Scottのコンポーネントブランドである Syncrosは、新しいカーボンホイールSyncros Capital SLを発売。
リムとスポークは一体品として製造されており、特許取得済み。リム内部幅25mm にもかかわらず、リムハイト40mmのSyncros Capital SLホイールセットの公称重量は 1,170g、60mmでも1,290gと軽量。
革新はそこで止まず、SyncrosはSchwalbeと協力して、空気力学的にも転がり抵抗の点でも新しいホイールと連動するように特別に設計されたタイヤを製造した。
Schwalbe Pro One Aeroタイヤの幅は28mmで、Schwalbe は Pro One TT タイヤよりも空気力学的抵抗が22%低く、耐パンク性が優れていると主張している。
風洞実験のデータも動画の中で見られるが、現在市場最速とのアピールをしている。
Syncros Capital SL wheelset
Syncros Capital SLホイールは、カーボンリムとスポークが一体成型されており、特許取得済みの処理が行われている。
カーボンスポークはスチール製スポークよりも35%強度が高いと主張。 ホイールにはフロントとリアに16本の共成型カーボン スポークとフックレスビードが付いている。
深さ40mm のホイールセットの前後のリム内部幅は25mmだが、深さ 60mm のホイールのフロントとリアのリム内部幅は 23mm、25mmとなっている。
スポークはハブに個別に固定されるのではなく、ホイールの直径全体に沿って配置されている。
以前のSilverton SL モノコック設計で使用されていたカーボンハブシェルが取り除かれ、その結果、部品点数が減り、重量が軽減、ハブフランジの直径が小さくなり、空力が改善されたという。
タイヤを装着した風洞内テスト性能では
- 競合他社よりも回転慣性が 20%低い
- 加速とコーナリングが速く
- Zipp 303 Firecrestよりも空気抵抗が7%低い
全てのホイールと比較されている訳ではないけれど、性能面でも妥協を許さない設計となっているのは間違いない。
Schwalbe Pro One Aero タイヤ
Syncrosは、その設計プロセスではホイールとタイヤを一体として検討し、 Schwalbeと協力して空力効率を高め、転がり抵抗を低減するタイヤを開発したと述べている。
Schwalbe Pro One Aero 28mm タイヤは前後で異なり、プロファイル幅とトレッドの厚さが異なり、フックレスリムと互換性がある。
Syncros社のテストでは、幅広のタイヤはセイル面積の増加により転がり抵抗が改善されることが判明した。この影響は、バイクの最初に風に当たる部分である前輪で特に顕著で、後輪は脚の動きやバイクのフレームとの相互作用により大きな影響を受ける。
新しいタイヤは、同じ幅の現行のPro One TTタイヤよりも空気力学的抵抗が、時速45km/hで22%低いと主張している。
転がり抵抗が 5%増加しているが、これは Pro One TT に比べて新しいタイヤの耐パンク性が向上しているためだ。
Syncros Capital SL wheelset spec
6種類のホイールが展開されている。
Syncros Capital SL wheelset
- リム高さ: 40mm
- リム内部幅: 25mm
- スポーク : ワンピースカーボン
- ハブ: DT Swiss EXP 240 custom
- フロントホイール重量: 540g
- リアホイール重量: 630g
- ホイールセット重量: 1,170g
- 価格 : £4,199.90(約76万円)
Syncros Capital SL Aero wheelset
- リム高さ: 60mm
- リム内部幅: 23mm F/25mm R
- ハブ: DT Swiss EXP 240 custom
- フロント重量: 590g
- リア重量: 700g
- ホイールセット重量: 1,290g
- 価格 : £4,199.90(約76万円)
コメント
格好いい…
メンテナンスすることなんて一切考えてないようなイカれたデザインだ(褒め言葉)
確かに~。折れたらおしまいですね。