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新城幸也に続いて、別府史之まで骨折リタイヤ オリンピック選考はどうなるのか?

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https://twitter.com/Fumybeppu
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新城幸也選手の骨折は、タイ合宿での出来事。タイ合宿最終日の3月13日に、下りで飛び出してきた犬をよけきれずに落車してしまった。

左肘頭骨骨折と左大転子部裂離骨折。現在はリハビリ中とのこと。

それに続いての別府史之選手までもが骨折とは~。

ワールドツアーチームに所属する日本人は二人しかいないのに、この二人がリタイヤすると日本のUCIポイントの獲得数は激減してしまうのではないかと思いました。

UCIポイントを獲得する方法についてイマイチわかってなかったのでメモ記事は別に作成しました。

 

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別府史之選手の出場したレースは

GPドゥナン(UCI1.HC)でのゴール手前200mでおこった、2位争いのスプリントで落車。

ベルギーで手術するということなので、早期の回復が見込まれます。

鎖骨意外にはケガがないといいながらも、ツイッター見ると膝から血が流れてますけど~。お大事にというしかありません。

 

2019.3.30追記

こちらのGPドゥナンのレースのカテゴリーについて調べてみました。

疑問となったのは、良く目にするUCI1.HCとか、UCI クラス2とかあるレースです。

このUCI1.HCの意味は?
これを知るには、まずはチームのカテゴリーから勉強しないといけないようです。
最初は、この記事にくっつけて作成していたのですが、あまりにも長文になったので、別記事を作成中です。
 
別府選手は、ワールドツアーチームに所属する選手なので、UCIコンチネンタルサーキットのレースに出ても、UCIポイントは付きません。
 
GPドゥナン(UCI1.HC)は、UCIヨーロッパツアーのUCIコンチネンタルサーキットのレースです。ヨーロッパツアーは年間300以上ものレースが各地で開催されています。
特に、GPドゥナンはHC(超級)クラスなのでワールドツアーチームのメンバーも多数参加しています。
 
そして、GPドゥナンで優勝したのは、先日ゴール前で落車して、救急車で運ばれた男。翌日には、フランドルで試走していたというから驚き。残り12キロ付近の石畳区間からアタックして独走優勝。やっぱり規格外の男ですね。
 
 
日本人で、ワールドツアーチームに所属している選手は、別府選手と新城選手だけですが、彼らがUCIポイントを獲得しようとしたら、ワールドツアーレースに出場するか、各国のナショナル選手権(全日本選手権)か、アジア選手権・UCI世界選手権とかに限られてきます。
 
オリンピック代表選考にも響いてくる問題なので、ポイント獲得が二人共現在出来なくなっているのは、とても深刻なことだと思います。
 

日本でのオリンピック選考の内容

第32回オリンピック競技大会の選手選考基準

  1. 選考時にJCF強化指定を受けている選手
  2. 2001年12月31日以前に生まれた選手
  3. 2019年10月27日付けUCI個人ランキング10ポイント以上獲得者

(選考対象期間:2019年1月1日〜2020年5月31日)。

・ランクA(係数10)

主要UCIワールドツアーステージレースの総合成績及びステージ順位(山岳コース)、アップダウンの厳しい主要ワールドツアーワンデイレースでの獲得UCIポイントに10を掛ける(例:ツール・ド・フランス総合50位⇒20Px10=200P/L-B-L35位⇒20Px10=200P)

・ランクB(係数6)

「ランクA」以外のワールドツアー及び世界選手権ロードレースでの獲得UCIポイントに6を掛ける(例:ツアー・ダウンアンダー総合50位⇒10Px6=60P/フレッシュ・ワロンヌ35位⇒8Px6=48P)

・ランクC(係数4)

:ヨーロッパツアーHC及び1クラスの10位以内及びステージ3位以内の獲得UCIポイントに4を掛ける(例:ブエルタ・ア・アンダルシア総合10位⇒35Px4=140P)

・ランクD(係数3)

「ランクC」以外のヨーロッパツアーHC及び1クラスでの獲得UCIポイントに3を掛ける(例:K-B-K20位⇒5Px3=15P)

・ランクE(係数2)

ヨーロッパツアー2クラス及びツアー・オブ・ジャパン個人総合成績での獲得UCIポイントに2を掛ける(例:ツアー・オブ・ジャパン総合優勝⇒125Px2=250P)

・ランクF(係数1)

全日本及びアジア選手権を除く、上記「ランクA/B/C/D/E」以外のレースでの獲得UCIポイント(例:ジャパカップサイクルロードレース優勝⇒200P)

・ランクG(係数0.5)

全日本選手権ロードレースでの獲得UCIポイントに0.5を掛ける

・ランクH(係数0.2)

アジア選手権ロードレースでの獲得UCIポイントに0.2を掛ける

この選考基準を見ると、海外でのレースでの成績の比率がとても高いです。全日本のタイトルを取ってもポイントが半分というのは厳しい選考基準かと思います。

https://twitter.com/Fumybeppu

日本人選手が、国内だけでUCIポイントを稼ごうとすると、

ツアー・オブ・ジャパン(2.1)
  • 各ステージ順位獲得ポイント=合計352P
  • 個人総合時間順位獲得ポイント=合計269P
  • 個人総合時間順位リーダージャージ着用ポイント=合計56P
  • 合計獲得ポイント=677P
 
ツール・ド・熊野(2.2)
  • 各ステージ順位獲得ポイント=合計60P
  • 個人総合時間順位獲得ポイント=合計125P
  • 個人総合時間順位リーダージャージ着用ポイント=合計12P
  • 合計獲得ポイント=197P
 
全日本選手権個人タイムトライアル
  • 合計獲得ポイント=15P
 
全日本選手権ロードレース
  • 合計獲得ポイント=128P
 
ツール・ド・北海道(2.2)
  • 各ステージ順位獲得ポイント=合計45P
  • 個人総合時間順位獲得ポイント=合計125P
  • 個人総合時間順位リーダージャージ着用ポイント=合計8P
  • 合計獲得ポイント=178P
 
ジャパンカップ(1.HC)
  • 合計獲得ポイント=352P
 
ツール・ド・おきなわ(1.2)
  • 合計獲得ポイント=125P

これらをすべて獲得すると、1,600ポイント以上あります。

別府選手や新城選手が長期離脱となると、日本国内にいる選手でも十分オリンピック選考のトップに立つ選手が現れるかもしれないですね。

どちらにせよ、別府選手と新城選手の早期の回復を願ってやみません。海外で通用してる選手の代表として頑張って貰いたいです。

 

2019.3.30追記

別府選手、もう自転車乗ってます!

 

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