スーパープレスティージュ2023-2024第6戦ヒュースデン・ゾルダー ワウト・ファンアールトの走りは?

前日のワールドカップ第10戦ガーフェレでは、マチュー・ファンデルプールが独走。コースが厳しく男子は1時間を越えるレースとなった。

今回のゾルダーには、女子は世界王者のフェム・ファンエンペルが連日の出場。膝の状態が少し心配される。

男子エリートは、ワウト・ファンアールトが引き続き出場となる。

 

現在のスーパープレスティージュのランキングは

女子エリート

1. アンネマリー・ワースト　64ポイント
2. セイリン・アラマバード 59ポイント
3. アニエク・ファンアルフェン　58ポイント
4. インゲ・ファンデルヘイデン　48ポイント
5. デニス・ベッセマ　40ポイント

 

男子エリート

1. エリ・イーゼルビット　72ポイント
2. ニルス・ファンデプッテ　49ポイント
3. ヨリス・ニューウェンハイス　48ポイント
4. キャメロン・メイソン　40ポイント
5. ローレンス・スウィーク　39ポイント

 

第6戦ヒュースデン・ゾルダー

 

コース全体は、テルラエメンサーキットの城壁内にある。今年も2.7kmのコースで、フォーミュラ 1 サーキットのアスファルトの長いスタートストリップとフィニッシュ ストリップのために、高速クロスとなっている。

競技場の周りの林間コースを巧みに取り入れてコースが作られており、路面がドロドロの所は少なく、走りやすいコンデションだ。

人工的なセクションは1か所と階段がある。

 

女子エリート

女子エリートのスタート。手前はセイリン・アラマバード。

 

さあ、スタート。やはり速いのはマリン・シュライバー。

 

マリン・シュライバーがトップでフィールドに。フェム・ファンエンペルが2番手。

 

マリン・シュライバー、アンネマリー・ワースト、フェム・ファンエンペル、セイリン・アラマバードと続く。

 

ここでフェム・ファンエンペルが前に出る。

 

すぐにセイリン・アラマバードが番手に。

 

すでに先頭は人数が絞られてくる。最後尾はサンヌ・カント。

 

あっと、ここで差がつく。

 

フェム・ファンエンペルがリード。

 

フェム・ファンエンペルが上がれずに足をつく。

 

セイリン・アラマバードと、マリン・シュライバーがなんとかついている。

 

残り5周

 

マリン・シュライバーが追いついて4人パックで通過。

 

セイリン・アラマバードが前に出る。

 

セイリン・アラマバードが前で飛ばす。

 

セイリン・アラマバードが飛ばして、マリン・シュライバーとアンネマリー・ワーストを引き離した。

 

二人はF1コースを走る。

 

カーブの前でフェム・ファンエンペルが前に。高速コースなので先頭交代して、まずは後続を引き離す作戦か。

 

フェム・ファンエンペルは、昨日の試走でケガした膝の絆創膏が痛々しい。これまで、痛めていたのは下側の絆創膏部分。

 

残り4周

セイリン・アラマバードは何度か先頭交代を促すがフェムは拒否。3位にインゲ・ファンデルヘイデンが上がってきている。

 

ここでフェムが前に出る。

 

登りでは少しフェム・ファンエンペルが速いか。平地は互角。

 

少しだけどフェムがリード。3位のインゲ・ファンデルヘイデンは9秒差。

 

わずかに差がついている。

 

あっと、下りでフェム・ファンエンペルが落車。

 

また、膝を打ってしまったか。この間にセイリン・アラマバードが前にでる。

 

残り3周

フェム・ファンエンペルは追う立場に。

 

5秒差から少し縮まったか。

 

ほぼ、追いついた。

 

フェム・ファンエンペルは後ろで休むかと思ったら。

 

すぐに前にでた。

 

すぐにリードを広げる。

 

フェムが3秒のリード。

 

残り2周

フェムが3秒のリードから広げるか。

 

セイリン・アラマバードが粘る。2秒差だ。

 

下りで酷い落車が。バイクが吹っ飛んでいる。

 

少し差が開いたか。

 

フェム・ファンエンペルは後ろを確認して踏み込む。セイリン・アラマバードは、腰を伸ばしていたので、また痛みが出てきたようだ。

 

セイリン・アラマバードが追いついてきた。

 

残り1周

セイリン・アラマバードは、またストレッチしていた。相当腰に疲れがたまっているのかも。

 

林間コースの登りで差がつくか。

 

セイリン・アラマバードは、しっかりと後ろについている。

 

おっと危ない場面が。

 

セイリン・アラマバードが前に出てペースを上げる。

 

セイリンが全開だ。

 

階段は互角。

 

あっと、登りでセイリン・アラマバードが滑ってしまう。それにフェムが突っ込む。

 

フェムは後ろで溜めているぞ。

 

さあ、スプリント!

