エリア・ヴィヴィアーニは、2020年にフランスのコンチネンタルチームであるコフィディスに移籍する。
来シーズンのエリア・ヴィヴィアーニの目標は、春のクラシック、ツール・ド・フランス、そして東京オリンピックでのオムニウムのタイトル防衛が最大の目標となる。
だが、イタリア人であるエリア・ヴィヴィアーニはジロ・デ・イタリアには出ないという。
ジロに出ない理由は?
エリア・ヴィヴィアーニはコフィディスに移籍するに当たって、2020年にはコフィディスがワールドツアーチームに昇格すると知っていたと思われる。
ワールドツアーチームになれば、グランツールは全て出場権を得ている。だからエリア・ヴィヴィアーニはジロ・デ・イタリアにもツール・ド・フランスにも出場出来るはずだ。
母国のライダーということでジロでは、イタリア人のヴィヴィアーニに対する期待も大きい。
だが、それでもエリア・ヴィヴィアーニがジロをスキップする理由はオリンピックにあるようだ。
A beautiful day at Vallese di Oppeano [my hometown], where a monument dedicated to my victory in the Rio 2016 Olympics Game was inaugurated. A huge thanks to the whole city community. I hope to give everyone new emotions in Tokyo 2020 and why not the reason for new monument… 😀 pic.twitter.com/fT1o1nq4Db
— Elia Viviani (@eliaviviani) November 23, 2019
上のツイートの写真は、2016年のリオデジャネイロオリンピックでエリア・ヴィヴィアーニがオムニウムで金メダルを取ったことを記念して最近建てられたものだ。
それについては、エリア・ヴィヴィアーニもツイートの中で少し語っている。
地元での期待は、ジロで活躍してくれることも大切だが、4年に一度しかないオリンピックでの金メダルというのは価値が高いものと考えられているようだ。
国の威信もかかってますからね。地元でもエリア・ヴィヴィアーニが金メダルを取ってくれることに大きな期待があるのがわかりますね。
オムニアムとは
オムニアムは1日に4種目を争うレース。
- スクラッチ
- テンポレース
- エリミネーション
- ポイントレース
それぞれの種目の説明は以下の記事の中で書いているので割愛。
春のクラシックの目標
エリア・ヴィヴィアーニの春のクラシックの最大の目標はミラノ~サンレモだ。2017年には9位でフニッシュしており相性は良い。
クラシックでは、最後に集団でのスプリントというのは中々ないが少ないチャンスを手に入れなければならない。
2020年シーズンは、ロードとトラックの両立をはかるために忙しいシーズンとなりそうだ。
やはり、ジロとツールとの格付けを考えるとツールのほうが上だ。2014年にもツールに出ているが、その時にはまだトップスプリンターとしての力はなかった。
今年、ツール・ド・フランスに出場して1勝をあげたことは、世界のトップスプリンターとしての地位確立のためにも重要な布石だったとも言える。
エリア・ヴィヴィアーニは、オリンピックと共に、ツール・ド・フランスで世界のトップスプリンターと戦うという大きな目標がある。
こちらのほうが彼にとって、とても大きなチャレンジだと思う。
ジロ・デ・イタリアでの勝利はなくなるが、代わりに大きな勝利を手にするかもしれない。
エリア・ヴィヴィアーニはジロをスキップすことによって、2020年に大きなやりがいを持ってシーズンを迎えることになる。
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