2022 メモリアル・リック・ファン・ステーンベルヘン　ベルギー最終戦でマーク・カヴェンディシュは勝ったのか?

ヨーロッパツアーのベルギー最終戦。メモリアル・リック・ファン・ステーンベルヘン/ケルペンクラシック。Memorial Rik Van Steenbergen / Kempen Classic(1.1)。

リック・ファン・ステーンベルヘンは、1949・1956・1957年世界王者。2年連続で世界王者となったのは、サガン、ジュリアン・アラフィリップなど含めて6人しかいない。

40歳を過ぎてからも活躍していたことが特筆されている。彼の功績を称えてのレースだ。

1991年から2012 年にかけて、アールツェラール市とブリュッセル郊外で開催されていたが、22回開催された後、消滅の危機に瀕していた。2019年に復活している。

過去の優勝者は

• 2019　ドリース・デポント
• 2012　 テオ・ボス
• 2011　 VAN HUMMEL Kenny
• 2010　 VAN STAEYEN Michael
• 2009　 EECKHOUT Niko
• 2008　 STEEGMANS Gert
• 2007　グレッグ・ファンアーベルマート
• 2006　 EECKHOUT Niko
• 2005　 NAZON Jean-Patrick
• 2004　トム・ボーネン

アレントンク～アレントンク　　174.7km

コースマップ photo schaalsels

スタートは、リック・ファン・ステーンベルヘンの生誕の地であるアレントルクから。黄色の大きな63.5kmの周回を2周。

アレントルク周回で4kmを12周してゴールとなる。高低差は全くない。

注目されるライダーは

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング　スクリーンショット以下同様

ディラン・フルーネウェーヘンも最終戦。今年はTeam BikeExchange – Jaycoに移籍して7勝をあげた。最後はどうかな。

Alpecin-Deceuninckでの最後のレースとなるティム・メルリエ。今年は4勝止まりだったけれど、最後のレースでチームに勝利を貰らすことが出来るだろうか。

スタート

ベルギーのレースも快晴の中スタート。先頭にはマーク・カヴェンディシュの姿も。

集団はQuick-Step Alpha Vinyl Team、Team BikeExchange – Jaycoが引いている。

逃げは7人

7人が逃げておりタイム差は1分38秒。

1. 22 セバスティアン・グリニャール　Lotto Soudal
2. 53 DESAL Ceriel(Bingoal Pauwels Sauces WB)
3. 67 JOYCE Colin(Human Powered Health)
4. 76 VANHOOF Ward(Sport Vlaanderen – Baloise)
5. 102  BOUTS Jordy(BEAT Cycling)
6. 104  DAEMEN Stijn(BEAT Cycling)
7. 162  VAN DER MEER Nick(VolkerWessels Cycling Team)

スプリントで勝負したいチームが主なのでタイム差は、しっかりとコントロールされている。

マーク・カヴェンディシュは、結構前のほうにいる。スプリントを狙わないのかな。先頭は引退レースとなるイーリョ・ケイセ。

先頭にいるLotto Soudalのセバスティアン・グリニャールは抑えだ。

残り59kmで56秒差。イーリョ・ケイセがしっかりとタイム差をコントロールしている。

ティム・メルリエは最後に勝利に手が届くか。

残り3周

先頭がフニッシュラインを通過。40秒差だ。

集団はQuick-Step Alpha Vinyl Teamが先頭。まだ、イーリョ・ケイセが引いている。

残り21.8kmで先頭まで28秒差。

集団からTeam Arkéa Samsicのコナー・スウィフトがアタック!

流石に逃げれないか。

コナー・スウィフトは粘ったけれど、捕まってしまう。

先頭はまだ逃げ続けている。

今日が引退レースのイーリョ・ケイセは最後尾にいる。仕事終了だ。

先頭の後ろに集団が見えてきた。

残り10.1km。完全に泳がされている。

先頭は、4人となって逃げ続ける。

残り4.7kmで、まだ粘る。

Lotto Soudalのセバスティアン・グリニャールは最後まで逃げ続ける。

残り3.9kmで吸収だ。

残り1.8kmでTeam BikeExchange – Jaycoが先頭に。

ゴール前のカーブを曲がって、先頭はベルト・ファンレルベルフに発射されたマーク・カヴェンディシュ!

マーク・カヴェンディシュとティム・メルリエが争う。

二人が横一線だが、マーク・カヴェンディシュはスプリント開始が早すぎたか?

マーク・カヴェンディシュは、最後にティム・メルリエにギリギリでまくられた～!

ベルギーの最終戦を制したのは、Alpecin-Deceuninckを去る、ティム・メルリエだ。Quick-Step Alpha Vinyl Teamを去る、マーク・カヴェンディシュは最後を飾ることが出来ず。

3位にはディラン・フルーネウェーヘンが入った。ティム・メルリエは、6月のベルギー選手権ロード以来の今シーズン5勝目。ようやく勝利に手が届いた感じだ。

引退レースとなったイーリョ・ケイセは、チームメイトのヨセフ・チェルニーとステイン・ステールスと並んでゴール。

ゴール後には、色々な選手と抱き合い涙していた。こちらまでもらい泣きしてしまった。39歳だが、まだ十分に走れるのに勿体ない。

リザルト

ティム・メルリエのコメント

この勝利で、チームにいいお礼ができた。Alpecin-Deceuninckで、私はとても素晴らしい時期を終えることになる。そして、勝利で終わることは常に素晴らしいことだ。

もちろん、ここ数カ月はチームにもっと何かを与えたいと思っていた。でも、それはどんなに頑張っても、いろいろな事情でいつも出てくるわけではない。

何か問題が起こるたびに ホイールの選択を間違えたり、スプリントで引っかかったり、前の選手が転倒しそうになってブレーキをかけたり…要するに、運がいつも味方してくれるわけではないんだ。