アメリカのサイクリスト、ショーン・ガードナー(Sean Gardner)26歳が記録したエベレストチャレンジの最速記録。
実に7時間の壁をやぶって6時間59分38秒を記録。
これほどの記録を出すための方法とアドバイスをショーン・ガードナーは公開している。
これからチャレンジする人の参考になるかも。ただ、15%勾配を52回登れる人でないといけない。一般の人では無理でしょうね(^^;
コースの設定が重要
ショーン・ガードナーは、バージニア州ルーレイ近くのタナーズリッジと呼ばれる長い登りの非常に急なセクションでこの壮大な記録を完成させた。
上の写真を見ると少しカーブしているが、概ね直線に近いコースを選んでいる。実は、この急な勾配と直線に近いコースはかなり探したらしい。
平均15%の急こう配のため、登っている時間は約7分、下りは100km/hで下って1分。急こう配だが、距離が少なくなるというメリットがある。
記録挑戦までに、何度もコースを試走。持続可能なペース設定を探るために、270、290、300、および320ワットで登って時間を計測。
最終的には300ワットで揃えることに決定した。
ライド中のギア比は36×30。通常のライダーではこのギアでは15%の勾配は登れないだろう。
ショーン・ガードナーは大きなギアを買うという判断よりは、30までしかないギアを選択。
これは、あえて30Tまでしかない状態に追い込んで、ダンシングで登ることを想定した為。彼は64キロの体重でダンシングすることで一定の出力をキープ。
52t回の平均ワット数は295ワットから321ワットまでの狭い26ワットの範囲で一定。平均308ワット。パワーウエイトレシオは、4.73 w/kg。
彼のスタミナは超人的で、7時間のライドでバワーの減少は15%に留まっている。FTPの83.33%を維持するいうのは、世界クラスのライダーだ。
ガードナーから学んだ教訓
彼はサポートを両親に頼んでいる。STRAVAの写真を見ても両親しか映っていない。まあ写真を撮った人がいるのでサポートは3人かな。
簡単に彼からのアドバイクをまとめてみると
どれも最もなのだけど、普通15%勾配だとダンシングでも持たない。彼の場合には300Wで7分間登れる脚力があるから出来ること。
更に、彼のバイクは7.7kgというから軽量バイクではない。バイクの軽量化をすれば更に記録が縮めらるのは間違いない。
下の写真を見てもバイクは、全く普通の仕様のままに見える。
彼は足は痛くないけど、腕は未だに痛いと言っている。ダンシングでずっと登っていたからだ。彼の記録を抜くライダーは現れるのだろうか?
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