ける。この引きで先頭は6人に。
- アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
- マイケル・ウッズ (Israel Start-Up Nation)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
- アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
- タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates)
ゴールまで3.2km。タデイ・ポガチャルは2番手につけていたけど、ペースが速すぎて横によけてしまう。
プリモッシュ・ログリッチも横によけて様子をみる。マイケル・ウッズとアレハンドロ・バルベルデは遅れてしまい、遠くに見える。
お~、ここでアダム・イェーツが再度アタック!
渾身の走りで、プリモッシュ・ログリッチとタデイ・ポガチャルが遅れる。
だが、プリモッシュ・ログリッチは、タデイ・ポガチャルをちぎってアダム・イェーツに追いついた。一旦わざと離してから追いついたのだろうか?
ジョアン・アルメイダとタデイ・ポガチャルが二人で追っている。
プリモッシュ・ログリッチは先頭をグイグイと引く。まるでツール・ド・フランスの戦いだ。
あ~、このパターンはいけない。アダム・イェーツは振り払わないとログリッチのスプリントにはかなわない。
タデイ・ポガチャルは、ジョアン・アルメイダから遅れ単独の4位。
アダム・イェーツが残り400mで早掛けをする。
アダム・イェーツは、一気にプリモッシュ・ログリッチを引き離した!
しかし、プリモッシュ・ログリッチは諦めない。
プリモッシュ・ログリッチは追いついて、アダム・イェーツに並ぶ。
すぐに、ログリッチはスパート。
ここからスパートをかけられると~。
アダム・イェーツは、首を振ってしまう。もう、2位確保をするしかない。ただ、作戦的には大正解だ。ゴールに近づくほどスプリント力のあるログリッチにはかなわない。
プリモッシュ・ログリッチはジロ・デッレミリアに続いて連勝だ。
世界選手権は48位だったが、シーズンの最後にまた調子を戻してきている。これはイル・ロンバルディアも取ってしまうかもしれない。それくらい調子の良さが際立っている。
アダム・イェーツは強さを見せつけたが、プリモッシュ・ログリッチを追い落とすことはできなかった。ただ、それ以外の総合エースを叩き落としたのだから凄い。
来年の走りが期待出来るというものだ。
タデイ・ポガチャルは再度、ジョアン・アルメイダに追いついて最後はスプリント。3位はジョアン・アルメイダとなる。
ただ、この登りの強いアルメイダがタデイ・ポガチャルのアシストに回るのだから、来シーズンのUAEは強くなる。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
ROGLIČ Primož
|
Team Jumbo-Visma | 200 | 4:17:41 |
2 |
YATES Adam
|
INEOS Grenadiers | 150 | 0:12 |
3 |
ALMEIDA João
|
Deceuninck – Quick Step | 125 | 0:35 |
4 |
POGAČAR Tadej
|
UAE-Team Emirates | 100 | ,, |
5 |
WOODS Michael
|
Israel Start-Up Nation | 85 | 0:48 |
6 |
GAUDU David
|
Groupama – FDJ | 70 | ,, |
7 |
ULISSI Diego
|
UAE-Team Emirates | 60 | ,, |
8 |
MASNADA Fausto
|
Deceuninck – Quick Step | 50 | ,, |
9 |
QUINTANA Nairo
|
Team Arkéa Samsic | 40 | ,, |
10 |
VALVERDE Alejandro
|
Movistar Team | 35 | 0:56 |
11 |
HERMANS Ben
|
Israel Start-Up Nation | 30 | ,, |
12 |
VLASOV Aleksandr
|
Astana – Premier Tech | 25 | ,, |
13 |
FABBRO Matteo
|
BORA – hansgrohe | 20 | ,, |
14 |
TAARAMÄE Rein
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 15 | ,, |
15 |
STORER Michael
|
Team DSM | 10 | 1:27 |
16 |
BIZKARRA Mikel
|
Euskaltel – Euskadi | 5 | 1:50 |
17 |
SIVAKOV Pavel
|
INEOS Grenadiers | 5 | 2:01 |
18 |
POZZOVIVO Domenico
|
Team Qhubeka NextHash | 5 | 2:05 |
19 |
VANSEVENANT Mauri
|
Deceuninck – Quick Step | 5 | 2:30 |
20 |
CHAMPOUSSIN Clément
|
AG2R Citroën Team | 5 | 2:35 |
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