 

フェム・ファンエンペルが並ぶ。

 

さらに藻掻いてフェム・ファンエンペルが前に出た。

 

後ろからフェムがまくった。セイリン・アラマバードは、スプリントをあきらめた。

 

フェム・ファンエンペルが最後にスプリントを制した!

 

見事なボクシングデーの戦いだった。新旧の世界王者対決は、フェム・ファンエンペルの現役チャンピオンが制する形となった。これで13戦で12勝目だ。

 

3位にはインゲ・ファンデルヘイデンが入っている。表彰台獲得だ。

 

リザルト

優勝したフェム・ファンエンペルのコメント

とても素晴らしい周回だったし、観客も本当に素晴らしかった。下り坂には小さな穴がたくさんあって、そのうちのひとつに前輪をぶつけてしまった。

体重が自転車から完全に落ちて、また膝から着地した。一瞬、”しまった “と思ったわ。でも、立ち直ったほうがいい。幸運なことに、私は自分の道を進むことができた。

もちろん、セイリンにはあまりスペースを与えてはいけない。

不利な状況を素早く修正し、2人のスプリント勝負に持ち込みましたね。

アスファルトストリップに入る前に、セイリンを前に押し上げようとした。風は有利だったし、理想的な展開だった。でもセイリンも本当に速かった。

今シーズン、フィールドで無敵を誇っていたが、ガーフェレで連勝が途絶えてしまった。ヒュースデン・ゾルダーのクロスを前に、リベンジの気持ちが芽生えたのだろうか？

ここで良い結果を残したいと強く思っていたんだ。またいい戦いができたよ。

 

2位のセイリン・アラマバードのコメント

今日の私たちは本当に非常にマッチしていたと思う。私が逃げればフェムがまた差を詰め、彼女が逃げれば私がまた差を詰める。今日は本当に超エキサイティングだった。スプリントでは本当にタフになることはわかっていた。

レースでフェム・ファンエンペルから逃げようとしたが、うまくいきませんでしたね。

最後の3つの坂は、彼女を引き離すチャンスだった。

シクロクロスシーズン7勝目までもう少し待たなければならないが、スーパープレステージュの総合優勝に向けて非常に良い仕事をしましてね。アンネマリー・ワーストはまだリードしているが、どうなりますか?

アンネマリーは途中でパンクして、その後戻ってこなかったと聞いている。明日が夕方なのはラッキーだ。

 

3位のインゲ・ファンデルヘイデンのコメント

ゾルダーでは2輪車の戦いだった。結局3位。

 

 

男子エリート

ワウト・ファンアールトのコメント

ゾルダーとは良い思い出がある。私はいつも勝利を目指しているが、スタートでマチューがいなかったら今日は勝つのがもう少し簡単だったかもしれない。

 

さあ、スタート。

 

トップは、ケビン・クーン。

 

Alpecin-Deceuninckのティボール・デル・グロッソがトップに。

 

ここでヨリス・ニューウェンハイスとエリ・イーゼルビットが前にくる。

 

あららっ、フレームが折れている。

 

ワウト・ファンアールトは7番手。

 

ヨリス・ニューウェンハイスがトップに。

 

残り7周

ヨリス・ニューウェンハイスがトップで通過。

 

エリ・イーゼルビットがトップにたつ。ここは高速コースなので先頭交代したほうがいい。

 

エリ・イーゼルビット、ヨリス・ニューウェンハイスの並びは変わらない。

 

ワウト・ファンアールトは後ろで待機している感じだ。

 

ワウト・ファンアールトが2番手に上がってきた。

 

残り6周

先頭交代でワウト・ファンアールトがトップに。

 

ゼネク・スティバルも出場している。Lotto Soudalのフロリアン・フェルメルシュもいる。

 

残り5周

2024年からAlpecin-Deceuninckのロードチームに所属するティボール・デル・グロッソ20歳がトップに。

 

ティボール・デル・グロッソが先頭を走り続ける。

 

先頭は6人のパックに。Alpecin-Deceuninckはニルス・ファンデプッテとティボール・デル・グロッソの二人。

 

エリ・イーゼルビットがトップに。ワウト・ファンアールトは最後尾。

 

残り4周

ヨリス・ニューウェンハイス、エリ・イーゼルビットと続く。

 

ワウトはどこで牙をむくのだろうか。後ろは、2022世界選手権U23王者のヨラン・ウィズーレ。

 

エリ・イーゼルビットが先頭にたって、隊列を引きのばす。

 

