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アムステルゴールドレースのゴールシーンはプランツ・パイルと同じか~ まさに紙一重の勝負に

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Photo credit: bier-blog.nl on VisualHunt.com
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アムステルゴールドレースが2年振りに帰ってくる。

前回の2019年は、マチュー・ファンデルプールの衝撃的な勝ち方を見せて貰った。

昨年はローカルラップのコースで申請したが、観客を押さえられないと判断されて中止。

今年は、昨年計画されていた17kmの周回コースのままでレースは行われる。

 

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ファルケンブルグ~ベルグ・エン・テルブレイト 216.7km

Photo credit: nreijmersdal on VisualHunt.com

 

アムステルゴールドレースは、1966年から始まり今年で55回目を迎える。

フレーシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュとあわせてアルデンヌクラシックと呼ばれる。

アムステルゴールドというのはメインスポンサーのアムステルビールのブランド名。サポートカーにはしっかりと、アムステルビールの名前が入っている。

公式サイトにアクセスすると18歳以上ですかと、誕生日を入れされられるのは酒が関係しているからなのかな。実際に公式サイトではオンランインで酒を売ってある。

 

https://www.amstel.nl/amstelgoldrace/nieuws/amstel-gold-race-gaat-door-op-zondag-18-april

コースマップ photo amstelgoldrace

 

今回のコースは、上の図の赤い17kmのコースを12周。最終周は黒いコースの16kmを走る。

この地域は、コロナの規制下にある。そのため、開催都市の市長は、観光客や一般市民に対してサーキット周辺全体を閉鎖。道端への観客の立ち入りは禁止となる。

その代わり、レースは開始から終了までオランダでは長時間放送される。

 

コースプロフィール photo amstelgoldrace

 

周回コースには3つの登りがある。

  1. グールヘンメルベルグ(Geulhemmerberg) 登坂距離1㎞・平均勾配5%・最大勾配8%
  2. メレルベルグ(Bemelerberg) 登坂距離900m・平均勾配4.5%・最大勾配7%
  3. カウベルグ(Cauberg)  登坂距離800m・平均勾配6.5%・最大勾配12.8%

男子の最終周回ではカウベルグ(Cauberg)は省略される。

ジュリアン・アラフィリップはまるで世界選手権のコースだというように、38か所の登りがあり普通に走っても足の削られるコースだ。

 

10人の逃げ

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

優勝候補のジュリアン・アラフィリップ。今日はゼッケンナンバー1で出場だ。

Deceuninck – Quick Stepのメンバーは

  • 1 ジュリアン・アラフィリップ( ALAPHILIPPE Julian)
  • 2  マティア・カッタネオ(CATTANEO Mattia)
  • 3  レミ・カヴァニャ(CAVAGNA Rémi)
  • 4  マウリ・ファンセヴェナント(VANSEVENANT Mauri)
  • 5  イアン・ギャリソン(GARRISON Ian)
  • 6  フロリアン・セネシャル(SÉNÉCHAL Florian)
  • 7  ビーター・セリー(SERRY Pieter)

売り出し中のマウリ・ファンセヴェナントは、今日はアラフィリップを助けるために走ると言っている。

 

ワウト・ファンアールトは、プリモッシュ・ログリッチのアシストを受ける。手前は、グレッグ・ファンアーヴェルマートだ。

 

イネオスのエースナンバーをつけているミハウ・クフィアトコフスキ。

INEOS Grenadiersのメンバーは

  • 21  ミハウ・クフィアトコフスキ(KWIATKOWSKI Michał)
  • 22  ディラン・ファンバーレ( VAN BAARLE Dylan)
  • 23  トム・ピドコック(PIDCOCK Thomas)
  • 24  リチャル・カラパス(CARAPAZ Richard)
  • 25  ミハウ・ゴワッシュ( GOŁAŚ Michał)
  • 26  エディ・ダンバー(DUNBAR Eddie)
  • 27  ルーク・ロウ(ROWE Luke)

これまた強力なメンバーだ。

ドワルス・ドール・フラーンデレンを制したディラン・ファンバーレに、プランツ・パイル優勝のトム・ピドコック。

それに、リチャル・カラパスにエディ・ダンバーとアシストも強すぎる。注目されるチームの一つだ。

 

