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2021ミラノ~トリノ 最後の登りでグランツールの戦いが

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1876年に初開催されており、今年で102回目となるミラノ~トリノ。

通常ミラノ~トリノは、ミラノ~サンレモの準備レースとして春におこなれるのだけど、コロナの関係でシーズン最後に開催となっている。

ジュリアン・アラフィリップは、新しいアルカンシェルを着て登場するので注目される。

 

過去10年の優勝は

  • 2020 アルノー・デマール
  • 2019 マイケル・ウッズ
  • 2018 ティボー・ピノ
  • 2017 リゴベルト・ウラン
  • 2016 ミゲルアンヘル・ロペス
  • 2015 ディエゴ・ローザ
  • 2014 ジャンパオロ・カルーソ
  • 2013 ディエゴ・ウリッシ
  • 2012 アルベルト・コンタドール
  • 2007 ダニーロ・ディルーカ

今年は誰が優勝するだろう。

 

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マゼンタ~トリノ 190km

コースプロフィール photo milanotorino

 

イタリアのピエモンテ州北部のトリノのマゼンタからスタート。途中にあるのはジモーネの短い登り。

決戦は、2度上がるスペルガの登りで行われる。

 

  1. 山岳 ジモーネ 4km・4.8%
  2. 山岳 スペルガ 4.9km・9.4%
  3. 山岳 スペルガ 4.9km・9.4%

 

スベルガの登り photo milanotorino

 

2度上がるスペルガの登りは、最大勾配が14%。短い距離ながら、平均勾配9.1%と厳しい。この登りを飛ぶように走るライダーは誰だろう。

新たに、アルカンシェルジャージで登場するジュリアン・アラフィリップか、プリモッシュ・ログリッチか、タデイ・ポガチャルか。

ただ、昨年はスプリンターが生き乗ってバトルを展開した。落とされなければ、スプリンターの競演となることも考えられる。面白い戦いを見せてくれるはずだ。

 

注目されるライダーは

  •  Deceuninck – Quick Step ジュリアン・アラフィリップ、ジョアン・アルメイダ
  •  Astana – Premier Tech アレクサンドル・ウラソフ
  •  BORA – hansgrohe エマヌエル・ブッフマン
  •  Cofidis, Solutions Crédits ギョーム・マルタン
  •  EOLO-Kometa ロレンツォ・フォルトゥナート
  •  Groupama – FDJ ティボー・ピノ、ダヴィ・ゴデュ
  •  INEOS Grenadiers アダム・イェーツ
  •  Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux レイン・タラマエ
  •  Israel Start-Up Nation マイケル・ウッズ、ダン・マーティン、フルーム
  •  Team Jumbo-Visma プリモッシュ・ログリッチ、セップ・クス
  •  Movistar Team アレハンドロ・バルベルデ
  •  Team Arkéa Samsic ナイロ・キンタナ
  •  Team DSM ティシュ・ベノート
  •  Team Qhubeka NextHash ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
  •  Trek – Segafredo ヴィンチェンツォ・ニバリ、バウケ・モレマ
  •  UAE-Team Emirates タデイ・ポガチャル

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

2年連続のアルカンシェルとなったジュリアン・アラフィリップ。新しいレインボーのバイクもすでに用意されている。

 

昨日のトレ・ヴァリ・ヴァレジーヌでは、レムコのマネをしてみたというタデイ・ポガチャル。逃げるのは、見ていても面白い。

 

アレハンドロ・バルベルデも、激坂は得意だ。間違いなく、最終局面では顔を見せてくれるはずだ。

 

イネオスからは、テイオ・ゲイガンハートも出場。

 

プリモッシュ・ログリッチは、直前のジロ・デッレミリアでも登りゴールで優勝している。今日も当然優勝候補の筆頭だ。

 

スタートではアルカンシェルが真ん中に。

 

まずは、市内をパレード走行。

 

スタートしてすぐにアタックがかかる。

 

スタート直後から飛び出したのは4人。

  1. 67 オイエラズ・カノ (Caja Rural – Seguros RGA)
  2. 85 マッティア・フラッポルティ (EOLO-Kometa)
  3. 91 ジョアン・ボゥ(Euskaltel – Euskadi)
  4. 224 ダヴィデ・オリコ (Vini Zabù)

 

メイン先頭は、 Deceuninck – Quick Step、Israel Start-Up Nation、Team Jumbo-Vismaが引く。

 

先頭には更に2人が追いついて6人となる。タイム差は最大でも3分30秒までしか貰えない。

  1. 47 ジュリ・ザノッティ(Bardiani-CSF-Faizanè
  2. 187 ケビン・ヴェルマーク(Team DSM)

 

