タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーは休養日に12分間のズームインタビューに答えている。
二人は、10秒のタイム差で争っており、個人タイムトライヤル、今後の山岳ステージでの対決に全てをかけている。
あまりにも、力が突出しており別次元で戦っているのは確かなことだ。二人が登頂する登りのタイムは最速を更新し続けており、そうするといつも出るのはドーピング疑惑だ。
自転車界の暗黒の歴史を思い出させる事例だが、二人にもその目が向けられるのは仕方のないことだ。
タデイ・ポガチャル 違う戦術
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二人は、あまりも高度な戦いを続けてますが、ドーピングを疑われることについては?
そうだね。今ツールでは毎年このような質問を受ける。僕たちはベストを尽くしている。どのステージでも全開で行くし、タフなものだからね。
でも、過去に起こったことについて質問する人がいるのは理解できる。乗り越えられない人もいる。その人たちの気持ちはよくわかるよ。
日曜日、爆発的な盛り上がりを見せた第15ステージ終了後、このスポーツにおけるドーピングの歴史を考えると、一部のファンが疑念を抱くのは当然ではないかな?
正直なところ、懐疑的な気持ちはよくわかるよ。そうでなければ、また同じようなことが起こってしまう。
言えるのは、私は何も受け取らないということだけだが、正直なところ、疑ってかかるのはいいことだよ。
我々はより速く、より強く、もしかしたらあの頃よりも速いかもしれない。それはいいことだと思う。
昨年は自分自身でプッシュする走りが多かったけれど、今年はボーナスタイムなど絞って走っているように見えるけど、意識しているの?
昨年（2回目の休息日で2分22秒遅れ）はかなり遅れをとっていたし、あまりにも多くを望みすぎたのかもしれない。
ただ愚かな行動をとっただけだ。今年はよりコントロールされている。今回はそれほど時間に遅れていないので、一度にすべての爆弾を投下するわけではない。
おそらく一度だけで、その後は 100% になるので、状況は異なる。
練習の遅れの影響や、手首の状況は?
手首の痛みはまだあるが、軽減に努めている。 足の状態は良いし、それが一番大事なことだ。その後手首の状態を見て、ツール後には少し休むかもしれない。
この後の、重要なステージはどこだと考えている?
第17ステージと、明日のタイムトライヤル。ランドマークはあまりよく知らなくても、多かれ少なかれこのエリアには精通している。
理論的には水曜日がツールで最も厳しい日だが、多くは第20ステージをどのように完走するかにかかっており、最終的にはさらに厳しい日になる可能性がある。
私たちの前には非常に複雑な3つのステージが待っている。
走りをみると心理戦のような感じを受けましたが?
ヨナスはグループ内ではかなり良いようで、あまり緊張していないようだ。今年は頭よりも足に依存すると思う。
なぜレースの最後の登りが始まる前にグローブを外すことがあるの?
グローブなしで乗る感覚が好きなんだ。だけど、転んで手を擦ったときは本当に痛いと思う。
ヨナス・ヴィンゲゴーとのライバル関係について、どちらが精神的に勝っていると思う?
ヨナスが非常に優れていることが分かった。彼はあまり緊張していないようだ。今年は本当に強いと思う。良い決闘だ。私もそれをとても尊敬している。
この戦いを楽しんでいると言わざるを得ない。タイムトライアルの後は振り返りを行う。
ロゼ峠の後でもまだ僅差で、時間を稼がなければいけないのであれば、土曜日のステージでは多くのことが起こる可能性がある。そうすれば、より早く攻撃できるようになり、ステージは自動的に重くなる。見てみよう。
タデイ・ポガチャルは、暑いのが嫌いだけど、チームの協力によりかなり克服しているともいう。今年大きく爆発的な走りを見せないのは、昨年の走りからの反省だ。
二人の場合には、どちらかがミスをすると終わってしまう。コンデションもあるし運もあるだろう。残りの重要な3ステージが決戦の場となる。
ヨナス・ヴィンゲゴー
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二人の走りを誰もが驚異的だと感じており、疑惑の声もあることについては?
食べ物も、素材も、トレーニングも、何もかもが違う。もう一度言うけど、疑ってかかるのはいいことだよ。
今大会、2人のタイム差は非常に接近しており、ツールはどちらが精神的優位に立つかで決着するのではないかとの憶測もあったが、これについては?
今は2人とも寝ながら走っていると思う。過去の歴史はあまり見ていないが、自分自身とチームを向上させるために、あらゆる方法でお互いをプッシュし合っているのは間違いない。
心理戦ではどちらが有利かはわからない。彼には彼の、私には私の精神がある。私は彼との戦いを楽しんでいる。これで3年連続だから、いい決闘だし、この戦いをとても尊敬している。
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