最近のプロライダーは、空力的な優位性を得るために、ブレーキレバーを内側に移動させた小型のハンドルバーを使用することが多くなっている。
前面投影面積を小さくすることで、よりコンパクトになり、より少ないエネルギー消費でより速く走ることができるからだ。
それは、サイクリストの夢ではないだろうか?
しかし、UCIはこのハンドル幅についても規制をしようとしているらしい。
狭いハンドルのメリット
当然といえば当然だが、狭いハンドルでブレーキレバーを内側に向けて、ブレーキレバーを握れば、空力的なアドバンテージが非常に大きい。
時速45kmで走ると、1cmハンドルが狭まれば2ワットほどパワーを削減できる。
つまり、42cmのハンドルバーから38cmのハンドルバーに変更すると、「タダ」で7〜8ワット得られるというわけだ。
このメリットは非常に魅力的で、すでに28cmのハンドルバーで実験が行われており、時速45kmで20ワット以上節約できることになり、巨大な贈り物だと言える。
UCIはハンドルバーの最小幅を検討
このようにハンドルがどんどん小さくなっていくことに、誰もが満足しているわけではない。やはり、安全面でのリスクも伴う。
国際自転車競技連合(UCI)は、
非常にデリケートな問題だ。ハンドルの大きさだけでなく、シフターの位置 も重要なんだ。後者については、ハンドルの幅の下限を設定することが求められている。
UCIでは現在、そのことについて様々な議論が行われている。6月に行われる次の委員会では、必ずその議論が行われるだろう。
ただ、プロはハンドリングスキルも高い。
トラック選手などは、最初から狭いハンドルで競技を行っている。プロで使用しているライダーで問題となることはまずないと思えるけど。
ジュニアの問題
プロにとっては、ハンドルが小さくてもまだ使えるかもしれない。
だが、問題は若者をどうするかということだ。
例えば、オランダではすでにジュニアシリーズでシフトレバーをハンドルに直角につけることが禁止されている。
だが、ベルギーではまだそのようなルールはない。
プロのサイクリストがすることは、ジュニアでも模倣される。まずは、ステアリングスキルを身に着けることが重要ということか。スキルのレベルも違うし。
来年には、ヴィクトール・カンペナールツもレムコ・エヴェネプールも、普通のハンドルで走っているかもしれない。
そうなると、逃げでもメリットもなくなり、面白みもなくなるかも。
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