ジュリアン・アラフィリップは、やはりアルカンシェルが良く似合う。今回のチャンピオンバイクは、シルバーも混じったとても良い配色となっている。

 

集団は、ウルフパックの攻撃で大きく分かれる。逃げをあっと言う間に吸収して、23人という巨大な先頭グループが出来上がる。

  1. ジュリアン・アラフィリップ (Deceuninck – Quick Step)
  2. ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
  3. ドリス・デヴェナインス (Deceuninck – Quick Step)
  4. ファウスト・マスナダ (Deceuninck – Quick Step)
  5. ビーターセリー (Deceuninck – Quick Step)
  6. マウリ・ファンセヴェナント (Deceuninck – Quick Step)
  7. オイエラズ・カノ (Caja Rural – Seguros RGA)
  8. マッティア・フラッポルティ (EOLO-Kometa)
  9. ジョアン・ボゥ(Euskaltel – Euskadi)
  10. マイケル・ウッズ (Israel Start-Up Nation)
  11. クリス・フルーム (Israel Start-Up Nation)
  12. レト・ホレンシュタイン (Israel Start-Up Nation)
  13. ベン・ヘルマンス(Israel Start-Up Nation)
  14. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  15. トビアス・フォス (Team Jumbo-Visma)
  16. ミシェル・ヘスマン (Team Jumbo-Visma)
  17. アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
  18. ダリオ・カタルド (Movistar Team)
  19. タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates)
  20. ヴァレリオ・コンティ (UAE-Team Emirates)
  21. マルク・ヒルシ (UAE-Team Emirates)
  22. ラファウ・マイカ (UAE-Team Emirates)
  23. ダヴィデ・オリコ (Vini Zabù)

 

集団は必死で追うけど、前のメンバーが良すぎる。

 

タデイ・ポガチャルも前でガンガン回す。

 

プリモッシュ・ログリッチに、アレハンドロ・バルベルデ、ジュリアン・アラフィリップと各チームのエースが乗っているのでペースは速い。

 

先頭からさらに4人が飛び出す。ウルフパック3人にトビアス・フォス。だが、これはすぐに捕まる。

 

ウルフパックが代わる代わる先頭でベースを上げていく。

 

ウルフパックのドリス・デヴェナインスは470Wで先頭を引き続ける。

 

山岳 スペルガ 4.9km・9.4%

登りまで1.8km。ウルフパックがベースを上げてメイン集団を追いつかせない。13秒まで迫られたが、また23秒まで戻す。

 

先頭は登りに入った。Team Jumbo-Vismaのミシェル・ヘスマンが先頭を引く。開発チームのライダーで20歳。

 

メイン集団はイネオス、FDJ、トレックが引いている。先頭に逃げを乗せてないので必死だ。

 

登りですぐに10人となる。

  1. ジュリアン・アラフィリップ (Deceuninck – Quick Step)
  2. ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
  3. ドリス・デヴェナインス (Deceuninck – Quick Step)
  4. ファウスト・マスナダ (Deceuninck – Quick Step)
  5. マウリ・ファンセヴェナント (Deceuninck – Quick Step)
  6. マイケル・ウッズ (Israel Start-Up Nation)
  7. ベン・ヘルマンス (Israel Start-Up Nation)
  8. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  9. トビアス・フォス (Team Jumbo-Visma)
  10. アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
  11. ダリオ・カタルド (Movistar Team)
  12. タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates)
  13. ラファウ・マイカ (UAE-Team Emirates)

 

後続からイネオスのアダム・イェーツが追いつく。先頭はファウスト・マスナダ。

 

更に後方からナイロ・キンタナも追いついた。

 

ウルフパック先頭でジュリアン・アラフィリップをアシストする。

 

後方から、アレクサンドル・ウラソフ、ダヴィ・ゴデュ、パヴェル・シヴァコフ、マイケル・ストーラーも追いついた。17人まで膨れ上がる。

 

ジョアン・アルメイダも先頭を引く。

 

ここで、マウリ・ファンセヴェナントがアタック!

 

一気に抜け出したぞ。

 

マウリ・ファンセヴェナントは下りを単独で下る。どこまで逃げれるかな。

 

後続は、バウケ・モレマも追いついて23人になる。タイム差はわずか11秒。

 

マウリ・ファンセヴェナントは15秒まで開いたが、後ろはパヴェル・シヴァコフが全力で引いており、10秒まで詰められてしまう。最後の登りまで逃げ切れるだろうか。

 

ジュリアン・アラフィリップは、マウリ・ファンセヴェナントの引きを生かせるか。

 

残り、8.3km。登りまであと3.5kmだ。

 

ジュリアン・アラフィリップは3番手につけている。これはアタックの準備か?

