2022年のロードシーズンがほぼ終わりを迎えている時に、マレーシアで、ツール・ド・ランカウェイが3年振りに開催される。
ツール・ド・ランカウェイは、アジア最大のロードレースであり、過去には日本人がベストアジアライダー賞も獲得している。今年はワールドツアーチームが6チームも参加。
Lotto Soudalからは、世界一の逃げ屋といわれるトーマス・デヘントも出場する。
レース数の多さ
LINE-UP:
For one of the last races of the season, we’re competing outside of Europe as eight days of racing in Malaysia await for these six guys pic.twitter.com/bQiqPkapB0
— Lotto Soudal (@Lotto_Soudal) October 10, 2022
Lotto Soudalのツール・ド・ランカウェイのメンバー
- 21 カルロス・バルベロ
- 22 トーマス・デヘント
- 23 ジェラド・ドリズナー
- 24 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ
- 25 シルヴァン・モニケ
- 26 リュディガー・ゼーリッヒ
Lotto Soudalは最後まで戦いを諦めない。残りのレースにメンバーを送り続ける。
- 10月8日 ツール・ド・ランカウェイ
- 10月9日 ジロ・デル・ベネト
- 10月16日 ジャパンカップ
- 10月16日 べネトクラシック
- 10月16日 クロノ・デ・ナシオン
トーマス・デヘントは、これまでもシーズンのレース数が最も多い選手の一人だった。グランドツアーの出場も多く、集団の先頭を引く姿は見慣れた光景だ。
- ツール出場 9回 ステージ優勝2回
- ジロ出場 6回 ステージ優勝2回 2012総合3位
- ブエルタ出場 8回 ステージ優勝1回 2018山岳賞獲得
3つのグランドツアーを一度に走った2019年には94レースも走っている。しかし、2021年にはオーバートレーニングで燃え尽き症候群にかかってしまったことも。
2022シーズンも、すでに89レース走っている。ランカウェイも走ると97レースとなる。プロトンで最もタフなライダーの一人だ。
トーマス・デヘントは、ランカウェイのレース前のインタビューで以下のように語っている。
私はすでに89レース日を過ごした結果、シーズンを終了していた。しかし、チームはまだ4レースを行う。ライダーが欲しかっただけだ。
チームは私にここに戻ってくるチャンスを与えてくれた。私はいつもよりユニークなレースをするのが大好きなので、もう一度コーチングを再開したんだ。
シーズンの初めには意図的ではなかったが、シーズンの終わりはそうでもない。
私はチームの降格問題は、すでに終わった戦いだと信じている。1000ポイント以上離れている。スタッフの多くは、過去1~2週間で、ワールドツアーにとどまるのが難しいと感じていると思う。
それでも、同じプログラムを続け、レースに戻ることにした。
ファクターがなくなったので、もうここには来ないと言ったかもしれないが、それでもこのレースを称えたいし、やる気のあるチームと共にここにいる…。
勝利のためにここにいるんだ。UCIポイントだけが、ここに戻ってくる唯一の動機ではないことは明らかだ。
すでに、チームのメンバーも降格することはわかっている。ただ、来シーズンは全てのワールドツアーに参加できるし、拒否権もある。それほど悪いことばかりではない。
トーマス・デヘントが、ランカウェイを走るのは初めてのことだ。シーズンの当初には考えられなかったことだろうけど、チームのためだ。
ランカウェイはスプリンターステージが多いので、トーマス・デヘントが逃げるチャンスもあるはず。ただ、今年はプロチームも5チーム参加しており、レベルは過去最高。欧州のレースと変わりない。
トーマス・デヘントには、アジアのライダーに、欧州の本場の逃げのパワーを見せて貰いたい。アジアのライダーがついていけるかな。
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