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SpecializedとRovalがチューブーラー対応ホイールを作らない理由とは?

https://rovalcomponents.com/collections/road/products/alpinist-clx機材情報
photo rovalcomponents
この記事は約7分で読めます。

Rovalは今シーズンに新しいホイールを2つ発表した。

同社の最軽量ホイールとなるAlpinist CLXクリンチャーホイールを発表。

 

その後、Roval Alpinist CLホイールはハブを交換して新たに発表。

だが、これらのホイールはクリンチャー専用のホイールだった。

何故、Rovalはチューブラーホイールへの投資を止めてしまったのだろうか?

 

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クリンチャータイヤの使用

 
 
 
 
 
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Stop the presses and let the champagne flow! @alafpolak just won in @letourdefrance and is now in yellow! #No29in2020 #WayToRide Photo: @gettysport

Deceuninck – Quick-Step Team(@deceuninck_quickstepteam)がシェアした投稿 –

 

Specializedによると、Bora-​​HansgroheとDeceuninck–Quick-Stepは、同社のチューブラー、クリンチャー、またはチューブレスオプションを自由に使用できる。

Rovalによると、最速の選択肢はしなやかクリンチャータイヤだという。

事実、ジュリアン・アラフリップは2020ツール・ド・フランス第2ステージで使ったのはAlpinist CLXクリンチャーホイールにSpecializedのクリンチャータイヤTurbo Cottonだ。

そして、トニー・マーティンは、スペシャライズドのコットンクリンチャーとラテックスインナーチューブで2014世界選手権個人タイムトライアルを獲得している。

同様のセットアップは、最高のチューブラーよりも優れた転がり抵抗の利点があるため、タイムトライアルイベントで何度も見られている。

 

チューブレスの開発はやめたのか?

Specializedは2019年、チューブレスタイヤのSpecialized Turbo RapidAir発表している。そして、このタイヤはツール・ド・フランスでも使われた。

 

photo Roval

Specializedは、同社のSW Tuobo Allround Tubularとの比較表を出している。


左側の図の説明

コーナリング性能の比較

  • はドライの場合。はウエットの場合
  • どちらも、Turbo RapidAirの性能が上回っている

 

右側の図の説明
転がり抵抗の比較
  • 26mm。7気圧。時速40km/hでの比較
  • チューブラーよりも Turbo RapidAir の転がり抵抗が少ない

 

このように、Specializedは昨年までチューブレスの開発に力をいれていたはずだ。

それが一転して、クリンチャータイヤ専用のホイールを作り出してきた理由を探ってみよう。

 

ころがり抵抗

タイヤのスピードを決定付けるものに転がり抵抗がある。

Specializedもタイヤを開発しており、以下のタイヤを比較している。

  1. Turbo Cotton 26クリンチャー
  2. Rapid Airチューブレス
  3. AllRound 3チューブラー

 

photo Specialized

AllRound 3チューブラーの転がり抵抗と比べて、Turbo Cotton 26クリンチャーがずば抜けていることがわかる。

ワット数については、データを公開していないが、少なくともホイールとタイヤの組み合わせで間違いなくクリンチャーの転がり抵抗が少ないことがわかる。

これは、Specialized独自のテストであり、全てのタイヤの中で高速と言う訳ではない。

 

重量

山岳レースではタイヤとホイールの重量は決定的要素となる。ライダーに軽量ホイールを与えると実際に軽く、心理的影響も大きい。

 

以下は、ホイールとタイヤの重量を表した比較表。

photo Specialized

 

ジュリアン・アラフリップが勝利した組み合わせは、Alpinist CLXクリンチャーホイールにクリンチャータイヤTurbo Cotton。ホイールとタイヤの合計重量は1,880gとなる。

比較するのは、スぺシャライズドがサボートするチームが使う、CLX32チューブラーホイール。この場合には1,941gとなる。

CLX32とAlpinist CLXを比較すると、同じリムハイトでも重量はAlpinist CLXのほうが軽く仕上がる。重量だけ考えるならばAlpinist CLXのほうが良いことになる。

だが、重量の問題は太いタイヤとリムが一般的になってきた現在ではあまり大きな問題ではなくなっているのかもしれない。それよりも空気抵抗や転がり抵抗のほうが重要になりつつある。

 

空力抵抗

photo Specialized

リム形状のみに基づいた新しいRapide CLXクリンチャーは、古いCLX 50チューブラーよりも確かにエアロ性能は向上している。

だが、ヨー角が広がるにつれてAlpinist CLXは抵抗が増えている。これは軽量化を最大化することを目的とした新しい、より狭いリム形状の結果だ。

だが、プロレースで降下している時のヨー角はそれほど極端になることはない。いずれにしても空気抵抗の差は小さい。

山を上がるときには、空気抵抗よりも重量のほうが優先されるということだ。

 

クリンチャーが絶対ではない

Specializedが今後、チューブーホイールを全く作らなくなるということは断言出来ない。

新しく発表した、Alpinist CLXクリンチャーホイールも軽量ホイールという位置づけだ。実際、プロレースでは、パンクした場合のリスクが一番重要となる。

チューブラーならば、パンクしたまま走ることが可能。それはタイヤ交換までに失う時間を最小限にすることが出来るからだ。

Specializedが主張する最速のセットアップであるTurboブチルまたはラテックスチューブを内蔵したTurbo Cottonクリンチャーは、最小限のサイドウォール保護しか提供しない。

セットアップは、耐久性ではなく速度を重視して構築されている。

現時点では、SpecializedとRovalはチューブ付きクリンチャーを維持しており、プロのライダーにとって最高のパフォーマンスを発揮すると考えている。

だから、クリンチャーホイールを新しく提供したと考えられるが、この未来が今後どうなっていくのかは、これからのテクノロジーの発展にかかっているだろう。

数年後にチューブレスに戻っているかもしれない。現在、Specializedが最も最速であると考えるホイールはクリンチャーだ。今後のSpecializedの動向に注目しておこう。

 

 

 

 

 

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