今年の世界選手権はアメリカのファイエットビルで開催。欧州から参加する選手は輸送費が大変だったとか。
そのためか、欧州参加選手は少なかったような感じがする。更に、ベニス・デッセマとアンネマリー・ワーストもコロナで不参加なのが残念。
これはオランダ勢だけの争いになるかなあ~と。
過去の優勝者
- 2020-2021:ルシンダ・ブランド
- 2019-2020:セイリン・アラバラード
- 2018-2019:サンヌ・カント
- 2017-2018:サンヌ・カント
- 2016-2017 :サンヌ・カント
- 2015-2016:タリタデ・ジョング
- 2014-2015:ポリーヌ・フェランプレヴォ
- 2013-2014:マリアンヌ・フォス
- 2012-2013:マリアンヌ・フォス
- 2011-2012:マリアンヌ・フォス
マリアンヌ・フォスは2006年に初優勝しており、最もキャリアの長いシクロクロッサーと言って良い。
女子エリート

コースマップ photo uci
サーキットの全長は3.1km。そのうち3%が舗装され、97%が草。芝生が短く刈られているのかな。
コース上の人工的な障害物には、2つの橋、階段と石畳のセクションがある。また、250mの勾配があり、平均勾配は7.4%、最大勾配は15%もある。
これは、昨年10月に行われたワールドカップのコースの2.89kmよりも長い。コースの南側、たとえば石畳のストリップの直前では、ループが数か月前に比べてわずかに拡大している。
スタート

YouTube動画より 以下同様
最前列にはオランダ勢がずらりと。

ブランカ・カタバスもハンガリー代表として最前列に。いや~頑張ってほしいけどなあ~。

更に米国のクララ・ホンシガーも最前列に。リレーでは活躍してましたね。

快晴だし、高速なレース展開になりそう。

まずは、横一線で走りだす。誰がフィールドに最初に飛び込むのか?

まず、セイリン・アラマバードがトップに。内側にいたマリアンヌ・フォスはバリケードにぶつかりそうに。なんとかクリアーして落車はなし。

早くも、ルシンダ・ブランドがセイリン・アラマバードをかわしてトップに。

3番手には、マリアンヌ・フォスが上がってきた。はやくもオランダ勢が前を固めるのか?

これはロードレースを見ているかというような展開。すでにトップ5がオランダ勢。
[
開始4分で3人が抜け出したか。

ルシンダ・ブランドがずっと先頭を引く展開。

長い階段を3人がパックで駆け上がる。
2周目

ルシンダ・ブランド先頭で2周目に。4位以降は7秒遅れている。これは追いつかないだろう。

ルシンダ・ブランドは、この高速コースで10分以上先頭を引き続けている。

イタリアのシルヴィア・ペルシコが追いついてきた。これで4人バックだ。

ルシンダ・ブランドがここでベースをあげて後続を引き離しにかかる。

ペースアップに気づいたマリアンヌ・フォスがセイリン・アラマバードを抜いて2位に。4位のシルヴィア・ペルシコはベースアップについていけない。

このペースアップでセイリン・アラマバードも切れたか?

マリアンヌ・フォスはピッタリと後ろについている。苦しそうにしてはいるけど、この高速コースでは有利かも。
3周目

セイリン・アラマバードは7秒遅れ。シルヴィア・ペルシコは17秒遅れ。かなり小さく見えている。

このコースで唯一のバイクを降りる階段。ドロもないし、障害板(シケイン)もない。

今日は全くバイクが汚れないのでピットもすることがないですね。このコースだと雨が降っても、滑るだけでドロドロにはならないかも。
4周目

ルシンダ・ブランドが、後ろのマリアンヌ・フォスに前に出て、とアピール。まあ、当然だろう。ロードレースのようなコースなので、前を引き続けるのはエネルギーを使い過ぎる。

