ジロ・デ・イタリアが始まる前は、最後のジロであり勝利に徹すると言っていたINEOS Grenadiersのリッチー・ポート。
リッチー・ポートは、第7ステージまで総合9位でリチャル・カラパスの総合11位よりも、上位に位置していた。
だが、第8ステージで、リチャル・カラパスをアシスト。ここから、カラパスのアシストに徹して、第19ステージで予期していなかったリタイヤとなっている。
最後のジロ・デ・イタリアに関して、リッチー・ポートは詳細なブログを公開している。舞台裏をのぞいてみよう。
胃腸の不調
ジロ・デ・イタリア第19ステージの朝、このステージを完走することは、おそらく現実的でないだろうと思っていた。
BORA-hansgroheが先頭を走っていたときも、クレイジーなことをするのではなく、ただペースをコントロールするだけで、ゲームオーバーになるとわかっていたんだ。
ステージの最初からハンドルを握るのに必死で、正直言って希望はなかった。胃腸は、どんなにいいフォームで走っても、24時間、身体を壊してしまう。
クラッシュしたときとはまったく違って、フォームや体力が残っていたら痛みに耐えることができるけど、胃腸の場合はペダルを踏もうが踏まれようが、何もできない。いいところなんてないんだよ。
残念ながら、すぐに飛行機で帰国することはできなかった。翌日の夜まで滞在し、ホテルでひたすら独り占めした。でも、どうすることもできなかったんだ。
ジェイ・ヒンドレーを称賛
最終日のロードステージをテレビで見たが、最終的にはジェイ・ヒンドレーに軍配が上がった。3週間にわたり、彼は最も強いライダーであり、彼に対処できないことは何もなかった。
私たちもベストを尽くしたが、あのような長丁場のレースでは、強い者が勝つのが普通だ。
彼が強いことは分かっていたし、レースが進むにつれて、チームもヒンドレーと闘うことになると分かっていた。
ジェイの走りは実に見事だった。イネオスは「シェルショック」を受けたと書いてあったが、それはどうだろう。彼がいい走りをすることは予想していたが、まさかあんなにいい走りをするとは思っていなかっただけだろう。
また、ジェイがオーストラリア本国で高い評価を得ていることも嬉しいことだ。
私もオーストラリア人で、イネオスのライダーでもあるが、オージー・ルール・フットボールやラグビーなどのスポーツではなく、自転車競技がスポーツ紙で取り上げられるのは良いことだ。
これは、オーストラリアのサイクリング界にとって素晴らしいことだ。
思い通りの結果にはならなかったが、それでもジロを楽しむことができた。チームはとてもいい雰囲気だったし、キャンプではほとんどストレスがなかった。
僕のグランツールの旅がそれで終わるなら、それはそれで仕方がない。また、イネオスは将来のために作られたチームであることも知っている。
若い選手がたくさんいて、彼らが成長していく姿をチーム内で見ることができるのは素晴らしいことだ。
ジロで大活躍したベン・トュレットのようなライダーを見れば一目瞭然だろう。
彼のようなライダーが、これからのチームの未来なんだ。ジロが終わってしまったことは残念だが、この経験から良い思い出をたくさん作るつもりだ。
シーズン後半に備える
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次のレースがどうなるかわからないけど、家に帰ってからは、数日間ゆっくりするつもりだ。まだ100パーセントの状態ではないし、ハンガリーに行ってから、家族と一緒に過ごすのを楽しみにしている。
休み明けには、チームと一緒にシーズン後半戦を見据えて、目標を設定したいと思う。でも今は、ゆっくりとくつろぐ時間だ。
ジロのブログを楽しんでいただけたら幸いです。私の最後のグランツールにお付き合いいただきありがとうございました。
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