とても天気の良い中、スタートとなる。

 

 

残り214kmと速い段階で逃げを決めたのは10人。一気に後続から抜け出る。

  1. THEUNS Edward (Trek – Segafredo)
  2. BERNARD Julien (Trek – Segafredo)
  3. DEWULF Stan (AG2R Citroën Team)
  4. GRIGNARD Sébastien (Lotto Soudal)
  5. HAGA Chad (Team DSM)
  6. GIBBONS Ryan (UAE-Team Emirates)
  7. LAMMERTINK Maurits (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  8. VLIEGEN Loïc (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  9. SKAARSETH Anders (Uno-X Pro Cycling Team)
  10. MOLLY Kenny (Bingoal Pauwels Sauces WB)

 

残り108kmで4分のタイム差。集団はまだ大人数だ。

 

残り102kmでタイム差は4分25秒に広がっている。

 

登りでは、パウル・マルテンス(Team Jumbo-Visma)が先頭を引く。ワウト・ファンアールトは、わりと前の位置にいる。

 

残り72.2kmでロブ・パワー(Team Qhubeka ASSOS)がアタック。先頭まで3分以上あるけど一人で行く気なのかな。後ろからの合流を期待してのアタックだろう。

 

オスカル・リースベール (Alpecin-Fenix)も加わったけど、集団のペースが上がっておりすぐに捕まる。

 

次のアタックがかかる。少し抜けたけど第2集団になるかな。

 

だめだ、すぐに捕まってしまう。登りで抜け出ないと差がつかない。

 

登りでペースが上がると、常にヨナス・ヴィンゲゴーがチェックに入る。

 

エディ・ダンバーも仕掛けるが、ヨナス・ヴィンゲゴーが捕まえる。

 

先頭のペースアップで集団は割れてしまう。セルジオ・イギータ(EF Education – Nippo)も、こちらの集団にいる。

 

第2集団を作るために、先頭付近の動きが激しい。だが、決まる気配はない。

 

残り55.8kmで1分37秒まで先頭との差が縮まる。

 

集団からは次々とアタックがかかる。マテイ・ホモリッチ(Bahrain – Victorious)は何度もアタックをかけている。

 

逃げが決まりそうになるが、みんな回さない。レミ・カヴニャ (Deceuninck – Quick Step)が回せと手を出す。ここにもヨナス・ヴィンゲゴーが入っている。これも決まらない。

  • CAVAGNA Rémi (Deceuninck – Quick Step)
  • TRATNIK Jan (Bahrain – Victorious)
  • KELDERMAN Wilco (BORA – hansgrohe)

 

集団後方で落車。ボブ・ユンゲルスは背中を痛めてシーズンインが遅れていたが大丈夫だろうか?

  • MONIQUET Sylvain (Lotto Soudal)
  • マキシミリアン・シャフマン (BORA – hansgrohe)
  • サンデル・アルメ (Team Qhubeka ASSOS)
  • ボブ・ユルゲルス (AG2R Citroën Team)
  • マウリ・ファンセヴェナント(Deceuninck – Quick Step)

 

カウベルグで鋭いアタックが。これは決まるかと思われたけど失速して捕まる。

 

スーパータック使えないから、みんなドロップを持って低い姿勢で下りをこなす。

 

ディラン・ファンバーレ(INEOS Grenadiers)のアタックで、今度こそ追走集団が決まったか。先頭まで37秒だ。

  1. ディラン・ファンバーレ(INEOS Grenadiers)
  2. フロリアン・セネシャル (Deceuninck – Quick Step)
  3. サイモン・クラーク(Team Qhubeka ASSOS)
  4. ルイ・コスタ (UAE-Team Emirates)
  5. ソンニ・コルブレッリ(Bahrain – Victorious )
  6. トッシュ・ファンデルサンド(Lotto Soudal)

 

残り35.6kmで第2集団が先頭集団に追いつく。メイン集団までは36秒のタイム差。

 

集団はプリモッシュ・ログリッチが登りを引いて、前に逃げている集団を追う。

 

プリモッシュ・ログリッチは、あっと言う間に先頭集団からちぎれたメンバーを吸収。Loïc Vliegen(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)一人だけ前を逃げている。

 

イーデ・シェリング(BORA – hansgrohe)が抜けようとするが、プリモッシュ・ログリッチらが一気に詰めてくる。

 

イーデ・シェリングは捕まっても、またアタックをかけて抜けだそうとする。スタン・デウルフ(AG2R Citroën Team)と二人で逃げる。

 

先頭は16秒のタイム差。二人が追いつくか。

 

先頭は3人になるが、イーデ・シェリングはそのまま抜き去っていく。

 

一人の逃げだと泳がされそうだ。残りは23kmほど。

 

後続は集団に戻った。残りは19kmしかない。これはスプリントになるのか?

