Jumbo-Vismaは、まだ発表されていないCervelo S5のアップデート版でツール・ド・フランスに参戦している。
2021ツールでは、開幕週に大クラッシュしたプリモッシュ・ログリッチに変わって、アシストのヨナス・ヴィンゲゴーがJumbo-Vismaのリーダーとして終戦を迎えた。
結果は総合2位。今年は、プリモッシュ・ログリッチと何でエースとして参戦している。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、今シーズン序盤は不調だったが、ツール前からコンデションを上げて、ツール第8ステージ終了時点で総合2位につけている。
未発表のCervelo S5
CerveloがUCI(国際自転車競技連合)の機材規則改正を機に、ヘッドチューブ、ダウンチューブ、シートチューブ、シートポストなど、多くの要素をより深いプロファイルに変更している。
フォークの脚も以前より少し深くなり、フォーククラウンはさらに後方へ伸びている。
正面から見ると、外付けのフォークステアラーがスリム化されたように見える。
さらに後方では、トップチューブとシートチューブの接合部に、従来のS5よりも傾斜がつき、ボトムブラケット周りが全体的に高く伸びている。
シートステーは以前とは少し違う形状で、Di2ワイヤーはドロップアウトの上の高い位置でフレームから出ている。
デザイナーは既存のS5を、エアロゲインを求めて新しい規則が許す限りディメンションを押し上げたと言ってよいだろう、確かなことは公式発表を待たなければならないが。
UCIのフレーム規制緩和が大きく影響している。
Cervelo S5は、2019年モデルで登場し、同社は時速40km/hで2014年バージョンより5.5Wのエアロセーブを主張している。
Cerveloは2019年モデルの発表の際に以下のように述べている。
最も顕著なビジュアルとパフォーマンスの変化は、バイクの前部に現れます。エアロコックピットのコンセプトを一新し、エアロ性能の大幅な向上を実現しました。
ケーブルは完全内部配線とし、電気式、機械式の変速に対応するとともに、調整のしやすさを確保しました。
ステム高やバーの傾きは、ケーブルを取り外すことなくスペーサーで調整でき、一般的なエアロバイクとは比較にならないほどシンプルに調整できます。
Jumbo-Vismaの最新のS5のコックピットは、以前と同じではないにしろ、似たような形状に見える。
V字型のステムが機械式変速ケーブルを完全に隠すことを可能にしている。
ステムは、ケーブルの曲がる角度を最小限に抑えるように特別に設計されており、ライダーは完璧なシフティング/ブレーキングと、隠されたケーブルの完全なエアロ効果の両方を得ることができる。
ステムのV字型形状は、ライダーの腕の間を流れる高速気流の妨げにならないように設計されている。
この高速な空気の流れは、トップチューブに沿って、ライダーの太ももを通り、シートポストを通過して維持されるという考え方だ。
Jumbo-Vismaのバイクには、最新の12速シマノ・デュラエースDi2 9200グループセットが装備されている。
ヨナス・ヴィンゲゴーのバイクには、最新のパワーメーターが搭載済みだ。
一方、ワウト・ファンアールトのバイクには、シマノの11速パワーメーターが搭載されている。全てのバイクが12速ではないようだ。
ここにも、パーツの供給不足の影響は出ている。
Jumbo-Vismaのホイールもシマノ製。ヨナス・ヴィンゲゴーとワウト・ファンアールトのバイクにはデュラエースC50が装着され、Vittoria Corsaタイヤが装着されている。
サドルはFizik製で、カーボンレールのAntaresが各選手から選ばれている。
新型S5は、2022ヴォルタ・アン・アルガルヴェで、パスカル・エーンクホーンが。オンループ・ヘットニュースブラッドでは、ワウト・ファンアールトが乗っていたが、今回のツールでは全員が新型に乗っている。
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