元アワーレコード保持者からアタッカーに変身したヴィクトール・カンペナールツは、住みなれたベルギーからスペインに移住している。
今年は、タイムトライヤルにも少し力を入れるようだが、住み慣れたベルギーの地を離れての生活はどうなのだろうか?
スペイン移住の理由
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ヴィクトール・カンペナールツは、ベルギー東フランドル地方ガーフェレから、スペインのマラガ東の賃貸住宅に移り住んでいる。
マラガは、地中海に面したアンダルシア地方にあり、年間300日以上が晴れ。冬場の平均最高温度は18℃というから、とても温暖な地域だ。
移住をきめた理由については?
それは僕のガールフレンドである彼女の人生にとっても大きな変化だったが、彼女はそれを受け入れてくれた。
僕たちは彼女の薬局を解散し、すべてを売った。それは大きな一歩だった。でも、その理由は、薬局は基本的に人生のどの時点からでも始めることができる。
一方、自転車競技のキャリアをあと3年も先延ばしにすることはできない。彼女はその気になったし、ベルギーのこの冬の悪天候を見ると、それは正しい決断だったと思う。
昨年のツール・ド・フランスの後、僕たちは家を探し始めた。キッチュな装飾が施された家を見つけたんだけど、2人とも気に入っちゃった。
家中の壁が絵で埋め尽くされていて、普通の壁は5平方メートルもないと思う。馬の絵だけの部屋もあれば、猫の絵だけの部屋もある。裸の女性しか描かれていない部屋もある。
それがゲストルームだ。11月にアルノー・デリーが訪れたとき、彼はそこで寝ていた(笑)
ゼロから構築するのは大変だったのでは?
ORBEAを通じて、すぐに何人かの人と知り合いになった。ツールの後、彼らのバイクを極秘裏にテストしに行ったとき、かつてブエルタで水玉ジャージを獲得したルイス・アンヘル・マテと接触させてくれた。
ルイスの紹介で知り合いが増えて、今はいいトレーニンググループができている。でも、平穏で静かな時間を過ごせるのもいいことだよ。
マラガでのトレーニングはどう?
昨年のこの時期より、すでに37時間24分多くトレーニングしている。それから、この準備の時点で3回ほど体調を崩していた。今は一度も、トレーニングをサボる必要さえない。それは天候によるところが大きいだろう。
この新しいアプローチが有効であることを結果で証明することはできない。スペインで上り坂を5時間トレーニングするのと、ベルギーで雨の中を5時間トレーニングするのとでは、大きな違いがある。
ここでは有酸素性閾値に近づくことができる。その方が効率的なトレーニングだと言われている。そのゾーンに近いところをより頻繁に走ることで、ミトコンドリアの生成が促進される。
そして、ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーのような、今日最も多くのレースで勝利しているライダーは、実際にミトコンドリアが最も発達している。その点で、これはトップの成績につながるはずだ。
スペインの温暖な地ならば、トレーニングもはかどるのは間違いない。多くのチームがキャンプ地にスペインを選んでいるのは、トレーニングに最適だからだ。
Lotto Dstnyの2023年のUCIポイント獲得ランキングはプロチームながら9位。チームは更なる飛躍を目指している。ヴィクトール・カンペナールツの活躍も当然必要だ。
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