4月1日から導入されたボトル廃棄に関するルールで、すでにレースから一発退場となったライダーが出ている。
男子ではミヒャエル・シェアー(AG2R Citroën Team)。
女子ではレティシア・ボルゲーシ(Aromitalia – Basso Bikes – Vaiano)。
ミヒャエル・シェアーなどは沿道のファンに向かって投げているのに失格なんだから、そりゃあ怒りますよね。
UCIはこれらの苦情に対してアルデンヌクラシックに先駆けて、4月17日からルールを緩和して対応することを発表している。
UCIのルール緩和の内容
When you realize you forgot new UCI regulations. pic.twitter.com/A9icwa1FIX
— Cycling out of context (@OutOfCycling) April 4, 2021
新しいルールでは、ワンデイレースでは一発退場だったのが
- 1回目の違反 罰金とUCIポイントの減点
- 2回目の違反 失格
一発退場というのはなくなっている。
1回目の違反に対しては、イベントクラスに応じて100〜500スイスフランの罰金。ポイントは5~25ポイント。
ステージレースでは
- 1回目の違反 罰金 UCIポイントの減点
- 2回目の違反 1分間のペナルティ
- 3回目の違反 失格
100から500スイスフランとイベントのクラスに応じて5から25ポイントの減点となる。
以前の規則では、罰金、UCIポイントの控除、最初の違反に対する30秒の時間ペナルティ、2回目の違反に対する2分の時間ペナルティ、および3回目の違反に対する失格が規定されていた。
少しだけ、ステージレースの罰則も緩やかになっている。
ただ、海外サイトvelonewsの情報によると、ライダーはボトルを直接ファンに渡す場合はOKだと規定されているらしい。
UCIのサイトをみても、情報が見当たらなかったので確認出来ていないが、登りとかなら直接渡すことも可能だ。
The KID.
Guy Niv: “Honestly, I needed the bottle. It was just the start of the climb, and I knew how hard it was”.
But the HEART ❤️ dictated his response.
Niv: “I guess I could not refuse him. His face full of passion and enthusiasm for the sport. To us. So I could not resist”. pic.twitter.com/R7QospmVnL— Israel Start-Up Nation / Israel Cycling Academy (@TeamIsraelSUN) February 9, 2020
Israel Start-Up Nationのガイ・ニブ(Guy Niv) が沿道の小さなファンにボトルをプレゼントしている。
まだ、登りがあったのでボトルを渡すのは苦しかったけど、応援してくれていた子供に対する優しい気持ちだ。
せめて、こういった光景がまだ見られることを期待したい。
環境配慮もわかる。完全に拾えない場所に投げるのはいけない。レースキャラバンでライダーとの衝突や車両との衝突回避もわかる。
けど、もう少し考慮も必要だろう。何時間も沿道で待っている楽しみもなくなってしまう。
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