 

マウリ・ファンセヴェナントはガシガシ踏んでいる感じだけど、25秒までタイム差を開いた。これはかなり逃げれそうだ。

 

集団も登りに入る。

 

ラファウ・マイカが先頭からアタックをかける。ジュリアン・アラフィリップは後ろについてマークする。

 

この後、二人はアダム・イェーツが引く集団に吸収される。

 

アダム・イェーツは、先頭でペースを上げる。この引きで集団はバラバラに。

 

ジュリアン・アラフィリップは一気に切れてしまった。今日のエースは、ジョアン・アルメイダだ。

 

アダム・イェーツの引きでマウリ・ファンセヴェナントも捕まってしまう。

 

アダム・イェーツは先頭を引き続ける。この引きで先頭は6人に。

  1. アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
  2. ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
  3. マイケル・ウッズ (Israel Start-Up Nation)
  4. プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
  5. アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
  6. タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates)

 

ゴールまで3.2km。タデイ・ポガチャルは2番手につけていたけど、ペースが速すぎて横によけてしまう。

 

プリモッシュ・ログリッチも横によけて様子をみる。マイケル・ウッズとアレハンドロ・バルベルデは遅れてしまい、遠くに見える。

 

お~、ここでアダム・イェーツが再度アタック!

 

渾身の走りで、プリモッシュ・ログリッチとタデイ・ポガチャルが遅れる。

 

だが、プリモッシュ・ログリッチは、タデイ・ポガチャルをちぎってアダム・イェーツに追いついた。一旦わざと離してから追いついたのだろうか?

 

ジョアン・アルメイダとタデイ・ポガチャルが二人で追っている。

 

プリモッシュ・ログリッチは先頭をグイグイと引く。まるでツール・ド・フランスの戦いだ。

 

あ~、このパターンはいけない。アダム・イェーツは振り払わないとログリッチのスプリントにはかなわない。

 

タデイ・ポガチャルは、ジョアン・アルメイダから遅れ単独の4位。

 

アダム・イェーツが残り400mで早掛けをする。

 

アダム・イェーツは、一気にプリモッシュ・ログリッチを引き離した!

 

しかし、プリモッシュ・ログリッチは諦めない。

 

 

プリモッシュ・ログリッチは追いついて、アダム・イェーツに並ぶ。

 

すぐに、ログリッチはスパート。

 

ここからスパートをかけられると~。

 

アダム・イェーツは、首を振ってしまう。もう、2位確保をするしかない。ただ、作戦的には大正解だ。ゴールに近づくほどスプリント力のあるログリッチにはかなわない。

 

プリモッシュ・ログリッチはジロ・デッレミリアに続いて連勝だ。

世界選手権は48位だったが、シーズンの最後にまた調子を戻してきている。これはイル・ロンバルディアも取ってしまうかもしれない。それくらい調子の良さが際立っている。

 

アダム・イェーツは強さを見せつけたが、プリモッシュ・ログリッチを追い落とすことはできなかった。ただ、それ以外の総合エースを叩き落としたのだから凄い。

来年の走りが期待出来るというものだ。

 

 

タデイ・ポガチャルは再度、ジョアン・アルメイダに追いついて最後はスプリント。3位はジョアン・アルメイダとなる。

ただ、この登りの強いアルメイダがタデイ・ポガチャルのアシストに回るのだから、来シーズンのUAEは強くなる。

 

こちらはハイライト動画

リザルト

Rnk Rider Team UCI Time
1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 200 4:17:41
2
 YATES Adam
INEOS Grenadiers 150 0:12
3
 ALMEIDA João
Deceuninck – Quick Step 125 0:35
4
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 100 ,,
5
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation 85 0:48
6
 GAUDU David
Groupama – FDJ 70 ,,
7
 ULISSI Diego
UAE-Team Emirates 60 ,,
8
 MASNADA Fausto
Deceuninck – Quick Step 50 ,,
9
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic 40 ,,
10
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team 35 0:56
11
 HERMANS Ben
Israel Start-Up Nation 30 ,,
12
 VLASOV Aleksandr
Astana – Premier Tech 25 ,,
13
 FABBRO Matteo
BORA – hansgrohe 20 ,,
14
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 15 ,,
15
 STORER Michael
Team DSM 10 1:27
16
 BIZKARRA Mikel
Euskaltel – Euskadi 5 1:50
17
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 5 2:01
18
 POZZOVIVO Domenico
Team Qhubeka NextHash 5 2:05
19
 VANSEVENANT Mauri
Deceuninck – Quick Step 5 2:30
20
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 5 2:35

 

 

 

 

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