2021年のUCIの規制に関するルールが変更されることがリークされた。
変更されるのはバイクのフレームについて。これまで厳格なルールでフレームの自由度というのはなかった。
新しい規定は、ロード、トラック、タイムトライアル、シクロクロスバイクに適用され、許容されるチューブの寸法、形状、さらには「シートチューブエクステンション」(シートポスト)の位置に関して、設計の自由度を大きく広げる内容となっている。
緩和されることで、空力に有利になることと、軽量化も簡単に出来そうだが6.8kgの壁については言及がない。
最小厚さに関する新しいルール
これまでのルールでは、フレームのチューブはどの方向にも2.5〜8cmの範囲に規定されていた。
近年、UCIは、フォーク、シートステイ、チェーンステイに関連してこの決定を緩和しており、最小厚さ1cmまで許可されている。
これが以下のように変わる。
・シートステイとチェーンステイに関しては1cmの規定も撤廃
どんなバイクが登場可能かというと、トップチューブが板状でも良いのだ。
たとえば、イタリアのカスタムバイクメーカーのTitici F-RI02エアロロードバイク。
トップチューブは薄いが、振動吸収性能は高い。実際にはこのバイクのトップチューブは8mmなのでOKではないのだけど。
シートステイとチェーンステイに関しては1cmの規定も撤廃されるのだから、物凄く細いステイが登場してくるでしょうね。
バイクの設計がかなり変わりそうで面白い!
タイムトライアルとロードバイクの形状ルールが融合
現在のUCIの技術規制では、
- ロードバイク、トラックバイク、シクロクロスバイクに適用されるセクション
- タイムトライアルおよび特定のトラックバイク用
2つのルールが存在する。
そして、タイムトライヤルバイクとトラックバイクの場合には、以下のようなルールがあった。
数字が小さくて見えにくいが、前三角のフレーム部分は80mmまでタイムトライヤルバイクではOKとなっている。
この場合には、さらに空力的に有利になるフレーム設計が可能となるはずだ。
トップチューブの上にシートチューブなくてもOK
これまでのルールでは、トップチューブの上にシートチューブがなければいけなかった。
自転車なのだから、ちゃんと自転車に見えないといけないということだ。だが、このルールも撤廃される。
たとえば、BMCのTimemachineバイクだが、シートチューブの上に延長されていない。これも新しいルールではOKとなる。
こうなると、バイク設計の自由度もかなり上がってくるのは間違いない。これまでのありきたりのフレーム形状から脱却できる可能性はとても高い。
新たなファンの獲得にもつながるし、これで空力的に有利なバイクも簡単に出来てくるかもしれない。
実際に2021年からルールが変更されれば面白いバイクが登場してくること間違いなしだ。
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