3位争いが続いている。イタリアのシルヴィア・ペルシコがセイリン・アラマバードに追いすがる。今年のセイリンは、腰を痛めており本調子でないのが辛いところ。

スタートして28分。ここまでずっと先頭を引き続けている。これはロードでは後ろにエースとかいない限りありえないことだ。

スタートして30分でようやく、マリアンヌ・フォスがカーブで先頭に。ここは、ルシンダ・ブランドが大きくカーブを回って前に出した感じだ。

シルヴィア・ペルシコがセイリン・アラマバードに追いついた。

ここで、シルヴィア・ペルシコが前に出る。
5周目

先頭二人のベースは衰えない。この周回はマリアンヌ・フォスが先頭を引き続けるようだ。

表彰台を巡る争いは続いている。ここが唯一シクロクロスらしいコース設定のところかな。急坂からカーブになっている。

シルヴィア・ペルシコが、下りでベースを上げて振り切ろうとするがアラバラードは離れない。
6周目

先頭はルシンダ・ブランドがトップに。マリアンヌ・フォスは、約10分間前を引いたことになる。

マリアンヌ・フォスが先頭交代して、ベースを上げて振り切ろうとするが離れない。

3位争いはし烈に。セイリン・アラマバードが前に出てベースを上げる。

マリアンヌ・フォスが先頭でペースを上げる。

だが、階段前にルシンダ・ブランドが追いついた。これはラスト勝負となりそうだ。

マリアンヌ・フォスが足を止めたところで、ルシンダ・ブランドが前に出る。わざと前に出した感じだ。

3位争いも決着はまだ。
7周目

最終周回だけど、ルシンダ・ブランドはずっと前を引き続けるのかな。スプリントとなると勝ち目はない。

ただ、仕掛けるところがコースにないのが困りものだ。

おっと、カーブでマリアンヌ・フォスが前に出た。

登りでペースを上げるが、ルシンダ・ブランドは離れない。

ルシンダ・ブランドが抜き返した。これは交代が早いのでは~。

やはり、頂上までに振り切れない。

マリアンヌ・フォスが前に出る。

セイリン・アラマバードがアタックをかける!

マリアンヌ・フォスがペースを上げたところで、ルシンダ・ブランドが前に出た。もう、少し引かせてから前に出たほうが良かったのでは。

これはスプリントに向かいそうだ。

ルシンダ・ブランドが足を止めたが、それでもマリアンヌ・フォスは前に出ない。

3位争いは、セイリン・アラマバードの落車で決着がついた。こけてはないけど、バイクを降りてなんとか立ち直った。

ルシンダ・ブランドの背後から、満を持してマリアンヌ・フォスがスプリント開始。

これはどうしようもない。マリアンヌ・フォスは、2014年以来の8回目の世界王者に。同じオランダ人同士なので、前半から協力して後続を離してから勝負すればよかったのではないかな。
とても難しいレースだった。ルシンダとは非常に難しいレースになるだろうと思っていた。彼女はプレッシャーをかけたが、逃げるのはとても難しいので、落ち着いて頑張らなければならないことを知った。
最後のラップで正しいことをしてから、スプリントに集中することにした。私たちはお互いに戦うのが大好きで、お互いを打ち負かすためにできる限りのことをする。
マリアンヌ・フォスは34歳。ロードでは3度の世界王者。ロードではキャリア通算238勝を上げている怪物だ。
ルシンダ・ブランドは32歳で、ロードではTrek – Segafredoに所属。キャリアではマリアンヌ・フォスにかなわない。二人のシクロクロスでのライバル関係は、更に続いていくことだろう。

リザルト

| Rnk | Rider | Team | Pnt | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
マリアンヌ・フォス
|
Netherlands | 275 | 0:55:00 |
| 2 |
ルシンダ・ブランド
|
Netherlands | 225 | 0:01 |
| 3 |
シルヴィア・ペルシコ
|
Italy | 190 | 0:51 |
| 4 |
セイリン・アラマバード
|
Netherlands | 170 | 1:04 |
| 5 |
ヤラ・カステリン
|
Netherlands | 150 | 1:05 |
| 6 |
マノン・バッカー
|
Netherlands | 135 | ,, |
| 7 |
マーガリー・ロシェット
|
Canada | 120 | 1:39 |
| 8 |
エレーヌ・クラウツェル
|
France | 105 | 1:59 |
| 9 |
インゲ・ファンデルヘイデン
|
Netherlands | 90 | ,, |
| 10 |
サンヌ・カント
|
Belgium | 80 | 2:12 |



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