2023ツールが始まって手首の骨折の影響が感じられない走りを見せるタデイ・ポガチャル。
まさに、レースに飢えていたという感じでパワーがあり余っているようだ。
元々、タデイ・ポガチャルは、超人的な回復力と言われているけれども、さらに回復を早めることもしている。
凍結療法
タデイ・ポガチャルはフィニッシュ後に「氷風呂」に入った。
バンに乗り込み、氷風呂とでも呼ぶべきものの中に50秒ほど座っていたが、本当にわずかな時間だ。
これは、ランナーなどもやるアイシングの全身版だけど、わざわざバンの中に用意してすぐにやる所が違う点。最後は頭までザブンと浸かっていた。
しかし、路上でやってもいいようなものだけど、秘密にしたいのでしょうね。
UAEのチームドクターはこれについて、
「適切に回復するためには脚に栄養を届けたいものだが、氷風呂に長時間入っていると血管が閉じてしまう。そうなると、栄養が血流にうまく循環しない可能性がある。
それゆえ、氷風呂での短いターン。これも精神的なもので、彼には時間がない。ホテルでゆっくりシャワーを浴びることができるしね。
氷風呂で、特別なことはしていない。なぜバンで行うのか?ライダーのプライバシーを尊重するためだ。
濡れた白いレーシングスーツを着た姿を何百万人もの人に見られたくないんだ。私たちは何も隠したくはないし、できる限り透明でありたいのだ。」
この画像は、他のチームにも燎原の火のごとく広がった。Astana Qazaqstan Teamのチームドクター、ダグ・ヴァン・エルスランデは言う。
私はすぐに、ここで凍結療法がロジカルに可能なのかと考えた。10年ほど前、FDJが使っていたんだ。ステージの直後、選手たちはクライオ・キャビンに50秒から1分50秒ほど入っていた。
私たちのスポーツディレクターは当時FDJで働いていて、彼はそれが回復を助けたと言っている。でも、論理的に可能かどうかは疑問だ。
クライオセラピーでは、氷点下の液体窒素を使う。だが、それを適切に保管しなければならない。だから疑問があるんだ。
科学的には、まだあまり知られていないが、私は信じている。ショートショックはコルチゾールレベルを下げ、回復を促すと言われている。
免疫力を高め、腱や筋肉の回復を促すとも言われている。憶測だが、何かありそうだ。昨日はちょっと不器用に見えたけど。何かを隠したいのなら、もっとうまくやらないと。でも、簡単な説明があるかもしれない。
科学的には、まだあまり知られていないが、私は凍結療法を信じている。
古典的なアイスバスとの違いは?
アイスバスの使用は明らかに革命的なものではない。氷風呂では、何か違うことを成し遂げたいのだ。
表層の血管を収縮させて筋肉に血液を循環させ、より早く体温を下げることが出来る。氷風呂はコルチゾールと炎症にも効果がある。
体温を急速に下げるという点では効果は間違いなくあるだろう。レース直後というタイミングが大切なのだと思われる。ランナーがする15分とか20分もやって、感覚がなくなるまでするのとは効果が違うのでしょうね。
レムコ・エヴェネプールも2022ブエルタでもやっていたけど、白いパンツで気にせず入っていたような~。どちらかと言えば、カメラに撮られないようにというのが正解のようですね。
UAE Team Emiratesのチームバスは、カーテンをしていて中にアイスバスがあるのかは不明。
タデイ・ポガチャルはワウトのマネ
👀👀👀👀 pic.twitter.com/QSll8uRtM7
— Eurosport (@eurosport) July 2, 2023
タデイ・ポガチャルは、ゴール後にローラーをしながら、アダム・イェーツが来たのでお話。
ゴール後にワウト・ファンアールトがボルトをアスファルトに叩きつけた様子を真似して笑っている。
逆の立場だったらタデイ・ポガチャルは、自分で追って、最後はワウト・ファンアールトに刺されていたでしょうね。それでも、タデイ・ポガチャルは全くかまわないという性格。
ちょっと大人げないと言った感じで笑っていたんでしょうね。
プロトタイプのEnveのハンドル
タデイ・ポガチャルが使っているEnveの統合ハンドルが新型だ。
ポガチャルはシーズン前半を通じてコルナゴのCC.01ハンドルバーを使用していたが、ENVEは現在未発売の一体型ハンドルバーとステムをポガチャルに供給している。
ENVEは、現在の2ピースのSESエアロロードハンドルバーをベースにしているが、「タデイが探していた正確なバーを実現するために、いくつかのジオメトリの微調整が加えられている」と語っている。
タデイ・ポガチャルのジオメトリも考慮され5か月かけて開発されている。発売時期や価格については、不明。
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ツール・ド・フランスだぜー