カーボンコラムを締め付けすぎると、スプリントなどで過大な力がかかった時に注意が必要です。
ポッキリと折れてしまうから。
今回の事故は、改めて所定の組み立て方法を守ることの大切さを教えてくれた、良い例となったと思います。
スプリントで過大な力がかかった
重大な事故が起こったのは、Tour du Doubs (1.1)でのワンデイレース。
トップの KÜNG Stefan(Groupama – FDJ)が単独でゴールしたあとのこと。
2位争いのゴールスプリントでPELLAUD Simon(IAM Excelsior)がクラッシュしてまう。
La vidéo de la potence de Simon Pellaud qui casse après le sprint final 😶 (via @LNC_CYCLISME ) pic.twitter.com/VGTUQm3ZOC
— Bertrand Guyot (@bguyot1982) September 15, 2019
スプリント開始と共に、カーボンコラムが根元から折れてしまっている。ちなみに彼は大きなケガはしてないので一安心。
今回の場合には、ビアンキのバイクでしたがトレックの場合には、2006年にジョージ・ヒンカビーがパリ~ルーベで同じ事故を起こしている。
トレック5200でカンチブレーキ対応フォークで改造され、レースの速い段階でクラッシュしてました。
それ以来、トレックは
- トルクレンチの使用
- ステムの上下にスペーサーの使用
- 自転車に付属のステムブランドの使用
を強く推奨している。
今回の事故の詳細は出てきてませんが、許容トルク値を越えていたかどうかは定かではありません。
ただ、今回事故にあったPELLAUD Simon(IAM Excelsior)は来年からプロコンチネンタルチームに移籍するほどの選手なので、凄いスプリントのパワーがかかったことは間違いないですね。
所定の締め付けトルクを守ろう
トレックの場合には、締め付けトルクについて、フレームを買うと締め付け専用の工具がついてくるようになっており親切。
4mmアーレンキー専用で5N・m(トルク数値)が計測できる工具で、所定トルクに達するとカチッと音がするので締め付け過ぎの心配がなくて便利。
カーボンは、軽くて加工も容易ですが所定の組み合わせや、正しいトルク値で組み立てないとクラッシュにつながる障害を起こすことがある。
カーボンの疲労を検出するには、スキャンマシンなどが必要になるが、そんなの個人で持っている人はいないので、定期的なチェックとか経年が感じられたら交換しか方法はないかもしれないですね。
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