すでにUno-X Mobilityがキャンプの投稿で新型Ridley Noah Fastの姿は見せてくれていた。
Noah Fast はNoahの後継モデルで、前モデルより50km/hで走った場合8.5W速くなったという。2006年のツール・ド・フランスでNoahが発表され、2025年に発表されたNoahはその3代目となる。
Ridleyはエアロダイナミクスに全面的に取り組んでいる。
「ロードサイクリングにおける現在のスピードでは、スピードと空気抵抗の間に指数関数的な関係があるため、エアロダイナミクスの要素の方がはるかに重要であることがテストで示されているからだ。 エアロこそがすべてなのだ。」
と公式サイトには書かれている
Noah Fast 3.0
フレームの最大の変更は、巨大なヘッドチューブに見られる。Ridleyは、2023年に導入されたUCIの「8:1ルール」を熱心に活用している。
これにより、従来は3:1だったチューブの長さを、幅の8倍にすることができる。 Ridleyのエンジニアは、Deanのタイムトライアルバイクからインスピレーションを得て、UCIルールの限界に目を向けている。
この投稿をInstagramで見る
その結果、フォークとシートステーは細長い形状になった。 フレームの巨大なダウンチューブもすぐに目を引く。ドラッグを発生させることなく、ドリンクキャニスター周りの空気の流れを誘導するよう特別に設計されている。
そのため、ヘッドチューブは延長され、シートチューブの上部には風の伝導を良くするための三角形が追加されている。
フロントフォークとシートステーの形状もエアロダイナミクスに貢献し、チューブは横風の中でライダーがより安定性を体感できるような形状になっている。
この投稿をInstagramで見る
ジオメトリーにも手が加えられている。 プロサイクリストのバイクのデータに基づき、ブランドはポジションがますます前方になっていることに気づいた。
そのデータから、76度のシートアングルが中央値となった。 より急なシートチューブ角は、ライダーがよりパワーを伝えるためにヒップアングルが開いたポジションを好むようになったことと一致する、とブランドは説明している。
また、ボトムブラケットを低くすることで、幅広タイヤとの互換性を確保することができる。
Noah Fastには一体型コックピットが装備され、エアロダイナミクスにも貢献するはずだ。
Nimbus Aero Cockpitと呼ばれるこのコックピットは、ハンドルバーの幅を狭めるというトレンドにも従っている。
コックピットの幅はシフターからシフターまで360mmで、ハンドルバーの人間工学に基づき、シフターもわずかに内側に傾いている。 フレアドロップのため、ハンドルバーのブラケット幅は400mm。
コックピットは、5種類のステム長と3種類の高さから選べる。 Noah Fastは、Falcn RSよりもヘッドチューブの剛性が10%高く、ボトムブラケットも同様の値だという。
Noah Fastに加えて、リドレーはNoahの新バリエーションも発表する。 これは同じデザインのバイクだが、カーボンの種類とコックピットの統合が異なる。
Noahにはクラシックなハンドルバーとステムの組み合わせが可能で、機械式グループを取り付けることもできる。 何よりも、これによりNoahはより手頃な選択肢となる。
Noah Fast3 の、フレームセット価格で£4,999(約88万円)から、Shimano Ultegra Di2搭載のフル装備バイクで£7,999(約150万円)からとなる。
Noah 3の機械式Shimano 105で£3,899(約74万円)となる。
コメント
期待してたんですけど、重量を見て凹みました。
あとジオメトリが特殊過ぎて、乗った時のイメージが全くわかなかったです。
試乗会なりで乗らないと買えない自転車ですね。
以前のNoahも約1kgありましたから、ヘッドチューブの大きさからいうと重量増はしかたないのでしょうね。
50km/hではワット数改善となってますけど、50km/hだせるのはプロでないと~。
エアロは理屈じゃなくてロマンなんだと実感させられますw
そうですね。Ridleyといえばオーソドックスなフレームしかありませんでしたが、どこかで殻を打ち破らないと。
新UCIに則った新しいエアロロードを作るとなると、これまたどこのメーカーも同じようなデザインになるのかもしれませんねw
COLNAGOのY1Rsのようなバイクも増えてくるんだろうな~と予想してます。
他メーカーでは現在開発を進めているFELTの新型ARや、GIANTが先日発表した新型TTバイク・TRINITYの設計データを採り入れて開発中と噂されている新型PROPELの登場も期待しています。
オールラウンダーがもてはやされる昨今において、FELTの開発陣が「現在の技術ではエアロと軽量を両立させることは不可能。そうしたモデルを作るメーカーは性能より市場で売るためのバイク作りを重要視しているのではないかと思ってしまう」とシクロワイアードのインタビューに答えていたのがエアロ好きにとっては嬉しかったですw
長文失礼いたしました。
これまでのSpecialized Tarmacのフレームの形に似たバイクばかりでしたが、COLNAGOのY1Rsなどは、かなり違う。これはこれで良いのではないかと思います。
エアロに特化したバイクもこれから次々と登場してきそうで楽しみです。FELTの新型ARの情報などしりませんでした。ありがとうございます
UCIルールが緩和された時は「もう業界全体がオールラウンドへ舵を切り始めているのに、今更巨額の開発費用を使ってゴリゴリのエアロを作るメーカーなんて現れるのだろうか?」と危惧しておりましたが、COLNAGO、RIDLEY、FELTといったグランツールを走ったメーカーが名乗りを上げているので安堵しています。
新型ARの情報につきましては、シクロワイアードで2024/11/14に投稿された記事にて、ヒューゴ・プイグデファブレガス氏(FELT勤続25年のインターナショナルセールスマネージャー)へのインタビューで証言されていたので信憑性は非常に高いです。
↓ソースはこちら
https://www.cyclowired.jp/microsite/node/388991
早ければ年内にも一般向けに情報解禁されるかもしれませんね。
FELTは重量よりも性能を優先させる路線に舵を切るそうなので、IAのようなエアロロードが出てくるかもしれません。
続報が楽しみです!
確かに変革なくして、進歩なし。FELTの新型バイク楽しみですね。
FELTは、トライアスロンバイクも作っているので、この路線のフレームの形となるかも。
各社共に、空力データなどの情報開示もほしいところですね。
すでに重すぎるよーさんが書いてますけど、このジオメトリはほとんどドロップハンドルに換装したTTバイクですよ…
合う人には合うんでしょうけど、自分にはちょっと過激すぎます
そうですね。果たしてUno-X Mobilityの選手たちはどう乗りこなすんでしょうかね。結果がでなかったら~。