まず、チームのカテゴリーも色々ありますよね。
上位チームから
- UCIワールドチーム
- プロフェッショナルコンチネンタルチーム
- コンチネンタルチーム
- ナショナルチーム
- 地域チーム・クラブチーム
とあります。ワールドチームからみていきます。
AG2R・ラ・モンディアル (ALM) | フランス T |
アスタナ (AST) | カザフスタン T |
バーレーン・メリダ (TBM) | バーレーン T |
ボーラ=ハンスグローエ (BOH) | ドイツ T |
CCCチーム (CPT) | ポーランド T |
ドゥクーニンク・クイックステップ (DQT) | ベルギー T |
グルパマ・FDJ (GFC) | フランス T |
ロット・ソウダル (LTS) | ベルギー T |
ミッチェルトン・スコット (MTS) | オーストラリア T |
モビスター・チーム (MOV) | スペイン T |
チーム・ディメンションデータ (TDD) | 南アフリカ共和国 T |
EFエデュケーションファースト・プロサイクリング (EF1) | アメリカ合衆国 T |
チーム・カチューシャ・アルペシン (TKA) | スイス T |
チーム・ユンボ・ヴィスマ (TJV) | オランダ T |
チームイネオス (SKY) | イギリス T |
チーム・サンウェブ (SUN) | ドイツ T |
トレック・セガフレード (TFS) | アメリカ合衆国 T |
UAE チーム・エミレーツ (UAD) | アラブ首長国連邦 T |
18チームが登録されています。
日本人でワールドチームに登録されているのは、
- 新城幸也(バーレーン・メリダ)
- 別府史之(トレック・セガフレード)
この2名だけです。
チーム名 | 登録国 |
---|---|
アンドローニジョカトリ・シデルメク | イタリア |
バルディアーニCSF | イタリア |
ブルゴスBH | スペイン |
カハルーラル・セグロスRGA | スペイン |
コフィディス・ソルシオンクレディ T | フランス |
コレンドン・サーカス(新規登録) | ベルギー |
デルコ・マルセイユプロヴァンス T | フランス |
ディレクトエネルジー T | フランス |
エウスカディバスクカントリー・ムリアス | スペイン |
ガスプロム・ルスヴェロ | ロシア |
ハーゲンスベルマン・アクセオン Hagens Berman Axeon | アメリカ |
イスラエルサイクリングアカデミー | イスラエル |
マンサナ・ポストボン | コロンビア |
NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ | イタリア |
ラリー・UHCサイクリング | アメリカ |
ルームポット・シャルル | オランダ |
リワル・レディーネズ(新規登録) | デンマーク |
スポートフラーンデレン・バロワーズ | ベルギー |
アルケア・サムシック(現フォルトゥネオ・サムシック)T | フランス |
ノボノルディスク | アメリカ |
タルコル(現ウィリエール・トリエスティーナ) | イタリア |
ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ | フランス |
ワロニー・ブリュッセル(現WBアクアプロテクト・ベランクラシック) | ベルギー |
W52 / FCポルト(新規登録) | ポルトガル |
ワンティ・ゴベール T | ベルギー |
2020年からは、プロチームという名称にかわる予定です。
NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネに日本の選手が5人登録されています。
- 初山翔/はつやま・しょう(日本)1988年生まれ
- 伊藤雅和/いとう・まさかず(日本)1988年生まれ
- 中根英登/なかね・ひでと(日本)1990年生まれ
- 西村大輝/にしむら・ひろき(日本)1994年生まれ
- 吉田隼人/よしだ・はやと(日本)1989年生まれ
彼らは主にコンチネンタルサーキットクラスで走っています。
日本にあるチームは、コンチネンタルチームとなり企業チーム・独立採算チーム・地域密着型のチームがあります。
UCIワールドツアー | コンチネンタルサーキットHC(超級)クラス | コンチネンタルサーキット1クラス | コンチネンタルサーキット2クラス | |
---|---|---|---|---|
UCIワールドチーム | ◎ | ○ | ○ | × |
プロフェッショナルコンチネンタルチーム | △ | ○ | ○ | ▲ |
コンチネンタルチーム | × | ▲ | ○ | ○ |
ナショナルチーム | × | × | ○ | ○ |
地域チーム/クラブチーム | × | × | × | ○ |
◎・・・出場の義務がある
○・・・出場可能
▲・・・出場可能だが、ヨーロッパコンチネンタルツアーの場合は開催国のチームのみ出場可能
△・・・ワイルドカードの招待により出場可能
×・・・出場できない
引用 wikipedia
なんとなく、概要がわかったのですがワールドツアーとコンチネンタルレースはどう違うのでしょうか。
その理解を深めるには、それぞれのレースの格付けを知らないといけないようです。
レースのランク
UCIポイントが獲得出来るレースにはランクがあります。
- UCIワールドツアー
- UCIコンチネンタルサーキット
- UCIコンチネンタル選手権
- UCI世界選手権
- 各国ナショナル選手権
とあります。ひとつずつ見ていきましょう。
UCIワールドツアー
UCI(国際自転車競技連合)がさだめる自転車ロードレースで、38のレースが指定されています。
プロ自転車レースの中でも最高ランクに位置づけされています。
ワールドツアーレースにもカテゴリー分けがあり、
- ワンデイレースは60位以内
- ステージレースなら総合60位以内
の選手に対してUCIポイントが付与されます。
- ツール・ド・フランス
ツール・ド・フランスで総合優勝すると1000pts獲得。総合60位で完走すると10pts獲得です。
カテゴリー2
- ジロ・デ・イタリア
- ブエルタ・ア・エスパーニャ
