UCIワールドツアー2024の開幕まであと数週間となった今、UCIは来シーズンのライダーの健康を守るための対策を発表している。
UCIの安全対策の中で最も新しい要素は、ロードレース中の高熱状況に対処するためのプロトコルで、最終的な承認後、シーズン序盤に導入される。
高温プロトコル
2023年は、ついに地球沸騰化時代に入った。誰もが、異常気象を経験しており、12月でも気温が上がったり、今は大雪になったり。
外を走る自転車競技は、これから難しくなるかもしれない。
2019年のツール・ド・フランスも暑かった。38度を越える気温の中では外にいるだけでも厳しい。まして全力で走るなんて。サガンも暑すぎると苦情を言っていた。
Cofidisのエース、ギヨーム・マルタンも警鐘を鳴らしている。
UCIが発表したプロトコルは、2015年にUCIが導入した「異常気象プロトコル」に追加されるもので、猛暑に関連するものだけでなく、すべての悪天候を対象とする。
ここ数年、世界が直面している気候の変化を踏まえ、UCIは暑い気候の中でロードレースを開催するための最適な条件をより明確にし、猛暑時の新たなプロトコルを設けたいと考えている。
このプロトコルの要素は、異常気象が発生した場合の既存のプロトコルと同じ。
大会のコンディションがそれを必要とする場合、UCI、チーム、選手、主催者の要請により、委員会会長がワーキンググループを招集し、選手の健康と安全に対するリスクを軽減するための行動計画に合意する。
何度になったら中止とか、具体的な数値は決められていない。
推奨事項としてあげられているのは、
- スタートゾーンを日陰のエリアに移動
- レース中にチームに冷たい飲み物とクラッシュアイスを提供
- 給油するバイクの台数を増やす
- スタート時刻を変更する
- レースのセクションを無力化する可能性がある
これらの措置は気候条件の厳しさに応じた推奨に過ぎない。これまでも、大会主催者が実行していたり、参加するチームも対策を練ってきている。
チェコのプラハで開催される次回会議での承認を得るためにUCI管理委員会に提出される予定となっている。
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