 

イーデ・シュリングはカウベルグで捕まる。

 

トレックの二コラ・コンチが仕掛けるが、プリモッシュ・ログリッチが先頭で追走。だが、ログリッチは急に失速してしまう。

 

さあ、登りでワウト・ファンアールトが出てきた。

 

なんと、プリモッシュ・ログリッチはパンクだ。これはワウト・ファンアールにとって痛い!

 

ジュリアン・アラフィリップも先頭を引く。

 

  

ワウト・ファンアールトが抜け出そうとする。

 

トム・ピドコックと二人になりかけるが、これは逃がせて貰えない。

 

先頭からミハウ・クフィアトコフスキ(INEOS Grenadiers)がアタック!

 

9秒リードしているが登りで一気に詰められて捕まってしまう。

 

ジュリアン・アラフィリップは遅れている。メカトラで集団から途切れていたマウリ・ファンセヴェナントがアシストして先頭で引く。

こいつは超人なのか?

 

トム・ピドコックがアタックだ~。これにワウト・ファンアールトがチェックに入る。後ろはミハウ・クフィアトコフスキがふたをする。

 

先頭は3人が抜け出ている。ワウト・ファンアールト、トム・ピドコック、マキシミリアン・シャフマン。

 

後続は、マウリ・ファンセヴェナント一人で引いているのでタイム差が広がるばかりだ。イネオスが先頭交代させない。

 

残り7.5kmで15秒のタイム差。このままいけば3人のスプリントだ。プランツ・パイルとメンバーが一人違うだけだ。

 

プランツ・パイルの時には、ワウト・ファンアールトは引きすぎて登りではトム・ピドコックがちぎれそうになるくらい飛ばしていた。

今度は、少しセーブしてスプリントに向かうはずだ。

 

スプリントでは勝ち目のない、マキシミリアン・シャフマンがアタックをかけるが無理だ。ワウト・ファンアールトが簡単に捕まえてしまう。

 

 

最後は、ワウト・ファンアールトが先頭。

 

ロングスプリントをワウト・ファンアールトが開始。2番手はトム・ピドコックだ。このバターンはやばくないか?

 

トム・ピドコックは追い込みをかける!

 

同時にハンドルを投げた~。

 

 

勝ったのはどっちだ?

 

スマホで最終確認の写真判定を見せてくれると、わずかな差でワウト・ファンアールトの勝ちだ~。

追い込まれていたので、てっきりトム・ピドコックが勝ったのかと思った。まさに紙一重での勝負だった。

プランツ・パイルの時には、マッテオ・トレンティンだったのが今回はメンバーがマキシミリアン・シャフマンに変わっただけ。

結局最後は、ワウト・ファンアールトとトム・ピドコックのスプリント対決となった。それにしてもトム・ピドコックの急成長は凄い。今回も本当に紙一重だ。

トム・ピドコックの次のレースはフレッシュ・ワロンヌ。ここではプリモッシュ・ログリッチ、ジュリアン・アラフィリップと対決となる。これも楽しみな戦いとなりそうだ。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 500 225 5:03:29
2  PIDCOCK Thomas INEOS Grenadiers 400 150 ,,
3  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe 325 110 ,,
4  MATTHEWS Michael Team BikeExchange 275 90 0:03
5  VALVERDE Alejandro Movistar Team 225 80 ,,
6  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 175 70 ,,
7  SBARAGLI Kristian Alpecin-Fenix 150 60 ,,
8  KWIATKOWSKI Michał INEOS Grenadiers 125 50 ,,
9  MOHORIČ Matej Bahrain – Victorious 100 46 ,,
10  VAN DER SANDE Tosh Lotto Soudal 85 42 ,,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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