Shimanoのロードバイクコンポーネントのフラッグシップ「Dura-Ace」は、約4年周期でモデルチェンジが行われるのが通例。
現行のR9200系が2021年に発表されてから数年が経過し、次世代モデル「R9300系 Dura-Ace」と、まったく新しいペダルシステム「SPD-SLR」に関する憶測とリーク情報が、海外メディアを中心に飛び交っている。
SPD-SLRはパワーメーターペダルか?
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まず、最も話題となっているのが、Shimanoが新たに開発していると見られるペダルシステム「SPD-SLR」だ。
長年にわたり、ロード用のSPD-SLとMTB/グラベル用のSPDという二大柱で展開してきたShimanoだが、この新しい「SPD-SLR」が第三の柱となる可能性が高い根拠が二つある。
決定的な証拠としては、商標登録に「パワーメーター」の記述があること。
2025年3月25日に米国特許商標庁(USPTO)に登録された「SPD-SLR」の商標の商品説明には、「自転車パワーメーターを内部に含むペダル」という記述が明確に含まれている。
これは、GarminやFavero などのペダル型パワーメーターに、ついにShimanoが参入することを示唆する最も強力な証拠となる。
さらに、R9300との関連性を示すリーク情報が、フィリピンの正規代理店のリストに含まれていたと。
以下の製品コードがリークされている。
- Dura-Ace SPD-SLR Pedals (PD-R9300)
- Ultegra SPD-SLR Pedals (PD-R8200)
この製品コードは、次期Dura-Aceが「R9300」、Ultegraが「R8200」となることを強く示唆している。
最高峰のDura-Aceグレードで新型ペダルが登場することからも、「SPD-SLR」がレース志向のハイエンドコンポーネントとなることは間違いないだろう。
また、「SPD-SLR Cleats」の存在も確認されており、従来のSPD-SLとは互換性のない、新しいクリートデザインや、よりスタックハイトを低くする仕組みが採用される可能性も指摘されている。
次期フラッグシップ「R9300 Dura-Ace」に予測される4つの進化
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新型ペダルの話題とともに、R9300グループセット本体についても、Shimanoの最新技術の動向や特許から、以下の4つの進化が予測されている。
- 完全ワイヤレス化の実現
- 13速化
- ロードでも「1xオプション」を正式サポート
- 10T
現行のR9200 Di2は、シフターとディレイラー間はワイヤレス、ディレイラーはバッテリーと有線接続という「セミワイヤレス」方式だけど、Shimanoの最新MTB用「XTR Di2 M9200」やグラベル用「GRX Di2 RX827」は、バッテリー内蔵の「完全ワイヤレス」リアディレイラーを導入している。
Shimanoがロードフラッグシップでこの流れを追わない理由はなく、SRAMやCampagnoloに追随し、よりクリーンな外観と容易な取り付けを実現する完全ワイヤレスになると予想される。
競合他社であるCampagnoloやSRAMが13速グループセットを投入する中、Shimanoもこれに対抗するのは間違いないだろう。
すでに、2×13速ワイヤレス電動グループセットに関する特許を出願しており、R9300で13速化に踏み切る可能性は極めて高い。
これまでも予測されてきたことだけど、間違いなく時期Dura-Aceではライバルとの差を埋めてくるはず。さらにSPD-SLRがパワーメーター内蔵となると選択幅は広がる。
コメント
現行のSTIレバーを使いまわせるようにしてほしいですねぇ