エリ・イーゼルビットが詰まった所で、ワウトが前に。

 

残り3周

ワウト先頭で越える。

 

エリ・イーゼルビットが先頭でスパート。

 

先頭は6人。

 

ワウトが先頭に。

 

そろそろワウトが見せるか。

 

ワウトが飛び始めた。

 

残り2周

エリ・イーゼルビットがワウトに食らいつく。後続とは少し離れた。

 

エリ・イーゼルビットは、付いていけるか。

 

二人は後続を12秒引き離した。

 

エリ・イーゼルビットが先頭交代でワウトが前に。

 

 

ワウトは後ろを確認。

 

残り1周

これは女子につづいてスプリントか。

 

エリ・イーゼルビットが先頭で飛ばす。スプリントでは世界屈指のワウトにはかなわない。

 

ワウトはスプリントでも良いと思っているのか。それともアタックか。

 

ワウトが前に出る。

 

ワウトが後ろを見てスパート。

 

ワウトが全開で飛ばす。

 

もう、エリを引き離した。

 

ワウト・ファンアールトが引き離す。もうエリが見えない。

 

ワウト・ファンアールトは高速コースを見事な走りで制してみせた。

 

今シーズンの2勝目。最後のハーフラップのみ独走となった。

 

エリ・イーゼルビットがワウトに肉薄した。他の選手はついていけなかったのだから凄いことだ。

 

3位には、パックから抜け出したヨリス・ニューウェンハイスが入った。ニルス・ファンデプッテ、ティボール・デル・グロッソと続いた。

 

リザルト

優勝したワウト・ファンアールトのコメント

サーキットで終盤に差をつけることに成功した。これは意図的な戦術だったのだろうか？

事前にラップを積んでいなかったが、少し静かにビルドアップしたかった。ガーフェレの厳しいクロスの後では正しい選択だったし、ここは先頭で走るのが難しい周回だ。

だから、輪の中に入ってレースを切り開く瞬間を待つのがいいと思ったんだ。

最初の周回では、あまり良いではありませんでしたね。

ポジショニングがうまくいかなくて、少し離れすぎてしまった。その後、ギャップを縮めるのに苦労したけど、長いストレッチを走れるのは大きなアドバンテージだ。

ラスト2周、自分の時が来たと感じましたか?

ラスト15分は自分に有利だとわかっている。序盤よりも差をつけるのは簡単だ。昨日の後でいいフィーリングを持つのは難しかったけど、これは自信になった。

ただ、現状に満足している。勝利は以前ほど大きな意味を持たないが、クリスマスの時期に優勝できるのは常に喜ばしいことだ。

ディーゲム（12月28日）とローエンハウト（12月29日）でのクロスに備えているが、12月30日（土）にはゼーラント州のハルストに戻る。しかし、そこで再びマチュー・ファンデルプールと対戦することになりますね。

質問を待っていました(笑)。これも、全員が先発出場して期待できる素晴らしいクロスだ。

 

2位のエリ・イーゼルビットのコメント

ワウトが少しリードしてコースに出たとき、私は思った。今日は本当にいい一日だった。クロスの前半は脚の感覚がなかった。

最終ラップでリードしすぎたかもしれない。それは若気の至りだよ。ただ、ワウトの加速にはもう答えられなかった。

ユルゲン（チーム監督ユルゲン・メッテペンニンゲン）とは、今日はただついていこうと決めていたんだ。しかし、レースには十分に入っていたし、その後はブロックに乗りたくなった。

スーパープレスティージュの総合優勝も、もう間違いないですね。

クロスは接近しているけど、気分はいいし、楽しいよ。明日（ディエゲム）、スーパープレスティージュで勝てるといいね。そうすれば、すでにひとつの目標を達成したことになる。

 

3位のヨリス・ニューウェンハイスのコメント

ガーフェレでポールに衝突し、指にひび割れを負ったそうですが、大丈夫だったのですか?

私はそれを受け入れて、ある種ストイックなやり方でただ続けようとした。クロスでも快適ではなかったので、3位でも大丈夫だ。細かいミスが多すぎたので、これで本当に満足だ。

指が気になって痛かった。怪我を考慮すると、悪いクロスに乗ったとは思わない。その下りには穴がたくさんあって、本当に痛かった。でも、足がもっと痛くなっても大丈夫だった。

今日のスーパープレステージュで防衛するには良いランキングを持ってましたね。

スーパープレステージュでそのランキングを守りたかったが、現在は2位だと思う。次に、先に進む必要がある。

そして、これはとても素晴らしいクロスだといつも思う。ここでのドライブはいつも楽しい。私はすでにマチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトと一緒にここのステージに立ったことがあり、良い思い出がある。