クラシックレースのモニュメント、著名なステージレース、ヨーロッパ以外のワールドツアーレースなど。ツール・ド・フランスのほぼ半分のポイント配点となっています。
ヨーロッパで行われている、その他のワンデイレースやステージレースです。モニュメントや著名ステージレースに比べて20%ほどポイント配分が少ないです。
2017年からワールドツアーに追加されたレースです。モニュメントや著名ステージレースに比べて40%ポイント配分が少ないです。
レース | カテゴリー | 国 |
---|---|---|
ツール・ド・フランス | 1 | フランス |
ジロ・デ・イタリア | 2 | イタリア |
ブエルタ・ア・エスパーニャ | 2 | スペイン |
アムステルゴールドレース | 3 | オランダ |
クリテリウム・デュ・ドフィネ | 3 | フランス |
グランプリ・シクリスト・ド・ケベック | 3 | カナダ |
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル | 3 | カナダ |
ジロ・ディ・ロンバルディア | 3 | イタリア |
ツアー・ダウンアンダー | 3 | オーストラリア |
ツール・ド・スイス | 3 | スイス |
ツール・ド・ロマンディ | 3 | スイス |
ティレーノ〜アドリアティコ | 3 | イタリア |
パリ〜ニース | 3 | フランス |
パリ〜ルーベ | 3 | フランス |
ヘント〜ウェヴェルヘム | 3 | ベルギー |
ミラノ〜サンレモ | 3 | イタリア |
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ | 3 | ベルギー |
ロンド・ファン・フラーンデレン | 3 | ベルギー |
E3ビンクバンク・クラシック | 4 | ベルギー |
カタルーニャ一周 | 4 | スペイン |
クラシカ・サンセバスティアン | 4 | スペイン |
ツール・ド・ポローニュ | 4 | ポーランド |
バスク一周 | 4 | スペイン |
ビンクバンク・ツアー | 4 | ベルギー / オランダ |
フレッシュ・ワロンヌ | 4 | ベルギー |
ブルターニュ・クラシック | 4 | フランス |
ユーロアイズ・サイクラシックス | 4 | ドイツ |
アブダビ・ツアー | 5 | アラブ首長国連邦 |
エシュボルン=フランクフルト | 5 | ドイツ |
オンループ・ヘットニュースブラッド | 5 | ベルギー |
カデル・エヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース | 5 | オーストラリア |
ストラーデビアンケ | 5 | イタリア |
ツアー・オブ・カタール | 5 | カタール |
ツアー・オブ・カリフォルニア | 5 | アメリカ合衆国 |
ツアー・オブ・ターキー | 5 | トルコ |
ツアー・オブ・広西 | 5 | 中国 |
ドリダース・ブルージュ〜デパンヌ | 5 | ベルギー |
ドワルス・ドール・フラーンデレン | 5 | ベルギー |
ロンドン=サリー・クラシック | 5 | イギリス |
|
- ステージレースにおける区間(ステージ)成績
順位 | Cat. 1 | Cat. 2 | Cat. 3 | Cat. 4 | Cat. 5 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 120 | 100 | 60 | 50 | 40 |
2 | 50 | 40 | 25 | 20 | 15 |
3 | 25 | 20 | 10 | 8 | 6 |
4 | 15 | 12 | |||
5 | 5 | 4 |
- グランツール最終総合成績に追加されるポイント
順位 | ツール・ド・フランス | ジロ・デ・イタリア ブエルタ・ア・エスパーニャ |
---|---|---|
1 | 120 | 100 |
2 | 50 | 40 |
3 | 25 | 20 |
- リーダージャージ着用に与えられるポイント
順位 | Cat. 1 | Cat. 2 | Cat. 3 | Cat. 4 | Cat. 5 |
---|---|---|---|---|---|
一日あたりのポイント | 25 | 20 | 10 | 8 | 6 |
UCIコンチネンタルサーキット
UCIが主催する年間シリーズ戦の中で、
- ヨーロッパ
- アフリカ
- アメリカ
- アジア
- オセアニア
の5大陸ごとに行われる年間シリーズ戦を「コンチネンタルサーキット」と呼んでいる。
レースカテゴリはランクの高い順番に
- HC(Hors classe)
- 1
- 2
の3つに分かれる。
- 23歳以下のレースのカテゴリはNC(またはNcup)
- 各大陸選手権のレースカテゴリはCCとなる。
コンチネンタルサーキットの中でも、ヨーロッパツアーは年間300レースも行われており群を抜いてます。
それでも、ヨーロッパツアーのHCレースでは、UCIワールドツアーチームの選手が数多く出場しておりハイレベルなレース展開となっています。また、歴史の長い格式あるレースも数多くあります。
アジアツアーのHCカテゴリには、
- ジャパンカップサイクルロードレース(1.HC)
- ツール・ド・ランカウイ(2.HC)
- ツアー・オブ・チンハイレイク(2.HC)
- ツアー・オブ・ハイナン(2.HC)
の4レースがあります。
|
まとめ
自分でまとめてみて、ようやくコンチネンタルサーキットのレースの意味とかわかりました。UCIポイントを獲得しようとしたら、やはりワールドツアーのレースのポイントの獲得するのが一番多いですね。
プロコンチネンタルチームは、コンチネンタルサーキットレースで沢山ポイントを稼げば、ワールドツアーにも招待されるのでより沢山のポイント獲得のチャンスが広がります。
2020年シリーズには、またUCIのルール改訂があるようです。
出場人数の改訂や、噂になっているパワーメーターの禁止とか、チーム予算の上限設定とかの改悪とも言える改革はやってほしくないですけどね~。
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